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元気でいようね 

呼んだらすぐ振り返ってはくれるけど寂しそうな背中だね

走り疲れたかい? 同情を撥ね退けて来たみたいだけども


すべては声のトーンで分かるんだ か細くなったよ 貴男の声

私は 大丈夫では無いけれど 生まれて来て良かったとたまに思う時もあるよ

人の痛みを知る事が出来たから それだけで生に意味はあると老いていく親を見て感じていたな


お母さん ずいぶんちっちゃくなったじゃん? そんな箱に詰められて

苦しかった? 痛かった? 伝える余裕は無く人は逝く


残酷な物だと嘆けば満足するのだろうか

宝物を失くした時に気づくよって先生は教えてくれたな お元気だろうか? きっともうこの世には居られないのだろうが


いつか闇の中に葬り去られる その後の事は誰も知らない でも知りたいから必死で生きるんじゃないの?

間違いだらけのこの世界で正解は何か 考える時 私ももっと光を と言って死ねたら幸甚


血中を流れる毒素が私達を嘲笑ってもっと呷れよと宣う そんなクソみたいな神様の設計図に誰が従うもんか 運命は自分で切り拓いていくんだ


過去作には何も無い と忘れた事を正当化しても修正液で塗り潰した文字は透かせばバレちまう

ああ この人変わったなってね


それでも清々しいよ 嘘を吐くのは疲れるし ばら撒けばみんなを不安にする

それでも私達は時に優しい嘘を吐く 自分を守る為に 


だって人はいつか死ぬってわかり切った本当を言う偽の覚者の担いでいる神輿に乗ったらバランス重視の私のメンタル 調子崩れちゃうからね


元気でも元気じゃなくても会いたい人が生きている事

それだけで素晴らしい奇跡だって今日も感謝して乗り切りたい ギリギリを

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