栄養感覚
序文
栄養素等の摂取に関する感覚をいう。
視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚と言った局所的なものと
空腹感や満腹感、渇感、食欲、嗜好といった全身性のものとがある。
詩記
毎日毎日残飯みたいな食事
満たされるのは空腹感だけ
兎に角物価が高すぎる
煙草かゼルエルでも喰ってりゃ良いんかね?
マックもミスドもスタバもおじさんが入店するには敷居が高い
お洒落だから 新作のチェックはしてるけど
マグロだけは好きだ あの赤色が良い
でも身体に良いのはカツオのたたきだけどね
肉はキレやすくなるので食べないようにしている
昔ベジタリアンだったしね
いつかは高級中華飯店で満漢全席
そんな夢を見ながら今日も茹で卵を食べる
接続詩
空腹は身体のものか
それとも心の叫びか
ビタミンのように君の言葉が
体内でじんわりと溶ける時
私は生きていると気づく
鉄分が足りない午後には
君のまなざしを思い出す
無機質な1日が
少し甘く 軟らかくなる
心に必要な栄養素は簡単に測れない
不器用な自炊のような人生に
たまには他人のレシピを
ひとさじ借りても良いじゃんね
結文
人間の基本は食。ご飯を食べれば元気になれる。今の日本は恵まれている。お腹が空いているのに満たす事が出来ないのは悲惨だ。粗末な食事しかしてないけど今も昔も戦時中の人達はもっと大変なんだ。贅沢言える身分では無いしな。




