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Gotcha

ゴッチャって言葉は

罠にかけた方が使うもんだと思ってた


でも今じゃそれを言う度に

こっちが囚われていく気がするんだ


君の無邪気な嘘に

何度も心がひっくり返った

騙されていてもそれで良かった


ねえ 覚えてるかしら?

なんて君は悪戯っぽく聞いた

そりゃ あの日のペンを落としたふりをして

しゃがみ込んだ時にチラッと見えた白い太腿は

目に焼きついているに決まってるよ


脳が揺れて 心が転んで

あの日以来寝ても覚めても君が出て来る

それが夢か はたまた現実かもう分からない


今までどの女の子も

ゴッチャって言ってくれなかった

その言葉の中に

裏切りと愛情と自傷癖

全部詰まっている 由々しき事態


それを君は全て知った上で恋愛ゲームする

ズルい女 ずっぽし嵌って抜け出せない

それも心地よくて


無邪気なお遊び

小学生の頃のままごとみたいな

でも君と一緒に暮らしたい

それはたわごとかも知れないけれど本心だ


約束をしない というルールを

守っていたのはどっちだった?

君の沈黙に合わせて

問う事も出来ず 立ち尽くしていた

土砂降りの雨の中 

抱き寄せる左手は余っていたのに


もしもまた笑ってくれたら

もう抜け出せそうにも無いよ

地獄でも奈落でも良い そこに君がいるなら


呪いであり救いでもある言葉を

今夜は君にだけ向けてそっと呟く


ゴッチャ

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