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第12話
それからというもの、ブラント様は周囲の目も気にせずティアラ嬢とイチャイチャ――仲良くするようになりました。
「はい!ブラント、あーん!」
「あーん……!うん、ティアラが作ってくれたサンドイッチ美味しいよ!はい、ティアラもあーん」
隠す素振りもせずに学園の中庭のベンチでティアラ嬢が作ってきたサンドイッチを食べさせあう二人。
まるで付き合いたてのカップルですね。見てるこちらが恥ずかしくなりましたわ。
ですが、
「あっ!ブラント様とティアラ様よ!お似合いですわよね」
「ええ本当!」
それを憧れの目で見る方々がほとんどでした。
「あら、見てください悪役令嬢――あ間違えました。レイラ様とそのご友人ですわ」
「ふふっティアラ様がうらやましいのでしょうね」
とブラント様とティアラ嬢を見る私たちの陰口も増え続けていきました。それでも
「ねぇ、あなた達はラウラ伯爵家とチャラム伯爵家のご令嬢よね。家を出すのは嫌ですけれどねぇ、許せる言葉の範囲を超えていますわね。さて、どうしましょうか」
などとレイラや仲がいい方々がかばってくれました。
ただ、




