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攻めんといて!俺達は異世界にコンクリートで専守防衛国家を作りたい  作者: くろすおーばー
六章 コンクルザディアの大改革
130/166

119:コンクルザディアの大改造計画

ちょっぴりですが投稿時間を実験的に15時から18時台に変更してみます。PV数に変化がなければ戻すかも

今日は主要な者が全て揃っての大会議、工場事務所の会議室は新たな役職を得た者なども居てぎゅうぎゅうだ


議題は

『コンクルザディア王都大改造構想』

と明記されたレジュメが各自に配布され


ホワイトボードにはコンクルザディアの構造を日本的に描き記してある


丘=本丸=工場・運送部・大将の店


丘の下=二の丸=ドワーフ・オーク・ホビット居住区及びたぬき温泉・ビニールハウス農園など


第一城壁の外=三の丸ドワーフの農場・新規宅地造成地域


本丸こと丘の上は元からぎゅうぎゅう、俺とシュナの新居でいっぱいいっぱい、ここに工場と王宮(工場事務所)、いくらなんでもプレハブ二階建てを王宮と言い張るのももう限界これからはもっと他国とのやり取りが増えると考えれば相手に舐められるレベルではない


工場長から国王一本に仕事が絞れたのだから国王には建設する王宮に移り住んでもらおうという計画


エピリズのホテル建設と村の区画整理が先になる、その分じっくりと設計に時間を掛けて新たな王宮を模索できるのだが


「流石にこのままってわけにもいかんな、それに私も工場の仕事から離れるし…」

「来賓にも工場に来てもらうと車やフォークが忙しなく動いておる、事故も起きそうじゃ」

「少し不便にはなったとしても我らオークとしてはもう少し土地が欲しいところ」

「うちらは救ってもらった身、贅沢は言わんがエピリズの村も出来たことじゃ、ホビットの元の村に戻りたいというものも出てきておって」

「儂らも部門ごとに土地がほしぃのぉ」


出るわ出るわ、種族どころか会社各部門からまで要望が出まくり


バランスを取りつつもそれぞれの要望を叶える為に意見交換が繰り返される


第一回のまとめとしては


二の丸=丘の下の現在のビニールハウス農園や養鶏、ヤンゲ牧場を三の丸に移して跡地を利用、王宮とたぬき温泉はセットにして賓客・貴賓・来賓も利用出来るようにする


一般国民の利用ができなくなってしまうので、三の丸に新たに新たぬき温泉を建設するのと二の丸に住む者用の小さな温泉を引き直す


三の丸に移した農場・養鶏・牧場の管理に名乗りを上げたオークたちも三の丸へ移動、それに伴いオークの仮の居住区跡地に各部門の事務所と敷地の建設・整備


希望者のホビット達の元の村への転居と三の丸に新たなホビットの村の建設と農地の開拓の許可


文面としてはこんな感じに落ち着いた、もっとも計画見積もりで五年から十年は掛かる大事業、土地の選定だけで数年掛かるかもしれないし種族間での土地の調整も出てくるだろう


この話はここまでにして関連する次の議題へ移る


『公共交通機関、馬車の導入について』

コンクルザディアの象徴でも有る自動車、しかし台数や用途には限界がある


そこでサンダン王国から入ってきた馬による交通手段の馬車を導入しようというものだ


サンダン王国ではもちろん普及していてノウハウも有る、金銭またはそれに変わる物で技術者を派遣してもらい馬車そのものだけでなく運用法についても学ばせてもらおうという話し


機械である自動車と動物である馬では同じ運ぶでも要領がぜんぜん違うと考え、先輩(サンダン王国)に教えを請う


これによって運送部は本来のコンクリート製品や速さを活かした商品・製品の運搬業務に専念できるし、他種族も商売の幅が広がってくると見込んでる


『漁業への進出』

直接漁業をするのではなく二ポの港町の開発に積極的な投資を行い、漁業を盛んにしたい狙いがある、これに関してはあまり他の種族はあまり興味を持たなかったが反対はされたりはしなかった


二ポの港町へのコンクリート製巨大魔導冷凍庫の設置にコンクリート船の開発


「コンクリートの船?沈まない?」


と言われたが、実際向こう()で戦時中に使われたコンクリート貨物船(見に行った時は堤防になっていたが)をこの目で見てきているから問題ないことは判っている

大きさなどは要調整だけどそれよりもシュナが開発している魔導モーターの方が重要だろう、魔法陣軽量コンクリートで手漕ぎ船程度は問題ないとしても獲った魚を大量に入れる水槽付きの船となると動力が必要なのだ


『電力と魔力の比率』


現時点で電気が通っているのは丘の上(本丸)丘の下(二の丸)の一部とシンバ駐屯地、あとは試験的にモーター発電開発をしているエピリズの村、これ以外は電力よりも魔力を使う方が実用的な気がするモーターが開発できればの話だけど…


電力と魔力の比率という議題だけど実際には『電力と魔力とその他(主に火)』という動力比率


王都とシンバ駐屯地に限ればほぼ電力だけど全体で見れば一割かそこら、魔力も限定的で圧倒的に薪や炭といった火力に頼っている状況、魔力の比率を高められればエコだし何より精霊様にどやされることもない


まあ精霊様は置いておくとしても自然との調和は望ましい、山や土地が荒れると自然災害の時に被害が拡大してしまう恐れもある、しかし野放しだとそれはそれで同じ様に被害拡大の要因になってしまうのだから口で言うよりも自然との調和ってやつは厄介なのだ


向こう(江田島)で軍事遺構の整備のボランティアをしたことが有るが


木々でぼっさぼさの斜面を丸坊主にしても半年後にはもう元通り…なんてことはざらだったし


木が生え放題だと日差しを遮ってシダが群生して地面に陽が当たらずシダ以外が生えなくなって植生のバランスが崩れたり…


思い出すだけで面倒くさい、この辺はずっと自然のままだから問題ないだろうけど一度人間の手の入った森や山は手入れを続けないとバランスを保てなくなってしまう…持論だから科学的な根拠は無いけどな

ブクマや評価をしていただけると作者が大変喜びます!続きを書く活力になりますので


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