調べてみました!
こんにちは~!
今回の記事では人気ゲーム『天命のイクトスラ』の追加新キャラクター『鞭の魔女』と『首切り大司祭』についての解説をしていこうと思います。
〇天命のイクトスラってどんなゲーム?
名前はよく聞くけどどんなゲームかよく知らない……という人に簡単に説明を。
ペルパタフォン人気ゲーム『天命のイクトスラ』は近未来のアルアルデッヤが舞台。歴史上の有名人物の霊を逸話に応じた能力を発揮できる人工生命体に投影させ、襲来した宇宙生命体ナピオンアと戦い、アルアルデッヤの全土地奪還を目指す戦略役割演技ゲームです。
場所や設定によってはキャラクターがナピオンアに洗脳されて敵として立ち塞がります。歴史上では因縁のある人物同士を仲間にして協力させたり、真正面から戦わせたりすることが出来るのも醍醐味の一つ。
今年で配信開始七周年を迎え、国内で一千万ダウンロード数を突破しました。数多のペルフォゲームが収益性低下に苦しむ中、継続的に高い人気を誇っています。
※新キャラの名前ネタバレ注意※
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新キャラの本名はガシャで引いて進化させるまで隠されていますが、公式サイトでは確認できます。一応筆者はちゃんとガシャを回しまくってカードを得てからこれを書いています、あしからず。
〇"鞭の魔女"メオリーネ・コレリック侯爵令嬢
・固有武器……鞭【七つの罪を背負いし魔女】
使用時魔宝石獲得(二十~五十)
・固有魔力……鞭が当たった敵単体を操り一時的に特攻武器として使用可
『悪』属性の仲間に三十%の攻撃強化付与
・特有個性……首以外への攻撃無効
・属性……火、悪
・関連キャラクター……聖女妃コンスタンツェ、神童アマデウス、首切り大司祭(後述)、当代最強オーガス、新聞王ルーヒルなど
基本の能力はこういう感じ。育成すると色々増えます。
担当イラストレーターは美少女絵に定評のあるナメンナーガ先生。豪奢な髪飾りとドレスを纏った気の強そうな美少女が鞭を持ってこちらを見下している様……いや~~筆者のようなちょっとマド気質がある者にはたまらないですね……。踏んでほしい。
注目すべき点は首元です。首を覆うドレスは胸元までが細かい装飾も真っ赤で、下方にかけて少し暗めの赤のグラデーションになっていて、血を連想させます。これは彼女の死に方が由来でしょう。そう……彼女は斬首で死にました。
ウラドリーニ王国で貴族身分のまま死刑になった初めての人物として、名を残しているのです。
〇史実のメオリーネ・コレリックってどんな人? 調べてみました!
彼女が生きた時代は世界暦480年~500年。ウラドアーニャ国がまだ二つの国だった頃、ウラドリーニ王国コレリック領(現在のウラドラ市南西区部)にて、侯爵令嬢として蝶よ花よと大切に育てられます。
ユリウス第一王子(後の平穏王ユリウス)と同い年で、未来の王太子妃最有力候補の一人でした。本人もほとんどそのつもりで「私が王妃になった暁には……」と周囲に吹聴していたほどだったそうです。
〇"聖女妃"コンスタンツェによる下剋上
しかしその栄光は綺羅星の如く現れた男爵令嬢コンスタンツェ・ソヴァールによって奪われました。後に聖女認定を受けるコンスタンツェはアマデウスのプロデュースによって国民的歌手となり、ユリウスにもいたく気に入られます。薬局設立計画の顔でもあったコンスタンツェと王子のロマンスに国中が盛り上がりました。
ユリウスとの婚約を見据えて目ぼしい縁談を遠ざけていたメオリーネと父親は焦り、コンスタンツェや他の候補への悪質な嫌がらせを行いました。なかなか証拠を掴ませない巧妙な手口を用いて。
その他にもコレリック家には大きな秘密がありました。この時代には既に禁止されていた奴隷売買、そして使用人の下男下女に対して苛烈な虐待を行っていたのです……。
コレリック家に捜査が入った折りには地下室の壁から何人もの骨が……あまり詳しく説明するのはカテゴリが恐怖話になるので割愛します!
メオリーネは鞭で下男下女をいたぶるのが趣味でした。これは複数の証言が取れていて確かです。正確な人数は不明ですが何人もを虐待死、衰弱死させました。魔女として断罪されても文句は言えない所業です。
ただし発見された死体の殺人者はメオリーネだけではなく、コレリック侯爵(父親)とメテオリート(兄)のものも含まれていました。
コレリック家の悪行が明らかになると、当たり前ですが政局も大きく様変わりし、世間は天地がひっくり返ったような大騒ぎに。
そんな刺激的な人物でしたから、彼女自身を扱ったりモデルにした創作物も数多く存在します。
中でもカランバノ氏の歴史小説『魔女の独白、聖女の秘密』では、実はメオリーネは無実であった!! という悲劇が描かれていて斬新です。
自白薬を使う隙を与えられなかったのは、彼女に全ての罪を擦り付け、シレンツィオ派がパシエンテ派を陥れるための陰謀だった……という論理。
王家の都合によってねじ曲げられた真実、哀しみながらも処刑台に立ち神に祈るメオリーネ。彼女の無実を後に知った聖女コンスタンツェの懺悔の慟哭は涙を誘います。
創作において圧倒的に善玉率が高いアマデウスが完全な悪役として立ち回っているのもかなり新鮮でした。
……まあ有り得ないんですけどね、無実は流石に……(苦笑)。
〇"神童"アマデウスとの確執
以前追加されたアマデウスの詳しい解説はこちら! →hohov//nfn;on;bkmeiepwm//
解説されずとも学校で習って知ってる人も多いでしょう。言わずと知れた録音円盤の発明者で"仮面の騎士"ジュリエッタ(解説→hohov//nfn;onbbsprkepwm//)の夫でもあります。公爵夫、演奏家、プロデューサーとしても大活躍した時代の寵児でした。
七代目シレンツィオ公爵ジュリエッタは『国一番の醜女』と囁かれるほど不器量でしたが、アマデウスは稼いでいた上になかなかの色男でかなりモテたようです。しかしこの二人はどの資料を当たっても「めちゃくちゃ仲が良かった」という結論にしか辿り着かないほどのムバ鳥夫婦として有名。二人の次男の手記には『でかい子供がいるのにいつまで新婚気分でいちゃつくんだよ』という文句が出てきます(笑)。
さて、世界暦498年のこと。まだ学生だったアマデウスはコレリック家の下男ノトスを無断で引き抜きます(ほぼ誘拐)。家の疚しい秘密を知る下男の勝手な連れ出しにコレリック家は抗議しますが、国王からは軽く流され、屈辱感を募らせました(アマデウスは周囲から叱責を受けますが虐待から救うためだったと判明した後は賞賛されました)。
シレンツィオ派のアマデウスが悪事を暴いて政敵を潰そうとしていると怪しみ、追い詰められたコレリック家は、聖女の威光に傷を付けるための暴挙に出ます。
〇パレード傷害多発事件とアマデウス誘拐事件
コレリック家は聖女コンスタンツェとユリウス王太子の婚約祝賀パレードの日、手下に命令し無差別に傷害事件を起こさせます。
その手下というのが創作界隈でコアな人気を誇る『二つ黒子のヴィペール』でした。
"鞭が当たった敵単体を操り一時的に特攻武器として使用可"という能力はここが元ネタです。ヴィペールは刺繍文字を用いた固有魔法によって人の行動を操ることが出来ました。この魔法の仕組みは後に解明され法律で固く禁じられますが、当時は未知であったこの魔法を用いてコレリック家は数々の陰謀を成し遂げていました。
……メオリーネの能力ではなく完全にヴィペールの能力なのですが、ヴィペールはコレリック家の忠実な子飼いだったようなので、彼女の力と解釈できなくもない……んですかね?
パレードの真っ最中、コンスタンツェが瀕死の修道女(歌姫ソフィアに該当。アマデウスの楽師でした)を聖なる力で救い、混乱を極めるかと思われたパレードは大盛況で終わります。事前に王家が計画を察知していたような動きもあり、怪我人は出ましたが騎士団による鎮圧と治療で死人は出ませんでした。
この場面は絵画のモチーフとして後世の画家に数多く描かれています。有名どころは巨匠ブラガローロの『聖なるパレード』やプレヒティヒの『聖女の慈悲』辺りでしょうか。教科書で見た人も多いと思います。
何も知らずに見ると修道女から血がものすごい出ててちょっと怖いんですよね(笑)。あんだけ出てたら絶対生きてませんよ。実際には見ていない画家の絵ですからね、盛られてます。
パレードの最中アマデウスはヴィペールに誘拐されましたが、六日後に保護され生還しました。
解説でも書いていますが、アマデウスに"竜型ナピオンアの攻撃全無効"の能力があるのはこの誘拐の逸話が元ネタです。誘拐犯に湖に捨てられた彼はなんと首長竜に救われたという伝説があるのです。おそらく話が盛られたものですが、長い時間アマデウスが命の危機に晒されたにも関わらず生き残ったのは確かで、彼の特有個性に『幸運:最上級』が含まれる理由でもあるでしょう。
〇"首切り大司祭"ペティロ一世
さて、ここでもう一人の新キャラクターが登場です。
・固有武器……大斧【断罪の聖職者】
使用時魔宝石獲得(二十~五十)
・固有魔力……『聖』属性の仲間に七十%の攻撃強化付与
自身の回復力向上(三十~百%)
・特有個性……黒いナピオンアからの攻撃無効
・属性……水、聖
・関連キャラクター……聖女妃コンスタンツェ、神童アマデウス、鞭の魔女メオリーネ、新聞王ルーヒル、など
担当イラストレーターは女性向けゲームのキャラクターデザインを多数手がけるニククエニクウマ先生。
大斧を携え修道服を着た銀髪の美丈夫が微笑んでいます。純白の服の裾にちらっと赤が散っているのがおわかりでしょうか。花弁っぽく描かれてますがよく見ると血です。
そう、『一輪の花事変』の立役者であるペティロ一世が、まさにメオリーネの首を切った張本人なのです。
ペティロ一世の出生の記録は詳しく残っていませんが、「奴隷解放進言」の大司祭ペリステリの縁戚であることはわかっています。それが理由かはわかりませんが、当時の教会組織で強い影響力を持ち不思議なほど支持されていました。
民の安寧を重んじる信心深い聖職者であったと伝えられますが……なかなか過激な一面も持っていたようです。
彼はパレードで修道女が攻撃されたことを重く受け止め、コレリック家許すまじという決意を固めました。虐待を告発した下男ノトス(アマデウスの楽師として著名になりました)と共にコレリック領にて抗議の行進を行います。武器は持たないことを民衆に約束させ、一輪の花を持つよう促しました。この時、後の新聞王ルーヒルがペティロと協力関係にあり、民衆を率いて煽りました。
教会の人員を総動員、領民も多く加わった大規模な行進に発展し、圧倒されたコレリック侯爵(と長男)は大司祭にメオリーネの処刑を許可し、その隙に国外逃亡を試みます(実の娘を囮に……ク、クズ!!)。
父親・コレリック侯爵は逃げそびれてすぐ捕まるという恰好悪さでしたが、長男メテオリートと逃亡を手助けしたヴィペールは結局捕まりませんでした。
行方知れずのまま逃げ果せた二人のことは人々の想像力を刺激し、創作物の中に度々登場します。
因みに来年アニメ化が決まった人気小説『稀代の悪役貴族ご令息 ~家族で俺だけは何も悪いことしてないので国外逃亡してのんびり暮らしたい! ~』の主人公は背景からして明らかにメテオリートをモデルにしています(コレリック侯爵の自白からしてメテオリートが無罪というのはまず有り得ないのですが、まあ創作ですから)。
ペティロに公開処刑で斬首されたメオリーネ。領民は魔女の死を喜んで花を空に掲げました。
この場面は実際に目撃した画家の絵が何点か残存しています。一番有名なのはエギエーネの『花首』ですかね。ペティロがメオリーネの首を掲げている所が臨場感たっぷりに描かれています。残酷なのに幻想的で美しく、当時から大人気でした。
貴族を貴族のまま処刑すること(裁判して身分を剥奪してから処刑、が当時の慣習でした)は所定の手続きを何段階も無視していたため、ペティロは罰を受けることになりますが、一年の謹慎という軽いもので済みました。ペティロの立場の強さや人気が王家にとって軽視できなかった証左とも思われますが、コレリック家の誘拐被害者であったアマデウスが彼の減罰を願ったからでした(ペティロとアマデウスは音楽や薬局関係で誼があり、事変後も時々交流があった記録があります。この時のことがきっかけか、ペティロはアマデウスにかなり好意的だったようです)。
これら一連の騒動は後に『一輪の花事変』と呼ばれ、西洋世界初の人権尊重法の誕生へと繋がります。
当時、平民の命は貴族の思うがまま。貴族がちょっと気に入らないとか無礼だと思ったら簡単に死刑にすることも出来ました。しかし一輪の花事変をきっかけにこの構造を考え直した方が良いという機運が高まり、『全民裁判義務法令』が制定されました。身分に関係なく裁判を経なければ死刑にしてはならない、という法です。この法は頭に入ってる人も多いでしょう、高い確率で歴史の試験に出ましたから。
〇確認できた雑談
ストーリーパートで少しだけ交わした会話ですが、↓
メ「ああああんた、あんたはわたくしの後ろに立つんじゃないわよ!」
ぺ「ふふ、何もしませんよ。今は敵ではないですからね」
メ「ヒィッ……!」
……という微笑ましい感じでした(笑)。
〇更なる同時代追加キャラクター予想
ヴィペールは知名度的にもいつ追加キャラになってもおかしくないですが、どうしても顔に黒子が二つあるとなると見栄えが悪いってことで敬遠されているのかもしれません。ジュリエッタのように仮面を被らせるとかで顔を隠せば何とかなりそうな気もしますが。
当時流行していた劇になぞらえて『青髭』と呼ばれたメージュル・コレリック侯爵(メオリーネの父親)も追加されてもおかしくないなと思ってるんですが、どうでしょう。娘を囮に使ったのに逃げるのに失敗しあっさりと処刑されたので少々小物感が強すぎるかな……?
いかがでしたでしょうか?
ますます目が離せない『天命のイクトスラ』。お、可愛いキャラクターが追加されたな、この歴史人物誰? という些細な興味から入るのも断然ありだと思いますよ~~!
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(ウラドヴィーゾ出版公式ブログ『サンドメンゲーム速報!』より)
※当たり前ですが上記は全て架空です
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