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見学

 ということでとうとうやってきてしまったこの時間。


 来るな来るなと思ってったけど無駄だった。


 昨日の時点から着替えは隠されるは、夜更かししないように監視&ベッドに連れ込まれるはで大変だった。


 そして今日。起きたらもう朝ご飯はできてた。着替えも枕元に置いてあった。カバンにも財布とか色々入ってて準備はOKだった。ここまでくるともはや恐怖ものだな。


「まーちゃん!今日は元気だよね!?朝ご飯食べて、ちょっとしたら行くよ!!」


 やっぱり行くのか......。仮病を使ってやろうか。


「ちなみに仮病はだめだよ?熱がないのは一緒に寝てたから確認してるし、頭痛とかもないよね?最近はご飯も食べれてるしね!!」


 なんでバレてんだよ。鈴葉の言う通り今日はなぜか体調が全然悪くないんだよな.......。


「うん......。もちろん体調は悪くないから大丈夫だよ!今日楽しみだね!!」


「うん!!!」


 輝くような笑顔........。この笑顔を曇らせたくないから頑張って嘘をつこう。うん。


 ――――――


 あの時の服装で来てしまった。


 若干視線を感じるんだよな.........。多分出ていく客の中で「なんか見覚えがあるな......」って感じで見てくるんだろうな......。


「まーちゃん!まーちゃん!!早速見に行くよ!!!!!」


 鈴葉に手を引かれてドンドン会場のなかを進んでいく。


 時折みる賞を受賞した作品を見るけど、風景が多い。その中で人物写真で受賞するって......。目立つだろ。


 そしてやってきた問題の場所。俺の写真がそこそこ大きく展示されてる。


 客観的に見れば画になってるかもしれないが、俺からしたらただの拷問というか、恥ずかしいだけなんだよね.....。


 ただ隣にいる鈴葉はテンションが爆発してる。


「まーちゃん!まーちゃん!!可愛いまーちゃんがいるよ!!!!こんなに可愛いまーちゃんを写真に残せるってすごいね!!!それにこんなに可愛いまーちゃんを私が独占できるんだよ!?!?最高だよね!!


 俺の左腕をしっかりと抱きこんではしゃぎまくる鈴葉。


 そしてその発言を聞いてしまった一般客からはさらに視線を集めている。


 可愛いとか、美人とか色々聞こえる。だが残念。俺は男だよ。


 それに俺はもう鈴葉のものだからな。


「最高かどうかは私には分からないかな......?」


「最高に決まってるでしょ!!まーちゃん大好きな私からしたら!!!!!」


「えっとね、リンちゃん。あまり大きな声をあげないでほしいな......?」


「なんで?」


「だって、ほら。周り見てみて。結構な人が私を見てるんだよ?あの写真に写っている本人だってバレてると思う。だから、ね?」


「別に良いんじゃない???だってまーちゃんは私のものなんだし!!!もちろん私はまーちゃんのものだからね!!もし誰かがきても私が追い払う!!!!」


 ふんすっ!って感じでやる気満々な鈴葉。いや、あの、これでも俺は男だから俺が前に出る方が良くない???


「まーちゃんは私に守られてれば良いんだよ!!あの時はずっと守ってくれてたから、今度は私が守るから!!!!」


「................うん。ありがとう」


「どういたしまして!!」


 それからはもう鈴葉が無双してた。


 一緒に写真撮って下さい、っていう人は全て追い払って、その手の業界の人ですっていう人は名刺はもらったうえで切り捨てた。すっごいしつこい人いたけど、ばっさり切り捨てた。


 でのその人の勧誘ってそんなに悪い感じはしなかったんだよな.......。本当になんとなくだけどな。


 それにしても、自分が写っているものを見るのは恥ずかしかった。


 でも、鈴葉がすっごい嬉しそうにしてくれたから良かったかな?

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