以後
久々に小説を書いたのでおかしいところがあるかもしれませんがご容赦ください。
今思い出すと俺ってヤバいな。
ことある事に姉さんに迷惑かけて、甘えてってのをずっと繰り返してたし、父さんと母さんなんてろくに話してもないしな。
「と、こんな感じで私はリンちゃんと会うまで過ごしてたけど.......聞きたいことってちゃんと喋れてた?」
「うん!!いっぱい聞けた!!」
「なら良かった!」
うん.......良かったのか.....???正直俺の人生なんて聞いて面白かったのか?
「まーちゃんの小さい頃のお話聞けて嬉しかったし、お義姉ちゃんのことも聞けたしね!!あんなお義姉ちゃんなら大好きになる理由も分かったし!」
なるほど......姉さんについて聞きたかったのか。
正直俺から言うのもあれだが、うちの姉さんは特殊例だぞ?普通家族とはいってもあそこまでしてくれるか?
姉さんの腕や脚には消えない傷がたくさんついてる。綺麗な髪に隠れて見えないが頭にだって傷が残ってる。
姉さんをそこまでボロボロにしたのは俺なのに、なのに姉さんはいつも笑って許してくれた。
痛いはずなのに大丈夫って言い続けた。
辛いはずなのにずっと俺を抱きしめ続けてくれた。
そんな姉さんなんだから大好きになるに決まってる。大好きな姉さんのことを鈴葉にも好きになって貰ったらって思ってたけどそれは大丈夫そう。
初めて会った時から仲良くしてたし、次に会った時も大丈夫そうだった。
だから安心出来る。かけがえのない存在である鈴葉に姉さんのことを好きになってもらえそうだから。
...............そういえば鈴葉のことって俺知らないな?
「ねねリンちゃん......。もし、ね?言いたくなかったらそれで良いんですけど.........リンちゃんのこと知りたいなって思って.......」
「良いけど..........まーちゃんほど濃いものはないよ?」
濃いって........俺のもそこまで濃いとは思わないけどな。..........多分。
「私、リンちゃんのこと知りたいな??」
「そこまで言うなら良いけど...........でもすぐ終わっちゃうよ?」
「良いから!!」
........なんかそこまで言いたくないことでもあるのか??それならそれで言わないでも大丈夫なんだが........。
「んーっとね。私って退院した後はずっと家にいたんだ。家にいてあいつらに腫れ物扱いされてたんだ。ずーっと私のご機嫌取りしかしないくせに、私の期待になんて全く応えなかった!!!欲しい時に何もしないくせに、いらない時だけ余計なことしやがる!!!」
あっ.............鈴葉がキレてる。確実に地雷踏んだ。
「あぁ、こいつらも敵なんだなって思った。私の話は全く聞かず自分たちの都合ばっかり押し付けてくる!!何が帰ってきて良かったよ!!!あいつら絶対諦めてたくせにどの口が言ってるんだよって感じ!!!」
「..............................ごめんねまーちゃん。ちょっと興奮しちゃった」
.............ちょっと???
「ま、まぁそんな感じだよ?私はあいつらを敵だと思って接することで、新しい恨みの対象ができたから何とかトラウマを克服できたって感じ。私は思い出の中のまーちゃんだけを頼りに生きてきたんだ」
「これが私の人生だよ。まーちゃんほど濃くはなかったでしょ???」
いや......十分濃いと思うんだが.............。
「................側に居れなくてごめんね。リンちゃんの方が私よりも辛い思いをしてたのに何の力にもなれなくてごめんね......」
「そんなことない!!!まーちゃんの方が絶対に辛かった!!!!だって........だってまーちゃんはいっつも私を守ってくれた!!!私がそこまで引きずらなかったのもまーちゃんが守ってくれたから!!だから次会うときは絶対に私がまーちゃんを助けるんだって思った!!何があっても!あの時のまーちゃんみたいにするんだって思って!!私はまーちゃんに助けて貰ってばっかりだから今度はお返ししなきゃって思ってただけ!!!」
「だから.........そんな悲しいこと......言わないで」
そっか..........鈴葉のためになってたんなら良かった。俺は俺ができることをやってただけ。鈴葉は大切で愛してるからこそ守りたかった。ただそれだけの理由だよ。
「うん........もう言わない。ごめんねリンちゃん」
「..........大丈夫」
「お詫びの印に.....おいで?」
こんなことで許されるとは思えない。でも涙を流してる鈴葉は見ていられない。
だから両手を広げて受け入れる準備をする。
今の俺にはこれくらいしか出来ないから。
する時すぐに鈴葉は飛び込んできた。そしてそれを俺は優しく抱きしめる。
いつか姉さんが、母さんが、父さんがやってくれたように。全てを包み込むように。
もう二度と離さないように。
だってこれが俺が家族の温もりを知らない鈴葉にできることだから。




