親友
「彩楓今日はありがとうね。ほとんど話さなかったし、まどかの顔を見れなかったしでほんとにごめんね」
「全然大丈夫。こうなるかもしれないって分かってたし、あの様子じゃ仕方ないよ」
今はまどかを落ち着かせて、彩楓と病院内にある談話室で話してる。談話室にはカップタイプの自動販売機があるから、彩楓のぶんも奢って飲みながら話してる。
こういうカップタイプの自動販売機に売られてるコーンポタージュってなんか美味しいよね。ミルクティーとかカフェラテとかも美味しそうだけど毎回コーンポタージュに惹かれるんだよねー。
「それに弟君の顔を見れなかったわけじゃないしね」
「やっぱり?最後くらい顔見たら良いのになーって思ってまどかが彩楓を見えるように移動したかいがあったね」
彩楓からも見えてたんだ.......。それならまだ良かったな..............。
「うんうん。一瞬だったけど弟君の顔見えたけどすっごい可愛いね!!!何あの可愛さ!!犯罪級でしょ!?!?」
その通り!!まどかはめっっっっちゃ可愛い!!!
「分かるよーその気持ち。まだ小学校に上がってないのに分かるこの美人な雰囲気!!」
まどかってイケメンなんじゃなくて、美人なんだよね...........。アイツにそうさせられたって思うと殺意しか湧かない。今からでも殺したいくらいには恨んでるからね。
いくらまどかの外見を可愛くしたって、それをする過程でまどかを傷つけたし、そもそも私達家族からまどかを奪ったんだから許せるはずがない。
「そうそう!!しかも弟君って全然男の子って感じがしない!すっごく女の子っぽい!!!スカート履かれたら私絶対分からない!!!」
うわぁ......墓穴掘ったよー。美人なんて言っちゃったからこうなっちゃった.......。
まぁでも一緒にいた頃からそんな雰囲気はしてたから仕方ないよね.......?
「..........うん。元からまどかって男の子っぽくなかったんだけど、帰ってきてからは、なんか......前よりもそう感じたよね」
「...................え?それって........?」
「うん。多分彩楓が思ってる通りだよ」
「それじゃあ........あの顔って............」
「クソ野郎に作られた」
容姿だけじゃなくて、心の面も限りなく女の子に近かった。
まだ性別が密接に関係してくる年齢じゃないけど、これからのことを考えるとどうすれば良いか分からない........。
今は病院着を来てるからそこまでなんだけど、最初の頃は服装がスカートじゃないことに驚いて、泣いて、これからズボンを履くことに恐怖を持ってた。
それに一人称は私。話し方も女の子っぽい。ご飯の食べ方、座る姿勢、話し方と口調、ちょっとした仕草にまで女の子を感じる。
「えっと..............ごめん」
「大丈夫。悪いのは彩楓じゃないんだから。それに奪われる前からまどかは美人さんになる雰囲気だったし」
こんなことじゃ気休めにもならないよね..........。でもほんとのことでもあるからね。
それにこれからどう生きるかはまどかが決めることだから。だから今ここで言っても意味が無い。
だって決めるのはまどかなんだか。自分の人生は自分で作って欲しいから。
「それでね彩楓。またこうやって手伝って欲しいんだけど.......。大丈夫そう........???無理にとは言わない。何があるか分からないからね」
出来ればこれからも彩楓には手伝って欲しい。
まどかのリハビリのために...........。
「もちろん!!!いつでも力になるから連絡ちょうだい!!」
「......................いいの?」
「当たり前でしょ。だって私はあんたの唯一の親友だしね。それにこれくらい負担でもなんでもないってーの!!私は自身弟くんと仲良くなりたいしね!!!」
............ありがとう彩楓。本当にありがとう...........,!!!
「ありがとう!!!!」
「お礼なら弟くんが治ってから言って!!!」
ほんとにありがとう彩楓。
彩楓は私にはもったいないくらい優しい親友だよ。




