開示
今私が考えてること。
それは私以外の同学年の人に手伝ってもらってまどかの人間不信を治したい。
でもまずは私がまどかと話せるようになって、身体に触れるようになってからじゃないといけないと思う。けど昨日のおかげでもしかしたらできるのかもしれないって思った。
だから私の大切な友人にだけはまどかのことを話そうかなと思う。
まどかを探すのを毎回のように手伝ってくれた友達。日がたつにつれて他の友達はめんどくさいと言って手伝ってくれなくなったのに彩楓だけはずっと手伝ってくれた。
「しかたないなー」っていつも言ってずっと側にいてくれた。
そんな大切な友人だから打ち明けられる。
また手伝ってもらうなんて図々しいかもしれない。でもまどかのためだから。
お金は無理。でもそれ以外のことなら何でも差し出す気持ちは持ってる。
それぐらいの覚悟でいかないと多分私は彩楓に甘えてしまうから。
――――――
「ねぇ彩楓.........もしだよ。もしまた私が手伝って言えば手伝ってくれる?」
放課後になってすぐに彩楓に話しかけに行く。今日もまどかの所に行く予定だから時間はできるだけ節約しないとね。
「ん?手伝う内容によるかな?」
「えーっと、ここじゃちょっと.........」
「......................?..............あぁ分かった。あのことだね。いいよ、いつでも手伝うから声かけてよ」
え?これだけで分かるの?私まだ何も言ってないよ?
「...............詳しく聞かなくても良いの?ここじゃ話せないけど、2人きりになれるところだったら言えるよ?」
ほんとだよ?彩楓だから頼めるの。だから事情くらいは説明できるよ?
「大丈夫だよ。最近玲華帰る時間が早いでしょ?私達受験生なのに塾に行ってる感じでもないしね。なら1つしかないでしょ?おめでとう、で良いのかな?」
「...........ありがとう」
なんで私が欲しい言葉分かるのかな?
たしかに今までは辛かった。まどかの変わった姿を見るとクソ野郎がやったことを想像して胸糞悪くなる。何度話かけても反応すらくれないのに心が折れそうになった。
でも諦めちゃダメって思い続けた。私が諦めたら誰もまどかを救うことなんてできないって思い続けた。
お父さんにもお母さんにも伝えてない。
玲華が無理する必要なんてないんだから、辛くなったらお母さん達に言いなさい。後のことはお母さんたちがどうにかするから、って言われた。
たしかに辛かった。でも昨日辛いのはなくなって嬉しさだけが残った。
まどかが自分から触ってきてくれた。大丈夫?って心配してくれた。
これだけで私はまた今日から頑張れる。
いつも私が聞く言葉。それは「ごめんなさい」、「申し訳ない」、「いつでもやめて良いから」とかしか聞かない。
こうやって真正面から嬉しさを共有したことなんてまどかが見つかったって聞いた時だけ。
だから嬉しかった。こうやって誰かと嬉しいって気持ちを共有できて............。
「私も同じくらいの弟がいるから分かるんだ。それに想像もしやすいんだ。もし、ね?」
たしかに.....。そういえば彩楓もまどかと同じくらいの弟君がいた、はず。
「................うん」
「だからだよ。だから私は手伝うよ。たまたま玲華のところだったのかもしれない。もし私が玲華と同じ状況になっても玲華だって私と同じことするでしょ?だから私は手伝うの」
「............................うん」
「だから私のことなんて気にせずに行ってきなさい。それに私やんちゃな弟もお転婆な妹もいるからそこら辺のちびっ子程度に負けないよ!!だから遠慮せずに言ってよね!!」
「.........................................うん」
「ほらさっさと帰った帰った!!」
笑顔で言い切って私にカバンを押し付けてドアに向かって押される。
「また明日ね!!」
「................うん!また明日!!」
ありがとう彩楓。
いつも頼ってばっかりでごめんね。
そしていっつもありがとう!!こんどアイス奢るから楽しみにしてて!!!




