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真実

今回閲覧注意です。軽い?暴力描写が回想として語られるため注意して下さい。

 次の日学校に行くとやはり私達のことが気になったのか多くの人が調べてきて、私に知りたいと言ってきたので教えてあげましょうか。


 バカな人達。進んで地獄のような話をきくなんて。


 朝のHRで担任の教師から小言と後で事情を聞きたいという呼び出しの言葉をもらいます。が、この程度どうでもいいです。


 それに今から私が説明するのですから気にもしません。


 手を挙げて担任の教師に目立つようにします。


「ん?三ヶ瀬どうした?」


「私達のことを皆さんが知りたいと言いますからお教えしようと思いまして。それにこれは先生にも説明することなので手間が省けます」


「全員が気になってもここで言う必要はないだろう?」


「2度説明するのが面倒なだけです。それでは皆さん覚悟してくださいね」


 まどかさんの方を見ると頷いてくれましたのでおそらく大丈夫なのでしょう。もう1度あの時のことを聞いても。


「アレは約10年前に私とまどかさんを誘拐しました。その時私とまどかさんは面識はなくお互い誰か知りませんでした。その状況の中私達は逃げ出すまでにされてきたことは、はっきりと言って最悪なものですよ。切る、焼く、刺す、潰す、抉るは毎日されて当たり前。手足を拘束して放置。1週間水のみでの生活を強いられ、3日飲まず食わずもありましたね。そういえば高出力スタンガンを皮膚の薄いところ、首などに当てられて泣き叫びもしました。アレは愉快そうに笑っていましたが。そうそうお酒を吐くまで飲まされたこともありました。あとは..........そうですねあれです。興奮剤です。年頃の皆さんなら知っているのではないのですか?先生はおそらく知っているでしょう。媚薬です。子供に使えないようなものを毎週1度は摂取させられ、のたうち回っていた私とまどかさんを嘲笑っていましたね。これが私達()()にされたことです」


「そして私個人に対しては手足を拘束して私の目の前でまどかさんが泣き叫ぶ姿を見せられました。優しいまどかさんが私をかばうのを知って私に暴力をふるい、まどかさんが私をかばい気絶した時いつも私にまどかさんがこうなっているのはお前のせいだと言われました。ある時には薬を服用させ、成人向けの映像を見せこれをすれば治るからと言い本番直前のことまで強要されました。他には傷つけられたまま身体は放置されたので傷跡があちこちに、それも服で隠せるところばかりに残っています。私に関してはこれくらいにしておきます」


「まどかさん個人に対してはもっと酷いですよ?1人称が「私」でないとその度にナイフで切られました。男言葉を話すとスタンガンを当てられました。スカートなど女児用の服を自分から着なければ何も食べさせてくれませんでした。もちろん飲み物もですよ。それ以外にもたばこの火を押し付けられたりもされました。そしてやっとまどかさんがアレの言うことを聞くようになった時に与えられたご飯は猫用のえさでした。それを平皿に盛り、まどかさんは手足を拘束された上で食べることを強要されました。まどかさんが食べるのをためらっていたら食べさせてあげると言い、まどかさんの頭を掴み皿に顔を押し付け食べさせていました。さらには私に振るわれるはずの暴力はまどかさんに向き、まどかさんが気絶すれば私に。まどかさんが起きればまどかさんに、といったように蹂躙されました。1つでも言うことに従わなければ酷い罰が待っていました。そのせいでまどかさんは今でも男性であるのに女性を演じないといけないと思い込み、見えない、いるはずのないアレの姿に怯え、今でもこのような感じです。男性なのに女性のようでいることを刷り込まれ、心体別性でいれば当然社会に溶け込めないため、無理して男性を演じているのです。それ以外にも悪夢、フラッシュバック、軽度の摂食障害、消えない心と身体の傷。そして今では少しずつ普通の人間のように戻ってきていますが、恐怖以外の感情は希薄です」


「ここまで聞いてどうでしたか?どう感じましたか?自分が自分でいることを否定されて、違う自分を刷り込まれて、それを目の前にして救えないと分かってしまう私達についてどう思いましたか?可哀そうと思いましたか?酷いことをされたと思いましたか?同情しましたか?.............はっきり言います。そんなものいりません。むしろ邪魔です。あの時私達を3年もの間見つけることができなかった無能である他人の心なんてどうでもいいです。なぜかって?そんなもの信用できないからに決まっているでしょう。むしろこんなことをされてきた私達に他人を信用しろと言うのですか?そんなこと言える人がいるのなら私の目の前に来てください。同じ目に合わせてあげます。その上で聞いてあげます。他人を信用できますか?と」


「以上が私達がされてきた中でもまだ人に言える範囲のことですね。これ以上のことだってされています。さてここで皆さんに聞きたいことがあります。私達の心と身体を壊した犯人と同じ顔、同じ声であるあの成田にああしたのは当然のことですよね?目の前で傷つけられ続けたまどかさんを、私をかばったせいで様々なものを失ったまどかさんを守りたいと思うのは当たり前ですよね?こちらが無抵抗で、抗う力がなかったらまたあの時と同じことをされると思うのは普通でしょう。仮に人違いだったとしても関係ありません。そもそも顔が同じなのは別人説がでても疑いはあるでしょう。この世に自分と同じ顔をした人物は3人いると言われているのですから。しかし声も一緒となれば本人確定でしょう。名前だって変えるのは簡単なはずです。なぜなら戸籍を買ってしまえばそれで済むのですから。お金さえあれば全て解決します。本人であるのならば警戒以上のことはしますよね?だから私はあの時あのような行為をしました」


「...............ここまでにしておきましょうか。これ以上話してしまうと血生臭くなってしまいますからね。だからこれ以上は聞かない方が皆さんのためですよ?」


 周りを見渡してまどかさんと目が合います。相変わらず可愛いですね。目が合うだけで微笑んでくれるのですから。


 しかし教室の空気は最悪ですね。このような状況にした私が言うのもあれですが。


 ですが気にしません。好奇心は猫をも殺すと言いますしね。


 さてこのような空気の教室にいてはいらない同情や嫌いな共感の言葉をもらいそうですから1度教室から出ましょうか?


 まどかさんにアイコンタクトを取り私が教室から出ていくとまどかさんもついてきてくれます。


 さぁあのクラスはどのような行動をとるのでしょうか?学校側はどういった対応をするのでしょうか?


 楽しみですね。

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