疲労
はぁ..........疲れた。
鈴葉の両親に会いに行って話をするだけのはずだったのに、なぜか鈴葉の両親からは憐れみの視線を向けられるし、妹さんからは「お姉ちゃんをとるな!!」って言われるし、鈴葉はキレる寸前だったりと、あっちに行ってこっちに行ってを繰り返してたから疲れた。
なんで鈴葉はこの前大切な妹って言ったのに今回すごい怒ってたし、それを見て妹さんは俺に余計に食ってかかってるしでそれが一番疲れた。
鈴葉の両親には憐れみの視線をもらったが、娘を守ってくれたこと、娘の生きる意味になってくれてありがとうと言われた。
でも正直に言えばそれは俺のためでもあったけどな。
鈴葉に生きて欲しいからという鈴葉の存在が俺の生きる意味だったからな。
まぁいきなりは和解できないって分かってたから今回はこれぐらいでいいだろう。
そう思って俺のことをそれなりに話して、今の鈴葉のことを話して終わった。
終わったはいいが鈴葉の機嫌がものすごく悪い。さっきまでは外にいたから顔には出していなかったが、家に帰った途端すぐに出てきた。
「もう!まーちゃんなんで怒らないの!!沙夜のあれは言い過ぎだよ!!」
「んー、私は別に気にしてないからなぁ」
「私が気にするの!!」
プンスカ怒っている鈴葉を見て、なんだか必死に威嚇している子猫を見ているようで微笑ましかった。
でも放っておいたら面倒だからどうにかしないとな。
「リンちゃん。ちょっとこっちに来てくれない?」
「ん?なーにまーちゃん?」
首をかしげながらこっちに来る。
さぁって覚悟してもらうか。今から何をされるか分かっていない鈴葉はあいかわらずプンスカしてる。
さぁってどんな反応をしてくれるかな?
鈴葉の手を引いてギュッと抱きしめる。
意外と鈴葉って小さいんだな。俺が抱きしめても鈴葉は腕の中に収められる。
「なっ!.........な、なんですか!?」
カーッと耳まで赤くなった鈴葉。突然のことでびっくりしただろ!!なんせ俺は今までこんなことしたことなかったからな!!
「ま、まどかさん!?放してください!」
「んー?やーだ!」
笑いながら却下して頭を撫でる。
もう諦めたのか、恥ずかしすぎてなのかは分からないが、大人しくなった鈴葉を黙って抱きしめていると不意に背中に温もりを感じた。
確認すると、鈴葉も俺の背中に手を回して抱きしめ返してくれていた。
なんか変な感じがする。心がムズムズするような、でも不快に感じない。むしろ嬉しくさえ思うこれって何だ?
もしかしてこれが「心が温かくなる」ってことか?そしてこの感情って多分あれだよな。
遠い昔に俺が無くした感情だよな。
多分このこの感じこそが「幸せ」って言うんだろうな。
うん............悪くないなこの気持ちは。
遅れてすみません!そして更新していないにも関わらずブクマしてくださった方ありがとうございます!!




