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「まどかさん少しいいですか?」


「どうした?」


「まどかさんに話しかけてくる方がいると前おっしゃっていらしたので、その方と会いたいのですが呼んでくれませんか?」


「分かった。名前は七島圭吾(ななしまけいご)だ」


「分かりました。ありがとうございます」


 今日はこの前まどかさんから聞いた、よく話しかけてくる方がまどかさんに害を与えないか見定める時です。


 まどかさんに近づく人は下心満載ですからね。一切の油断は禁物です。


 男子とは思えない姿をしていますが、生物学上はまどかさんは男です。


 だから危ないのです。まどかさんの身に危険が迫るようであるならば、私が振り払います。


 それぐらいはしませんといけません。


 彼は私と同じですが、自分に執着はありません。


 彼のためなら私は命でもあげます。多分彼も同じです。私のためなら命を投げ出します。


 それぐらい私達は自分の身体はどうでもいいのです。


 まどかさんが無事なら私はどうなってもいいのです。


 しかしこの身体の純潔くらいは守りたいです。私を穢していいのはまどかさんだけです。


 まどかさんだけにこの身体の全てを捧げることをもうずっと昔から決めています。


「おーい鈴葉連れてきたぞ」


 もう来たのですね。まどかさんの隣に立っている背の高い方が七島君ですかね?一般的に言えばイケメンと言われる部類なのでしょうが、私にはよく分かりません。1番はまどかさんですし。


「ありがとうございます、まどかさん。初めまして七島君。まどかさんのものである三ヶ瀬鈴葉です」


「おう.........俺は七島圭吾。よろしくな」


「なあ鈴葉?俺って必要?」


「はい必要です。私の隣にいてください」


 今はちょうど放課後ですから、幸いにも席は空いています。


 まどかさんの机の前に七島君が座り、その正面に私とまどかさんが座ります。


 まどかさんは私のものというアピールをするのも忘れません。彼の左腕に抱きつきます。


「...........徹底してんな」


「当たり前です。誰であれ警戒はします。それにまどかさんと私は離れませんよ?」


「そうか、それで俺に話ってなんだ?」


「最近まどかさんによく話しかけているようですね?まどかさんが私にあなたと話すべきかどうかを聞いてきましたので、あなたのことを少し知っておきたいと思いました」


「ふーん。平塩が誰かと、例えば俺と話すのって三ヶ瀬さんの許可が出ないと平塩は話しちゃダメなのか?」


 ふむ、なかなかに良い性格をしているようですね。媚びる態度が見えないので好印象です。


「できれば、です。私達に近づく人には警戒しないといけません。特にまどかさんは、です」


「何でそんなに警戒する必要があるんだ?」


「それには個人的なことが関係しているので言えませんね」


「個人的なことね...........まぁ、人に言いたかないことなんだろうからいいけどな。それで、このことを話しに来たんじゃないだろ?」


「はいその通りです。いくつか私の質問に答えてくれませんか?」


「まぁいいぜ。答えられる範囲ならな」


「ありがとうございます。まず1つ目。あなたは同性愛者ですか?」


「なわけねーだろ。同性愛は肯定派だが俺は違う」


 なるほど。まどかさんの体目当てではない、ということですね。


「次に、彼女さんはいますか?」


「いるぞ。同じクラスにな」


 これは安心できそうですね。


「この質問に意味あるのか?」


「はい。この質問であなたがまどかさんに性的な興味を持っていないことが分かりました」


「持つわけねーだろ!!同じ男だぞ!」


「ですがまどかさんは外見だけを見れば女子です」


「............否定できねぇ」


 そうですよね。なぜならまどかさんは「まーちゃん」を磨き続けていますから。それがまどかさんにも出ていますから。


「では最後です。加虐趣味はありますか?」」


「そんなもん持ってたら人間として終わってるだろ」


 人間はそうでもないですよ。なぜなら目の前に被害者が二人いますから。


 受け答え的にも嘘を付いている様子はないです。なので安心できるでしょう。


「まどかさん。彼はセーフです。彼との関係には何も言いませんのでこれからお友達になってはどうでしょうか?」


「そうか.........ありがとう鈴葉。でも友達になるのは俺だけじゃない。お前も含めてだ」


「..............はい分かりました」


 これは予想外ですが、なんとかなるでしょう。


「では七島君、これからよろしくお願いしますね」


「................おう」


 ふぅ、緊張しました。とりあえず3人で連絡先の交換をして、後日七島君の彼女さんも合わせての4人で集まる、ということになりました。


 こういうことは初めてなので新鮮で面白いですね。


 ついでに私達の秘密を少しバラしましょうか。彼がどう反応するか楽しみですね。


「.........あっ!せっかくお友達になれたのです。七島君に私たちの秘密の一部を教えます」


「ん?別に無理に言わなくてもいいんだぞ」


「大丈夫です。先ほどの『加虐趣味はありますか?』という質問の意味ですが私達二人は同一人物による被害者です」


「それって..........」


「はい、その通りです。私達は虐待児です。では今日はこれで失礼します。まどかさん帰りましょう」


「ああ」


 ふふ、明日の反応が楽しみです。





誤字報告してくださった方ありがとうございます。

今回少し強引な感じがしますが許してください。

あと、鈴葉は人の驚いた顔を見るのが好きなくらい良い性格をしています。しかし1番はまどかです。これだけは変わりません。

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