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15.クズはちゃんと五体満足で生かしときなさいよ

A「大丈夫よ。私、これでも手加減は得意だから万事任せておきなさい」


\意義あり!!/ \嘘だ!!/ \ダウト!!/ \チェンジ!!/ 

「とにかく、クズはこの懇親会に同類の無能友人を集めてアーデルにある事ない事捏造しての断罪、婚約破棄から追放のコンボを決めた後にアーデルの義妹クラーラに求婚する気満々。

 この時点でなかなかのクズ具合だけど、そのある事ない事の算段をマイヤーに丸投げしてる辺りがもうダメダメね。仮にもマイヤーは次期宰相たる私の婚約者で私の補佐を任されてる者。アーデル側の味方である可能性に全く気付かず重宝してるから、こうやって情報漏洩という特大の墓穴掘る始末。

 改めて何度でも言うけど、もうあのクズに王の資格なんてまるっきり、これっぽっちもない!!よって、表舞台から消えてもらう方向でいいよね、アーデル?」


「もちろん!!私もあれを何が何でも王にさせたいってわけじゃないし、王に担ぎ上げられないなら種馬として扱えばいいだけだものね。

 そのためには、まず徹底的にボコって自分の立場をわからせてやる必要あるから………ふふふ。私を侮辱する件はさておき、私の可愛いクラーラに求婚した罪は何よりも重いわけだし、ただ殴るだけで済ましちゃ駄目よね。

 差し当たって最初はケツの穴から手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ言わせて……ふふふふふ」


「一応伝えておくけど、クズはちゃんと五体満足で生かしときなさいよ。私達は立場上まだ王妃代理と宰相代理で王太子を独断で裁くだけの権限ないのだから」


「ロッテン様ご心配なく。私がしっかり()()()しておきますからご安心ください」


「いいわね。メイもずっとステイばかりさせて来ちゃったし、その時が来たら一緒に楽しみましょう」


「ありがとうございます!!……あ~その時を想像したらついよだれが……フッフフ」


「こらこら、まだ早いわよ……フフフフフフフ……」







「「ウフフフフフフッフッフッフフフッフッフッフフフッフッフッフフフッフッフッフフフッフッフッフフフッフッフッフ…………」」





「「「「「「…………(駄目だこいつら、早くなんとかしないと)」」」」」」





「あの、すいません。クラーラ嬢の事で一つ質問よろしいでしょうか?」


「……あんた、あんな怪しく笑うアーデルの前で地雷となりかねない話題、クラーラに関して質問しようだなんてずいぶんいい度胸してるじゃない」


「ロッテン様も人が悪いです。いい度胸も何も、アーデル様のあの振る舞いはいつも通りでありませんか。それに、アーデル様もなんだかんだ言ってクズを殺したりはしないでしょう」


「それはあくまで結果論。貴方達は淑女教育の影響で大人しくなったアーデルしか知らないようだけど、幼少期のアーデルは躊躇なく人を殺しにかかるほどの危険人物だったのよ。

 現に幼少期のアーデルはクズと初対面時に吐かれた暴言の返答として『こんにちわ。死ね』と言わんばかりに殺そうとしたわ。幸いロンケン辺境伯様が割り込んだから⑨割殺しで収まったけど、もし割り込まなければ確実に殺してたぐらいのヤバさだったのよ。

 ただまぁ、その一件は周囲からやりすぎと咎められた事がきっかけとなって以後は皆も知っての通り、滅多に鉄拳制裁を行わない大人しいアーデルになったけど……断言しとくわ。クズをボコる際は当時の殺す気満々だった頃のアーデルにもどるっとね。

 ……それで質問は何かしら?私、アーデルとはあのクズと婚約する前からの家ぐるみで付き合いがある幼馴染だし、当然クラーラの事も熟知してるから大体の事なら代わって答えられるわよ」


「そうですか……でもよくよく考えるとクズはいつかアーデル様に殺されるなっと思ってましたし、そのいつかが来たならそれはそれで予定調和って奴ですよねー。なのでアーデル様の件は改めてスルーして質問内容ですけど……

 あのクズにはまだ知らされてないのですか?アーデル様の義妹であるクラーラ嬢はクズの実妹。共に国王陛下と側妃様との間で生まれた実の妹だということに」


「残念ながら……知らないわ」


「……なぜ教えないのでしょうか?」


「アーデルだけでなくクラーラも王家に戻る事を望んでないからなのよね。だから下手に知れ渡るとクズを排除してクラーラを持ち上げようとする一派が必ず現れるっというか、過去すでに何度か現れたのだけど……」


「けど……?」


「全て潰してやったわ。やり方は物理的にやら、暴力をチラつかせながらのONEGAIやら、島送りやら、首輪付けさせて死ぬまで強制労働やら様々だけど……皆は詳細聞きたい?」


「「「「「結構です!!」」」」」


 にんまりと笑うロッテンに深淵の欠片をみた面々は即座に首を振った。

 対してロッテンは……



「ちっ、この意気地なしどもが!!特に男どもはチン〇ついてんのか!!」


 舌打ちしながら不満げに睨んだ。

 その姿は淑女ではなく完全ヤのつく裏の人間であった。

そういえば異世界ナーロッパにヤのつく裏の人間っているのかなぁ……?

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