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愛しの彼女は地味で大人しいのに  作者: バネ屋
3章 中2の夏休み
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#39 キャンプの後はのんびりと



 キャンプ二日目最終日は朝6時に起こされて、昨夜キャンプファイヤーをした広場に集められラジオ体操から始まった。


 ふとワラシを見ると、まぶたが開いてるのかどうか分らんくらい寝ぼけた顔して寝ぐせで頭ボサボサで、八田さんに頭を手櫛で直されていた。多分寝起きでそのまま連れてこられたんだろう。八田さんにされるがままだ。

 そんなワラシとは違い八田さんの方は、いつも通り小奇麗だ。 これがワラシと八田さんの女子力の差だと言えよう。

 まぁ、俺にはそんなワラシの方のが可愛く見えてるんだけどね。



 朝ご飯では昨日の反省を活かして、俺がハンゴウ炊飯を担当し、石垣はインスタントの味噌汁用のお湯を沸かすのとゆで卵を茹でる係だ。つまり石垣はお湯沸かすだけ。

 ワラシと八田さんは、昨日の残りの野菜でサラダ作ったりする係。


 俺が炊いたご飯は、若干焦げもあったが明らかに石垣よりもまともに炊けた。

 事前にキャンプ動画で勉強してた甲斐があったな。


 朝食を食べながらの雑談でも、「もしこのまま無人島に漂着してケンピくんと石垣くんのどっちかについて行かないといけなくなったら、迷わずケンピくんに付いて行くね」と八田さんが言い出し、失敗していなくても石垣の評価は下がってしまった。

 後で帰りのバスの中で石垣に「お前、八田さんに相当嫌われてないか? 変なことしない方がいいぞ?」と諫めると、「まだアピールが足りないのかな? もう少ししたら俺の良さが分かるはず」と、相変わらず意味不明な自信だけはあるようだった。




 朝食を終えて後片付けが終わると、テントで使用した毛布とかの備品の返却と自分たちの荷物のまとめをして、最後にキャンプ場でウチの学校が利用したエリアのゴミ拾いをして、キャンプが終了した。




 バスで学校に戻ったのが丁度お昼時で、ワラシと二人でワラシんちまで帰ると、お母さんから「フミコもケンピくんも日焼けしたね~!」と開口一番言われて、ワラシは「ソバカス酷くなるー」と荷物投げ出して化粧水を顔にベタベタ塗り始めた。



 ワラシが顔をペタペタしている間にお母さんが「お店でお昼食べていってね!」と言ってくれたので、この日はまだ時間も早いしワラシと夏休みのこれからを色々相談したかったので、遠慮せずにご馳走になることにした。



 ワラシは着替えに一度2階に行き、お店に戻ってきたら二人でカウンターに座って、お父さんが作ってくれたミートソースが山盛りのスパゲティを食べながら、お母さんにキャンプであったことを色々話してあげた。


「ケンピくんが小学校の時よりマッチョでムキムキになってて、メスを惹きつけて発情させるオスの体つきになってた」


「ワラシお前ナニ言ってんだ?」


「ちょっとフミコ!あなたまたそんなことばかり言って!キャンプ中に変なことしてないんでしょーネ!」


「水着で川に入って遊んだだけだよ」


「その川の水が凄く綺麗で冷たくて気持ち良かったんですけど、フミコさんが川の中でおしっこしたいって言い出して」


「ケンピくんそれは言わないでよ!」


「ホンッとーにフミコったら!中学生になってもまだそんなこと!」


「あ、大丈夫ですよ。おしっこはちゃんとトイレに行ったんで」


「おしっこ行きたいのに川の中で上手く歩けなくてモタモタしてたら、ケンピくんが手繋いでくれて岸まで連れてってくれたんだよ」


「もーケンピくんに甘えてばかりでこの子ったら。そんなことばかりしてたらケンピくんに愛想尽かされちゃうよ?」


「大丈夫。ケンピくん、私がウンチ漏らしても見捨てないって言ってくれた」


「・・・・あなた達、普段どんなお話してるの? もうちょっと中学生らしいお話出来ないの?」


 ウンチのお話は、中学生らしくない話題らしい。

 中学生らしいお話ってなんだろう・・・全然わからん。


 とりあえず、恋バナなら中学生らしいかな?と思い、石垣が八田さんに気があるけど、アピールが酷くてことごとく失敗して嫌われちゃってるのに、石垣の方はまだ大丈夫だと思ってることを話すと、「もー何よソレ!」とお母さんはゲラゲラと馬鹿ウケしていた。


 お母さんは石垣も八田さんも面識あるから「また今度連れて来て!石垣くんに恋のアドバイスしなくっちゃ!」とノリノリなこと言い出したので、「アドバイスなんてしたら、あいつ勘違いしてさらに酷くなりそうだから、やめた方がいいですよ」と教えると、ワラシも「石垣くんが絡むとシズカちゃんの機嫌が悪くなるから止めて」と冷静に注意していた。




 食事の後は2階のワラシの部屋に行き、二人で夏休みの事を色々相談した。


 毎日午前中に宿題をするようにして、夏休みの前半で終わらせようとか、映画見に行こうとか、花火大会行きたいとか。

 あと「都合が悪い日は事前に連絡するから、毎日会おうね」とワラシの方から言ってくれて、言われるまでも無くそのつもりだったけど、改めてそう言われると、今年の夏休みが一段と楽しみになった。


 去年は部活ばっかだったし、小学校の頃はすること無くて暇な日とか結構あったしね。


 それに、八田さんからも「連絡するから3人で遊ぼうね」と言われてて、ワラシだけじゃなくて女の子と遊ぶ約束とか、本当に去年までとは大違いの夏になりそうだ。






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