全国高温バトル! 2019 最終結果
みなさんお待たせ致しました、最終結果です。
今年は珍しく7月が低温で、9月が顕著な残暑と近年にない展開でしたね。
去年と比べると低調な印象はありますが、猛暑日地点100箇所以上の日が多く、40℃超えの地点もあり盛夏期のレベルはかなり高い年でした。
地点別ランキング
10位 高田(新潟県) 70.90P
最後の猛暑日ポイントで見事10位に滑り込んだのは、初のトップ10入賞となった上越の高田
もともと高田は2017年まで新潟県記録を持っていた古豪地点、ここ数年は中条や三条の躍進により押され気味で、2018年の新潟祭りでも目立った高温が出ず不調な年が続いていた。
しかし2019年は中越の小出と共に新潟を牽引し、40℃オーバー、さらには超熱帯夜も叩き出す暴れっぷりで完全復活!
逆に冬は一転して全国トップクラスの降雪量を誇るというのだから凄い地域だ。
冬の降雪バトルがあれば、そっちでも上位に入ってくるかも?
9位 鳩山(埼玉県) 71.25P
北関東四天王の一角、鳩山が9位でフィニッシュ、意外な事にトップ10入りは2014年以来5年ぶり。
個人的に鳩山がここまで稼いでいた印象が全くない。と言うのも、本来の持ち味である終盤の強さが全く発揮されず、8月下旬以降ポイントが全くなかった。
近年は残暑が控えめな年が多く苦戦を強いられていた中、ようやくやってきた残暑年だっただけに、これを活かせなかったのは非常に痛い。
それでもランキングに残る辺りは流石四天王と言ったところか。
館林が没落した今、鳩山が1位になる事も不可能ではない、来年は持ち味を活かした戦いに期待しよう。
8位 大子(茨城県) 75.73P
大子のtop10には運営側も大誤算、北関東の割に極値が控えめなので、ハイレベルな戦いは苦手と思われていたが、今年は四天王連中と互角の戦いを繰り広げ、限界突破を連発し39℃の壁をも突き破った。
むしろ去年までの自己ベストが38.3℃止まりだったのがおかしいというべきなのか。
今思えば、調子の良い時は旧館林より高温になる日もあり、39℃を超えるポテンシャルは十分あったと考えられる。
ただし、上位にランクインした日は少なく、ほぼボーナスありきのポイントなので、来年からは同じようにはいかない。持続力も付けて欲しいところだ。
7位 中条(新潟県) 81.00P
フェーンの達人中条先生が高田と共に初入賞!
実は2018年も相当稼いでいたのだが、東海の狂ったような無双のせいでランク外に弾き出されるという無念の結果となった。
今年は夏が比較的短めかつ、台風の接近が多かったことも幸いし、得点力の高さを活かして見事7位入賞。
2019年最高の40.7℃も記録しここ数年の勢いは豊岡以上だ、熊谷の日本記録も中条のブースト次第では普通に危ないのかもしれない。
6位 佐野(栃木県) 82.45P
7位の中条と共にここ数年実力をつけている佐野が過去最高の6位。
2018年は中盤以降の失速でランク外だったが、今年は伊勢崎、熊谷等の四天王達と終始激しい上位争いを繰り広げ、他の地域が優勢の日でも
孤軍奮闘してランクインしていたのも印象に残った。
館林の王政時代は前座の一角に過ぎなかったのに、急にこれ程までポイントを稼ぐようになるとは・・・高温バトルは奥が深い。
大子や前橋の躍進といい、北関東の情勢は混沌を極めている。
5位 伊勢崎(群馬県) 87.00P
今年の関東トップは伊勢崎。2018年も実は熊谷のボーナスを除くと関東1位だったりする。
トップを取った日こそ少ないものの、ランク外になる日も少なく、決め手がなくとも上位ランクインする自力の高さは健在で終わって見ればこの順位、現関東最強は伊勢崎で決定か。
旧館林の暴力的な昇温と比べるとパンチに欠けるが、安定志向の伊勢崎にそれを求めるのは流石に酷だろう。
4位 美濃(岐阜県) 89.83P
2018年は40℃を連発し、多治見を追い詰めた美濃。
今年はどんな戦いを見せてくれるのか、大注目のアメダスだったが、結果は「いつもの美濃」だった。
関東トップの伊勢崎をも上回るポイントを獲得しているが、去年と比べてしまうとどうも中途半端で、
表彰台を逃す、3桁未達、多治見に歯が立たず、かといって岐阜2番手でもない、と素直に褒めちぎれない要素がてんこ盛り。
その姿は2017年以前の「the 無難」な美濃そのもの。
2018年がイレギュラーなだけだったのかもしれない。
とはいえ、多治見に勝利した日もあり、ランク外だった昔より遥かに強くなっているのもたしか。
美濃の本当の実力が分かるのは、まだまだ先になりそうだ。
3位 岐阜(岐阜県) 94.10P
去年は格下だったはずの名古屋に泣いた岐阜、今年は心機一転、地道にポイントを重ねる謙虚&堅実な気象台へと生まれ変わった。
8月の初めにはなんと多治見を上回って総合1位だったこともあり、今年東海で一番躍進した地点になっただろう。
一瞬でも1位になれた事に満足したのか、それ以降の得点は控えめで推移し優勝争いからは早々に脱落した。
それでも美濃を抑えての3位はすごい、おめでとう。
2位 京都(京都府) 128.10P
準優勝はお馴染みの京都気象台!
今年の京都はある意味2018年よりも印象的。
関西が駄目な日は東海と連動し、逆に東海が駄目な日は関西側に付くという恐ろしい戦法を使ってきたのだ。
もともと風向きに応じて連動しやすい盆地気候ではあるが、今年はそれが顕著に現れた。
たしかに奴に勝つにはその方法しかないのかもしれない、しかし気象台にもかかわらずコロコロ寝返ってはゴマをする姑息なやり方は果たしてどうなのか。
8月末までは多治見と互角で優勝してもおかしくなかったが、結局最後はどちらの地域からも見放されてしまいポイントを稼ぐことが出来なかった。
策士、策に溺れる。
1位 多治見(岐阜県) 171.78P
堂々の1位は東海のボス、多治見!2連覇達成!
今年は岐阜に逆転されたり、京都がゴマをすってきたり、相変わらず揖斐川が調子に乗っていたりと例年になくわちゃわちゃとしていたが、
流石の貫録、それらに一切動じない試合運びで大差で優勝を果たした。
旧館林という明確なライバルがいない中、よくモチベーションを保てるなと感心してしまう。
熊谷がその後釜に入ってあげられればいいのだが、今年はランク外という有様。
多治見を止められるアメダスは当分の間出てこないだろう。優勝おめでとう!
30位までの順位です。
熊谷は無念の11位、館林は轟沈し、代わりに前橋が頑張った。
九州勢はあまり振るわず久留米の18位が最高、北陸の地点が全体的に目立つランキングになった。
なお、去年に続き東海優勢の年だったが、今年の名古屋はほとんどポイントが取れていない。去年のあの暴走はいったい・・・?
今年のMVPは高田に決定。
中条はもともと常連地点であり、去年の記録も超えておらず惜しくも落選となりました。
県別ランキング
10位 兵庫県 111.76P
例年トップ10に入るか入らないかの際どい戦いばかりしている兵庫が、今年はなんとか10位に滑りこんだ。
豊岡ワンマンの印象が強いが、今年は他の地点も健闘しており、豊岡のポイント占有率は50%程度と例年より低め。
もともと西日本屈指の地点数を誇る兵庫県、この調子でどんどん豊岡の負担を減らして強力なチームになって欲しいところだ。
9位 福岡県 118.85P
今年の九州は絶不調で軒並み順位を落とす中、久留米と太宰府を中心に少ないチャンスでポイントを稼ぎ、福岡を9位に留まらせた。
九州全体で247Pしか獲得出来ていない事を考えると十分及第点、日本海側に面し、フェーンの恩恵を受けることが出来たのも大きい。
8位 大阪府 122.91P
兵庫、福岡と続き地点別ランキングにアメダスが入っていない大阪が8位。
枚方、堺、豊中を中心に8月上旬、中旬、9月にまとまってのランクインが目立った。
特に堺の9月自己ベスト連続更新にはビックリ。
10月も枚方で34℃まで上がっており、残暑の強さを見せつける年になった。
7位 愛知県 151.86P
2年連続の東海猛暑で今年もトップ10入り。
名古屋が不発に終わり、ボーナス加点がほとんどなかったにも関わらず、危なげなく7位入賞したのは意外だった。
内訳を見ると豊田が一番稼いでおり、次いで大府、9月は蒲郡の得点も目立つなど、選手層の厚さが感じられる年になった。
相変わらず岐阜には手も足も出ないが、諦めてはいけない。
戦国時代、10倍以上の戦力差を覆した尾張国ならいつかやってくれるはず。その日が来ることを楽しみにしてるぞ!
6位 北海道 156.30P
北海道に関しては5月の大熱波、これにつきる。
トップが39.5℃、10位まで38℃以上は本州以南でもめったに起こらない事であり、強烈なインパクトを残していった。
5月26日だけでほとんどのポイントを稼いでおり、盛夏期は足寄が下位にランクインした以外は音沙汰無し。
だが5月の記録を全て塗り替えた功績を考えれば、6位は妥当な順位だろう。
北海道の40℃超えが拝める日はすぐそこまで迫っているのかもしれない。
5位 埼玉県 172.58P
去年は熊谷の力業で初めて群馬に勝利した埼玉県、今年もその勢いで連勝を狙うも、中盤以降の失速が響き今年は目の上の群馬に及ばなかった。
全体として見ると熊谷、鳩山は最低限の仕事はこなしたものの、他の地点があまり奮わず佐野・大子・前橋の躍進も重なりランクインがあっても下位に追いやられる日が多かったのも点数が伸び悩んだ原因か。
北関東、南関東両方の性質を持つのは群馬にはない強みなので、来年は上手くそれを利用して立ち回って欲しいところだ。
4位 群馬県 212.78P
新館林が去年以上に活躍せず、一時はライバルの埼玉県にダブルスコアをつけられる程伸びに欠け皆勤に黄信号が灯っていたが、
8月上旬の猛攻で一気に逆転、伊勢崎は相変わらずだが特に前橋の活躍が光った。
館林の移転後はチーム力にさらなる磨きがかかっており、もう旧館林ありきの県ではない。
上里見、西野牧の音沙汰がなかったのと、桐生、館林の二軍落ちが不安要素だが、今年は7月が不順だった事もあり、もう少し様子を見る必要があるか。
3位 京都府 216.66P
京都府の表彰台は高温バトル始まって以来初。
チームプレイ主体の県だが、今年は気象台のワンマンが目立ち、豊岡以上のポイント占有率を記録した。
京都以外のアメダスは近畿ターンでの得点が主だったが、今年は北陸の強さが尋常でなく日本海側の宮津、舞鶴は大苦戦。
しかし福知山は例年通りの活躍で、京田辺も健在となんやかんやリカバリーはしっかりしており、京都の俺についてこい!戦法が見事ハマった年になった。
2位 新潟県 452.10P
準優勝は2年連続で新潟県!
今年は前線が日本海に停滞する日が多く、そこに台風の接近、上陸が何度も重なり新潟県にとって絶好の年になった。
ただでさえ地点数が多い上にフェーンが重なってしまえば誰にも止められず、
小出の快走に始まり、古豪高田の復活、そして中条を中心に40℃超えを広範囲で記録するなどやりたい放題。
暴れまわった終着点は3位にダブルスコアをつける450P超えの快勝だった。
7月の前線位置が少しでも北へズレていたら、1位だったかもしれない。
1位 岐阜県 477.87P
優勝はこちらも2年連続、美濃が生んだ無敵のアメダス軍団、岐阜県!
夏が短かったのもあり、去年と比べるとポイントは3分の1だが、それでも圧倒的な集団力で関東、関西の強豪を寄せ付けなかった。
特にあまり得意でない9月の猛暑で大量点を稼げたのが大きい。
多治見の強さは言わずもがな、それに加え今年は岐阜気象台が大活躍。反対に八幡、金山等の山間部地域はあまり奮わなかった。
今年は新潟が僅差に迫ったが、ボーナスの恩恵が大きい為、来年も同じようにはいかない。
地理的優位と大量の戦力を有する岐阜、ウェザーラックさえ絡まなければ今後もトップに君臨し続けることだろう。
全都道府県の順位です。
10位までがちょうど3桁ポイント、栃木・茨城は佐野・大子以外の得点が一切なく、ランクイン出来ず。
東北勢が宮城県以外、全てポイントを獲得しているのも興味深い。
前半の富山フェーンと、石川県志賀の40℃超えの印象が強いが、北陸4県で新潟に次ぐポイントを稼いだのは福井だった。
地域別ランキング
こちらは一括発表です。
1位東海甲信、2位北陸と順当に県別ランキングと同じ並びになった。
東海甲信は相変わらず甲信地域のポイントが少なく(去年よりはだいぶマシだが)岐阜愛知が大部分を占め、北陸も新潟だけで70%以上の占有率になった。
3位関東と4位近畿は大接戦、県別トップ10では関東2県、近畿3府県で近畿優勢に見えるが、すぐ下の栃木茨城(というより佐野大子)の頑張りが絶妙に効いたか。
九州は過去にない絶不調で5位、北海道と東北の北日本対決は全員プレーの東北に軍配が上がった。
中国は山陰以外良いとこ無しで、四国はなす術無し、離島は7月にポイントが期待されたが、結局猛暑日は観測されなかった。
猛暑日数は少なめだったものの、5月の大熱波、8月のハイレベルな争い、9月の残暑で合計ポイントは2016、2017年を上回った。
よくよく見れば、東海甲信も北陸も同じ中部地方、あまり聞かないが中部地方中心の夏だったという事か。
駆け足になってしまいましたが、高温バトル2019はこれにて閉幕です。
来年は東京五輪で、ある意味世界的に日本の気候が注目されます。
想像以上の蒸し暑さで度肝を抜かれる事間違いなし!w
熱中症でリタイアする選手が出ないことを祈りましょう。
では、来年の夏をお楽しみに、良いお年を!
to be continued・・・




