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全国高温バトル!  作者: 開かずの電車
全国高温バトル!2017
169/438

全国高温バトル! 2017 最終結果 ②

はい結局年内には間に合いませんでした、ゴメンナサイ。

今年は年内に必ず発表出来るように頑張るので今回は許してください。

いよいよお待ちかね、地点別順位の発表!大波乱となった2017年を制したのは・・・!?




10位 多治見(岐阜県) 47.85P


圧倒的な強さと地理的条件から、優勝はないものの毎年安定して上位入賞し続けてきた多治見。移転でもしない限りどんな夏が来ようとランク外に落ちることはあり得ないとすら言われてきたが、今年は太平洋高気圧が絶不調で大苦戦。

7月中旬までは極端な北東暑、その後は極端な西南暑となり、日本の中央に位置するという武器が逆に仇となってしまった。おまけに落雷で計器が故障し測定不能に陥るという運にも見放される不幸っぷりを発揮。

8月30日時点ではまさかの14位だったが、ランク外で終わるのだけは多治見のプライドが絶対に許さない、本土最後の猛暑日となった8月31日に執念で35℃を出し、ギリギリ10位に滑り込んだ。15位熊谷と隣になるのが嫌だったというのもあるかもしれない。こんなに頑張っているのになぜ天は味方をしてくれないんだ、幸運なんて望んでいない、不運にならなければそれでいいのに・・・果たして勝利の女神が多治見に微笑む夏は来るのか?来年に期待だ。



9位 久留米(福岡県) 53.3P


去年は日田と優勝争いをするほどの強さを誇ったが、今年は早い段階で力を使い果たしてしまい9位止まりと中途半端な結果に。不安定な天候が九州北部にも広がり、大分や宮崎を元気にさせる西風が多く吹いてしまったのが原因だろう。

しかしそのような日でも九州北部からのランクインは頻繁にあったので久留米もその気になればもっと上に行けたはず。ホーム戦では比較的調子が良いのにアウェー戦になると少し動きが固くなってしまうのはもったいない、ぜひ太宰府の爪の垢を煎じて飲もう。

評価が辛口になってしまったが2年連続でトップ10入賞は十分すごい記録、今後も九州代表の高温アメダスとして上位に君臨し続けるのは間違いないだろう。



8位 宮崎(宮崎県) 53.54P


今年は地域問わず気象台の活躍が目立っていたが、特に存在感を見せたのがこの宮崎気象台だった。7月初めの3日連続ランクインを皮切りに、西風が吹く日は定期的にポイントを取り続け去年準優勝の久留米を抑え8位入賞という快挙を達成!

以前は赤絵の後塵を拝する事が多かったのだが、主戦力のアメダス達の移転でチームのまとまりが無くなってしまったのを見てどげんかせんといかん!と奮起したのだろうか?最年長者らしく見事宮崎県を率いて見せた。これが本当の実力なのか、運が良かっただけなのかはまだ分からない、来年以降の活躍でどちらなのかが見えてくるだろう。



7位 岱明(熊本県) 54.2P


九州北部のアメダスは7月末~8月上旬でほとんどのポイントを叩き出しており、この岱明も例外ではなく得点期間は去年と比べて遥かに少なかった、にもかかわらず結果は去年の10位を上回る7位フィニッシュ。

超高温の戦いは苦手だが低いレベルの戦いは岱明の十八番、熊本3強の一角で2009年王者(※参考記録)の名は伊達じゃなく、ランクイン時の上位奪取率は日田や久留米並みに高かった。天候不順型の夏がトレンドになっている昨今、来年も西暑になれば確実にランクインしてくるだろう。



6位 嬉野(佐賀県) 58.6P


2017年彗星の如くランキングに現れたのがこのアメダス、去年も九州北部ターンの時はそこそこランクインはしていたが上位に食い込む程ではなかったはず、しかし今年の高温バトルではまるで別人・・・もとい別アメダスのような強さを発揮、久留米や岱明と共に激しい上位争いを繰り広げた。

佐賀県のアメダスというと筑後平野勢のような南東風に強いイメージがあるが、嬉野はどちらかというと長崎と連動する傾向があり南東風よりも東北東風に強い、この差が結果に大きく影響したのかもしれない。


5位 中村(高知県) 62.2P


高知西部の猛暑地点といえば今でこそ江川崎のイメージが強いが、2012年まではこの中村1強であった。江川崎の大頭後はやや影が薄くなっていたが、今年は安定した高温で効率良くポイントを稼ぎ見事top5に上り詰める。ただし今回の猛暑レベルはお世辞にも高いとは言えず、ギリギリを攻める日が多かった。

中村はどちらかというと超高温の戦いが得意なパワーファイター、2013年のようなフルパワーの勝負も見てみたいものだ。今後も高知No.2として是非チームを引っ張っていって欲しい。



4位 豊岡(兵庫県) 109.3P


2017年のランキングで唯一日本海側からランクイン、その名はやはりこの地点、豊岡!

日本海側にあるアメダスのランクイン自体は頻繁にあったものの、やや特殊な気圧配置のせいでポイントが広範囲にバラけてしまい連続得点が難しい状態であったが、日本海のエースは一味違った。

7月は富山などの北陸勢と、8月は鳥取島根などの山陰勢と戦ってガンガンポイントを稼ぎ結果は5位以下を大きく突き放す3桁オーバー、ぽっと出のアメダスとは格が違うと言わんばかりの活躍だった。

だがしかし、このポイントを持ってしても表彰台には届かない。

これが【実力は申し分ないが2番手ポジション】と言われてしまうゆえんなのか。



3位 館林(群馬県) 136.64P


西日本勢がランキングを圧巻する中、異彩を放つこの二文字。今年もやはり空気を読まずこのアメダスが入ってきた。

上位確実と予想された多治見ですらあの有様、それを差し置いて東日本からランクインするだけでもおかしいのに普通に3位に入っている恐ろしさ。しかも殆どのポイントを7月だけで稼いでいるのだからたまったものではない、流石に上2つには勝てなかったが去年総合6位という屈辱から見事リベンジを果たした。

果たして館林がランク外に落ちる日は来るのだろうか?2020年に移転という話があるが不確定要素が多くまだ噂の域を出ない。どちらにせよ余程の事がない限り、東の絶対王者として未来永劫その名を轟かせる事だろう。



2位 日田(大分県) 139.6P


「2016年と同じ九州中心の猛暑?なら優勝しない訳にはいかないね!」

試合前にこう語っていた日田選手、気力も気合も十分で途中までは手ごたえもしっかりあったとの事、しかし8月中旬から日本列島を襲った涼しい空気に苦戦し思うように得点が伸びず、終盤に追い上げてきた江川崎の猛攻を防ぎきれず逆転を許してしまいました。

しかしそれでもあの館林を抑えての準優勝は流石と言ったところでしょうか、万能型と思いきや天候不順の夏に弱いという意外な弱点が明らかになった日田選手、来年はその弱点を克服し見事チャンピオンの座を奪還出来るでしょうか、猛暑日のスペシャリストの名に相応しい戦いを期待していますよ!



1位 江川崎(高知県) 159.2P


そして!栄えある2017年高温王者はこのアメダス!

スーパールーキー、いやもうルーキーではないか、41℃の伝説を生みだしたスーパースター江川崎だあぁ!!

40℃超を観測したアメダスはその年限りの一発屋になる、そんなジンクスを軽々とぶち破り本命だった日田をかわして二度目のタイトルを獲得!

前半のランクインは控えめだったが、中盤から館林や多治見も下を巻く爆発的な昇温で他のアメダスを寄せ付けず、猛暑日ギリギリの戦いでも粘ってランクインするなど驚異的な勝負強さを見せつけた。西日本で西風が吹いているコイツとまともに戦って勝てるアメダスは存在しないだろう。来年は万全状態の東日本勢とのガチンコ勝負を是非見てみたいものだ。優勝おめでとう!



2017年のMVPは宮崎に決定!嬉野も今年大躍進したアメダスですがランクイン期間が短かったのが残念、この夏の象徴とは言いにくいということで宮崎に軍配が上がりました。



ついでに50位までの地点を発表、西日本中心の猛暑だったが2016年ほど顕著ではなかったため東日本、北日本にもポイントがばらけた。勝沼はいずこへ・・・

新宮11位は全くの予想外、熊谷のポイントが意外に高く四天王トップ。喜界島の印象が強かった鹿児島だが県内で一番得点したのは気象台だった。西条はポイントこそ平凡だがランクイン回数は屈指の多さ。近年好調の堺と大阪が注目されたが終わって見ればお馴染みの枚方・豊中が仲良く府内1、2位。


挿絵(By みてみん)




挿絵(By みてみん)



:総括

2017年は太平洋高気圧の勢力が弱く、まともに勢力下に入ったのは奄美・沖縄と8月下旬の関東以西で一時的に覆われたのみ、それ以外の猛暑は大陸からの熱波やチベット高気圧、台風フェーン等でもたらされた物でありかなり変則的な夏だったといえるだろう。

2018年は果たしてどのような夏が来るのか!?アメダス達の戦いは続く・・・

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