65:開かれし暗闘
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「立てお前たち。生半可な力では、傭兵結社『地獄狼』に殺されるぞ」
天を衝くように長剣掲げるヴァイスくん。
そして、蒼き光が剣に収束。まるで搭のように巨大な刃が具現し――、
「〝ストレイン流異能剣術〟奥義――『断絶・斬煌烈閃』」
「「うぎゃーーー!?」」
振り下ろされる巨大光剣と、ソレにぶっ飛ばされるキッズたち。
その異様な光景を見て思う。ヴァイスくんってばやっぱり強いなぁと。
「ねぇソニアくん、ちょっと強すぎない彼?」
「はいっ! ヴァイス様は全ての男の憧れですからねっ!」
目ぇキラッキラッなムキムキソニアくん。本当に彼を慕ってるのね。
「ヴァイスくん、昔から剣術大会で優勝しまくってたもんね。顔を知ったのは新聞がキッカケだし」
「ええ。そこらの剣術大会はもちろん、異能の使用もアリな貴族限定の模擬戦大会でも大活躍ですよ。ゆえに若い子息ほど、彼を慕っているものです」
「なるほどねー」
強いばかりで愛想は絶無なヴァイスくん。そんなんが次期国王でいいの? って思ってたけど、強さも突き抜ければカリスマ性になるらしい。
たしかに側にいてくれると安心するもんね。
「でも、それじゃあヴァイスくん、退屈してたんじゃない?」
「退屈ですか?」
そうそう。
「ほら、やっぱり実力が同じくらいの人がいないと燃えないでしょ? ライバル的な存在がさ」
そう問うと、ソニアくんは「ああ」と頷き、誇らしげに胸を張った。なによ?
「それならば大丈夫です! 王子には、とっても強い師匠がいましたから!」
「師匠!?」
彼に教えられる人間がいるの!?
「はい。王子の使う〝ストレイン流異能剣術〟も、元はあの方が教えたモノ。そう……彼こそは、王国騎士団が栄えある団長……老いてもなおヴァイス様に並びうる存在……!」
敬意に瞳を輝かせ、副団長たるソニアくんは言う。
「その名も、ベルグシュライン公爵。王族の分家筋であり、王子と同じく身体強化ギフトを持つ方です!」
◆ ◇ ◆
「――国王陛下ぁッ! 敵襲がっ、ごばッ!?」
その日。ストレイン王国が王の間に、血の雨が降った。
開かれた扉。駆け込んできた兵士が、背後より長剣で貫かれ、鮮血と臓物をブチ撒ける。
その様に、元第二王子にして『現国王シュバール』は震えた。
「ひぃっ!? なっ、なにがぁ!?」
突然の惨劇に怯えるシュバール。そんな彼に、「シュバール様」と呼びかける者がいた。
「お久しゅうございます。王の冠、大変お似合いですぞ」
「お前はッ――ベルグシュライン公!?」
死んだ兵士の背後より現れたのは、白髪艶めかしい老紳士だった。
「いやぁ。身体の弱かった第二王子が、ずいぶんと元気になられて」
白きマントを柔らかく揺らし、シュバールへと語り掛ける。
「ですが、少々元気になりすぎましたな」
彼こそはベルグシュライン公爵。王族が分家筋にして、ストレイン王国騎士団が元団長だった男である。
「そ、そんな。お前は、『革命の夜』に死んだんじゃ……!」
「ハハハ。これでもファンが多い身でしてな。傷付き敗走していたところ、匿ってくれた市民がおりました。日頃、飴とか配ってたおかげですなぁ~」
好々爺然と笑うベルグシュライン。が、その眼は笑っていなかった。
「あの夜は、よくもやってくれましたな?」
「ひッ!?」
「ああ。よもや王子や大臣らともあろう方が、『地獄狼』なる輩に王族専用の隠し通路を教えるとは。まさか、長年勤めたこの職場で、背中から斬られるとは思いませんでしたよ……色んな意味で……」
言外に『よくも裏切ってくれたな』と、老いた剣士は笑顔で語る。
丁寧な物腰。柔らかな語り口。乱雑に薙がれる長剣。転がされる兵士の死体。そして、王の間へと続く廊下に散乱した、無数の人間の手足や臓器。
「飴を配ったことのない、兵士たちだ」
老紳士は一歩、足を進める。
「例の傭兵結社から、雇い入れたのか」
一歩、また一歩と近づく。
「栄えある白き王城に、害虫共を、住まわせているのか」
一歩、一歩、一歩、一歩。王に向かって、真っすぐに。
「貴様」
そして。
「ブチ殺してやるぞッ、この餓鬼がァアアアアアーーーーーーーッ!」
「ひィイイいいいいいいいーーーーーッ!?」
ついにシュバールの前まで来た彼は、怒りのままに長剣を振り下ろした。
対する青年王に為す術はない。一気に噴出した涙と尿が玉座を大洪水にさせる。
「わあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーー!?」
頭蓋に飽和する超絶の恐怖。突然の死まで0.1秒。その中でストレス極まる大脳は『美しき少女』との官能の夜を思い返しながら死にたく死にたくないと必死に願って彼は精すら吐きつつ白目を剥き――瞬間。
「――殺らせねぇよ、クソジジイ」
赤き大剣により、ベルグシュラインの刃は受け止められた。
「ッ、貴様は……」
「よォ団長殿。生きててくれて、嬉しいぜ」
現れし赤髪長躯の魔人。肩に掛けた黒きスーツが、毛並みの如く揺れる、揺れる。
「あの夜、アンタとは会えなかったからなァ。殺ったッつーのは青髭紳士か。ったくアイツ、女以外は雑な殺し方しやがって」
――だが、おかげで生きてた。これで闘れると、男は餓狼の如く笑った。
「あぁ貴様は……貴様はァ……!」
そんな敵手へ、ベルグシュラインは怒声を上げる。
「『地獄狼』が総帥ッ、ザクス・ロアッ!」
「はははははははははッ! 今はこの城を護る将軍サマだぜぇ!? ゆえに――ッ!」
〝殺してやるぞ侵入者〟と、二人は同時に叫び、殺し合いが幕開けた。
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