人は皆、苦悩の中で生きている
また私に悲しい事があった。本気で死にたいと思った。でも死ぬ勇気なんてない。そこで気がついたことだが、そうやって人間って強くなるのじゃないかと思った。
そして私は涙を拭いて立ち上がり、今にも壊れそうな小説家になる夢の続きを描き始めた。
すると涙は止まり、また歩き始める勇気が湧き起こった。
過去を振り返ればその事の繰り返しだった。
涙は人間の生きている証なのかもしれない。
私は失敗からしか学ぶ事ばかりである。
でもほとんどの人はみんなそうなのかもしれない。
人生とは芥川龍之介が言うように、『人生は競技場であり、生きていきたいと願うならば、傷つくことを恐れないで戦わなければならない』と言うように生きる事は戦いなのかもしれない。
だったら私は傷つく事を恐れずに戦うよ。
その芥川龍之介が言う戦いの相手は他の誰でもない弱い自分なのかもしれない。
そんな弱い自分が囁くのはくじけた時に現れるもう一人の自分である悪魔なのかもしれない。
涙に打ちひしがれそうになった時、私は死にたい気持ちにもなる。
だが、もう一人の自分は『涙を拭いて立ち上がれ』と言うのだった。
その時に気がつくのだ。人間には色々な自分がいることを。
私達の中には悪魔も天使もいる。
それはどちらも愛の化身なのかもしれない。
世の中には天使のような悪魔のような笑顔が存在するように私達の中にも悪魔も天使もいるのだ。 でもそのどちらも自分にとって必要な物なのかもしれない。
それが人間なのかもしれない。
もしかしたら、私が歩みを止めた時、自分の中にいる悪魔に殺されてしまうのかもしれない。
そう思うと夜も眠れない程、戦いてしまう。
分かっている。私には小説の才能がないことを。でも一度決めた夢は私は離す訳にはいかない。
それでも私は涙を拭いて立ち上がる。
それで誰もが知るのかもしれない。
人は皆、苦悩の中で生きていると。
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