表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/26

23話「歓迎」

子爵家に戻り侯爵家との縁談がなくなったことを告げる。今後二度と侯爵家が子爵家に口出ししてくることがないことも。


エミリーは侯爵家に行った私をとても心配していたようで、子爵家に帰ったら泣かれてしまった。


私はキメラの群れに単身で乗り込んでも平気よ、心配なんていらないのに。


侯爵家から帰ってきた子爵は、意気消沈しそのまま寝込んでしまったそうな。


使用人から子爵が寝込んだ話を聞いたエミリーが、子爵の部屋に行き、私が身代わりで侯爵家に行ったことを教えた。


全てが終わるまでエミリーには屋根裏部屋に隠れていて欲しかったのだが、そういう事情なら仕方ない。


「本当にありがとうございました、魔女様」


「いいのよエミリー、あなたが望まぬ結婚をしなくて良かったわ」


「私からもお礼を言います、魔女様は我が家の守り神です」


子爵が涙を流しながら頭を下げてきた。


「「「「魔女様、ありがとうございます!」」」」


使用人全員に頭を下げられた。こういうの慣れてないから照れくさいわ。


「魔女様の好きな、クッキー焼きます! マカロンとシフォンケーキとアップルパイとパウンドケーキも」


「本当?!」


エミリーが美味しいお菓子を作ってくれる! しかも一度に四つも! テンションが上がる!


「わたしは、魔女様の好きなお花を飾ります」


「僕は魔女様の好きな紅茶を入れます」


「魔女様の為に新しい家具を用意します」


「あたしは魔女様の為に編み物をします」


メイド、執事、子爵がそれぞれ感謝の意を示してくれる。


善意からの言葉は心地よい。


これでまた子爵家でエミリーの焼いた美味しいお菓子を食べながら食っちゃ寝生活をおくれる。


……とその前に。


「ある意味元凶といえる男を懲らしめないとね」


私の言葉を聞いてエミリーは首をかしげていた。



読んで下さりありがとうございます!

【☆☆☆☆☆】を押して応援して頂けると嬉しいです! 執筆の励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ