表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/26

21話「下僕たちの報告」ざま

「私の下僕よ、誰かが昨日私の部屋に届けてくれたのよね、気に入ったから使役してるの」


チラリと若い執事を見ると、執事は真っ青な顔で震え上がっていた。


「ゴシュジンサマ、コイツラ、ゴシュジンサマノ、ユウショク、ニ、ドク、イレタ」


「オチャカイノ、オチャニ、ゲザイ、イレタ、クッキーニ、タクサン、シオ、イレテタ」


「バシャノ、シャリン、コワシテ、ジコ、ニ、ミセカケテ、コロス、ト、イッテタ」


下僕の話を聞いて怒りが込み上げてきた。


クッキーに塩を入れてわざとまずくするなんて、クッキーへの冒涜だわ!


私がクッキーが大好物と知っていての所業か?!


いや大事なのはそこじゃない、問題は夕食に毒を盛って私を殺そうとしたことだ。私は人間の扱う毒ぐらいではびくともしないが、本物のエミリーだったら死んでいる。


万が一毒殺に失敗したら、馬車の事故に見せかけて殺すつもりだったようだし、見過ごせないわね。


絶対に許さない、どう懲らしめてやろうかしら。


「拷問してから殺して、全員の魂を抜き出し悪魔に売ろうかしら……」


つい本音が漏れてしてしまった。


私の言葉が聞こえたのか、全員の顔が青白い。


「おっ、お許しください! でき心なんです!!」


「どうか! どうか拷問だけはご勘弁を……!」


「心を入れ替えます! 真人間になります! だから悪魔に魂を売るのだけは止めて下さい!!」


全員が頭を床に擦りつけ、号泣しながら謝罪してきた。



読んで下さりありがとうございます!

【☆☆☆☆☆】を押して応援して頂けると嬉しいです! 執筆の励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ