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東京バトルフィールド <東京を奪還せよ。異世界の魔法使いの手から>  作者: 相山タツヤ
STAGE:02 THE GATEWAY OF HELL 「地獄のゲートウェイ」 ── 異世界の使者と対峙せよ。
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バトルフィールド (4)  ──「クソォオオオオオオ!!」


 発砲炎と共に銃口を旅立った銃弾は、つい一瞬前までバリアーが展開していた空間を容易く撃ち抜いて飛翔する。


 そして視界と聴力を奪われ叫ぶミイへ、非情に襲い掛かった。


 と、思った。



 ────────!!


 

 ショットガンの弾丸が、肉を突き破る音。

 灰色の血が飛び散り、宙を舞った。


 だが、銃弾を喰らったのは、ミイではなかった。

 ミイの後ろに居た、背が高い女だ。

 発砲される寸前、咄嗟にミイを後ろに押し退け、自ら彼女の盾となったのだ。


 

 くそっ────!!



 栗沢は叫びながら、フォアエンドをジャキリと後退させる。

 排莢口から、空薬莢が白煙を上げながら落ちた。

 フォアエンドを押し戻し、ガチャリと薬室に次弾を送り込む。


 全員の射撃が始まった。

 大量の銃弾が、バリアーを失った彼女の部下たちへ浴びせられ、彼らは次々と地獄送りのダンスを踊る。


 ミイは視力を失い苦しみながらも叫び、死神の鎌を振りかざした。

 空気に溶けて透き通りながら細長く伸びた刃が、栗沢めがけて猛スピードで迫る。


 首を狩りに来たと読んだ栗沢は、咄嗟に身を低くし、照準を補正、引き金を絞った。



 ────と、いきなり、強い衝撃と共に銃の狙いがガクンと逸れた。



 発射された弾丸は、ミイの隣にいた男の右腕にぶち当たり、その腕を骨ごと吹き飛ばす。


 栗沢は、身体を支える足の感覚がなくなってバランスを崩し、後方へ倒れた。

 そして、自分の足を見て、その理由をようやく知った。



 両足が、無い。



 栗沢の足は、脛の上から綺麗に切断され、床の上にぴたりと立っていた。


 ……ああ。



「永友さん……」


 

 死を悟った瞬間、無意識に、その名前が零れた。


 血を吸った刃が、宙で糸を割くようにフワリと枝分かれして、それらは竜巻のように大きな渦を作りながら、栗沢、そして三条を包み込んだ。



「くっ……────クソォオオオオオオオ!!!!」



 三条があらん限りの声で吠える。


 次の瞬間、無数の刃の糸が縦横無尽に暴れ、二人の全身を一気に引き裂いた。


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