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東京バトルフィールド <東京を奪還せよ。異世界の魔法使いの手から>  作者: 相山タツヤ
STAGE:05 THE WASTE TUNNELS「巣穴」 ──死の地下鉄を突破せよ。
100/106

◆東京バトルフィールド 1章~5章最新話までのあらすじ◆

挿絵(By みてみん)


 いつもお読みいただきありがとうございます。

 連載開始からおよそ2年が経ち、『東京バトルフィールド』は、ついに100話を越えました。

 こうしてここまで走破してこれたのも、ひとえに読者様のおかげでございます。

いつも誠にありがとうございます。感謝してもしきれません。


 今回は、第一章から第五章最新話までのあらすじをまとめた総復習回になります。


 連載期間が長く話数もかなり多いので、所々の展開を忘れてしまい話を追いづらくなってしまう可能性を考慮して、今回は全話の内容をあらすじにまとめました。


 第五章の最終戦が始まる最新話も近日更新いたしますので、お楽しみにお待ちいただくことが出来れば幸いでございます。



挿絵(By みてみん)


◆STAGE:01 OPEN SEASON 「解禁期」 あらすじ


 主人公:宰河 弘樹(さいが ひろき)は、警視庁特殊部隊SATの隊員。

 それぞれ癖のある四人の部下、柚岐谷(ゆきや)(あや)宮潟(みやがた)瑯矢(ろうや)古淵(こぶち)昭夫(あきお)半田(はんだ)卓郎(たくろう)を率いる、SAT第四小隊の小隊長である。

 第四小隊の五人は、警視庁術科センターにおいて行われた模擬戦訓練において、相手の警視庁銃器対策部隊の隊員たちを一人残らず殲滅する、圧倒的な強さを見せつけた。

 彼らは、SAT中隊長の鶴騎(つるき)恭一(きょういち)警視正の進言により秘密裏に編成された、警察官でありながら「攻撃」に特化した少数精鋭部隊であった。


 その頃、現世とは異なる遠く離れた時空にある場所、【異世界】では、各国の軍隊が恐るべき計画を実行すべく準備を進めていた。

 【異世界】は、繰り返される戦争によって荒廃し滅亡へと向かいつつあり、最後の起死回生を懸けて七つの国家──グザエシル帝国、エルコト連邦、ロエベッタ王国、ガルータム王国、エスミソン公国、ケヘラー王国、グーリンルド共和国は連合を組み、新天地となる世界を侵攻し自分たちの楽園を築く計画を立てていた。

 大規模侵攻の開始地点と設定された土地、それは、現世の日本の首都、『東京』だった。


 一方、現世。

 東京都港区お台場に、今や日本の技術力の象徴となった巨大建造物【東京テレポーター】はあった。

 それは、天才物理学者:中嶋(なかじま)稔道(としみち)によって研究開発された、東京と大阪間を一瞬で移動可能な交通機関として機能する、瞬間移動装置。

 サバイバルゲーム好きの高校生:篠巻(しのまき)拓弥(たくや)は、親友の天城(あまぎ)蓮華(れんげ)と共に、大阪のサバイバルゲーム大会に参加するため、東京テレポーターを利用していた。


 同刻、東京テレポーターの警備の為、ベテラン隊員の永友(ながとも)裕史(ゆうし)警視が率いるSAT第一小隊が到着する。

 技術の奪取を目論む諸外国による密偵や妨害活動が頻発しており、テレポーターの原動力となる陽子加速機を守るため、そこはSATと銃器対策部隊により厳重に警備されていた。


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◇戦闘シーン


『SAT VS 銃器対策部隊』

交戦勢力:警視庁特殊部隊SAT 第四小隊 VS 警視庁銃器対策部隊 第二班

舞台:警視庁術科センター

戦闘形式:銃器 VS 銃器

結果/損害:銃器対策部隊全滅により、SATの勝利。模擬戦の為、死者は無し。


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挿絵(By みてみん)


◆STAGE:02 THE GATEWAY OF HELL 「地獄のゲートウェイ」 あらすじ


 東京テレポーターの惨劇は、前触れなく起こった。

 多数の利用客たちが無差別に惨殺され、その屍の山の上に立つのは、テレポーターを通じてやってきた【異世界】の親善大使を自称する女:ミイ。

 ミイは、異世界の住人たちの為にこの地を新たな楽園に生まれ変わらせる為、日本国を明け渡せと告げる。

 重武装の隊員たちと共に彼女を包囲するSAT第一小隊の永友は、それを拒絶し、攻撃を開始した。

 しかし彼らが放った銃弾は、彼女の魔法のバリアーよって全て弾かれてしまう。

 永友は首を切られて殺害され、死力を尽くして抵抗する隊員たちも、一人また一人と残忍な死を遂げていく。


 一方、東京テレポーターのロビーには、ミイが張った巨大なバリアーによって逃げ場を絶たれ、他の利用客たちと共に立ち往生していた篠巻と天城が居た。

 聞こえる銃声が途絶えたことから、襲撃者と対峙した部隊が全滅したことを察した二人は、サバイバルゲーム用の護身用具を身に着けて、共に脱出の道を探すことを決意する。

 だがそこにミイの部下が現れて、ロビーに留まっていた利用客の殺戮を開始した。

 死んだフリをして命からがら生き延びた篠巻と天城は、殺された隊員の銃を拾って反撃し、かろうじてミイの部下を倒すことに成功する。


 別の脱出路を発見し向かおうとした時、そこに傷だらけのミイが立ちはだかる。

 しかしながらミイは、警官隊を全滅させたものの多くの仲間を失い自身も重傷を負って、戦意をほとんど失っていた。


「……ここは、本当に、楽園(ユートピア)ですか?」


 大いなる意志によって、自分たちは騙され、共倒れを狙った鉄砲玉として利用されたことをようやく悟ったミイは、そう嘆いた。

 天城は、彼女の怒りを鎮めるために優しく語りかけながら、少しずつ脱出路に近づいていくが、自暴自棄になったミイは篠巻に凶刃を向けた。

 天城は咄嗟に篠巻を庇い、胸を刺され、首を切り落とされてしまった。

 唯一の心の支えであった彼女を奪われ、怒りを爆発させた篠巻は、ミイと対峙する。

 天城のアイデアを元に、ミイのバリアーを無効化する策を突き止めた篠巻は、血まみれになりながら、ついにミイを殺害することに成功する。


 しかし、それは長い悪夢の始まりにすぎなかった。


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◇戦闘シーン


『ハードライン』~『絶望の祈り』

交戦勢力:SAT/銃器対策部隊 VS グーリンルド共和国 特殊作戦執行部 遊撃班

舞台:東京テレポーター 搭乗ホール

戦闘形式:銃器 VS 魔法

結果/損害:警官隊側は壊滅するが、遊撃班側も半数の人員を失う。


『殺戮の円舞曲』~『涙痕のコールドブート』

交戦勢力:篠巻拓弥/天城蓮華 VS グーリンルド共和国 特殊作戦執行部 遊撃班

舞台:東京テレポーター ロビー~搭乗ホール

戦闘形式:銃器 VS 魔法

結果/損害:篠巻と天城の奮闘により、遊撃班側の残党も全滅し、班長:ミイも死亡。


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挿絵(By みてみん)


◆STAGE:03 BLOOD FALLS 「ブラッドフォール」


 東京テレポーターがテロ攻撃に遭い警官隊が壊滅したことにより、国防軍が出動するが、次々と現れる異世界軍との激しい交戦状態に陥り、台場地区は戦場と化した。

 警視庁は、テレポーターの開発者である中嶋稔道を重要参考人としてその身柄を確保する計画を立案。SATと銃器対策部隊だけでなく、市街地戦を専門とする国防陸軍特殊部隊WASPも加わった大規模な合同作戦となった。


 そして警視庁特殊部隊庁舎にて、SAT中隊長の鶴騎恭一警視正は、SAT第四小隊の宰河たちに新たな任務を与える。

 その任務とは一人の【少女】の警護。少女の名は、(えい)

 少女は、中嶋稔道の孫娘であり、彼が籠城している私邸の核シェルターの厳重なセキュリティを解除できる唯一の鍵でもあるという。

 

「本当に、ボクを守れるの? 映画とか漫画だと、いっつも壊滅してるイメージしかないけど」


 警官たちを信用していない叡は冷たい目で隊員の顔ぶれを見るが、宰河は毅然として答える。


「その反骨精神は、俺は嫌いじゃないよ。どういう性格であれ、俺たちは君を必ず守る。それが任務だ」


 恩師でもあった永友の教えを無駄にしないため、宰河は任務の完遂を固く決意していた。


「言ったこと……絶対に忘れないで。どんな敵が来ても、ボクを守ってほしい。逃げないで」


 装備保管庫で大量の武器と弾薬を受け取って準備を整えた一行は、装甲車に乗り込んでいく。

 宰河が叡と共に装甲車に向かっていた時、鶴騎中隊長が二人だけに秘密の話を告げる。

 人間に擬態しながら社会に浸透する異世界の怪物が、東京テレポーターの襲撃事件で内側から攻撃を手引きしていた形跡があり、同種の怪物が護送チームの中にも紛れている可能性があるということだった。

 だからこそ鶴騎中隊長は、叡を守る側近として最も厚く信用している宰河を任命したのであった。


「この任務では、想像の域を遥か超えた、強大な脅威と困難が待ち受けているだろう。我々がどれだけ尽力しようが、多くの血が流れ落ちる。混沌と絶望に打ちひしがれ、自分を見失いそうになったら……俺がお前に与えた任務を思い出すんだ。この任務こそ……お前が戦う理由だ」


 疑心暗鬼の種を心に深く植えられた宰河は、不穏な顔つきで仲間たちの待つ装甲車に乗り込んでいった。


 国防軍の戦闘ヘリが上空を飛ぶ中、SAT、銃器対策部隊、国防陸軍特殊部隊WASPの装甲車の列が次々と出発していく。

 心細い気持ちでそれを見送っていた鶴騎中隊長を、一発の銃弾が襲った。


「このユートピアを勝ち得るために。それが……私の任務です」


 鶴騎中隊長の懸念は現実のものであった。

 警視庁特殊部隊の内部にも、異世界の使者が潜伏していたのであった。


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◇戦闘シーン


なし


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挿絵(By みてみん)


◆STAGE:04 MARCH OF THE DEMONS「怪物の行進」


 東京上空に、無数の魔法陣が出現した。

 そこから姿を現したのは、夥しい数の(ドラゴン)の群れであった。


「──────墜落する!!」


 竜の攻撃を受けた護衛の戦闘ヘリが一機墜落し、日本橋の市街地を走行する装甲車の列に直撃した。

 猛烈な爆発が発生し、巻き込まれた車列は散り散りとなって分断されてしまう。

 装甲車が使用不能になり脱出した隊員たちへ、次々と竜の大群が襲い掛かる。

 想定外の事態に対応が出来ず多くの犠牲者を出したWASP隊員たちは、窮地に立たされている警官隊を見捨て、早々に地下鉄へ退避してしまう。


 孤立したSAT第四小隊は、銀行ビルへと避難することに成功するが、そこに安全な脱出路は無かった。

 危険を承知で外に出て他の仲間との合流を目指すか、このまま事態が落ち着くまで銀行に籠城するか、第四小隊のチームメイトたちは意見を対立させる。

 宰河は、任務を遂行し叡を中嶋稔道の元へ送り届けなければならないという使命感から、他の仲間と合流して態勢の立て直しを図る策を選んだ。


 だがそこへ、異世界軍のさらなる魔法攻撃が始まった。

 東京一帯が巨大なバリアーによって封鎖され、重力が逆転して天地が完全にひっくり返り、空が全てを呑み込む奈落の底と化したのだ。


 仲間と合流するためには地下鉄駅に入らねばならないが、その入り口は隣のビルにあり、銀行から地続きで行くことは不可能だった。

 そこで宰河は、隣のビルへ飛び移るため、叡と共に決死の覚悟で大ジャンプを行う。

 残りのチームメイトも追従しようとしたところで、宰河と叡は、床に現れた魔法陣によって吸い込まれてしまう。

 転送された先は、ビルの最上階にあるホテルの温室プール。

 現れたのは、赤いメイド服を身に纏った異世界の妖しいメイド:アヤカであった。


「わたしは、戦いに来たわけではありません。ただ、貴方の後ろにいるその子、中嶋叡を殺しに参っただけです。どうか、ご安心を……ご主人様」


 アカヤは、チェーンソーを手にした十人の手下を率い、叡を差し出すように言うが、宰河は冷静に銃を構える。


「俺が、絶対に守ってやる。……奴らを、一人残らず殲滅する」


 かつて軍で培っていた凄まじい戦闘能力を発揮し、十人の手下を全滅させた宰河は、最後に残ったアヤカにも銃口を向けた。


「ご主人様ぁ……本当に、素敵でした……。わたしは一生、ご主人様の元についていきます。最愛のご主人様のためなら、何でもさせていただきます……」


 降伏というより服従の姿勢を見せるアヤカを撃つべきか迷っている時、周囲に新手の敵兵士が現れるが、アヤカの魔法の助力によって難なく撃退することに成功する。

 それを見た宰河は、彼女を全面的に信用したわけでないが、未知の異世界軍と戦うための利用価値があると見込んで殺さないことを決めた。

 はぐれていた第四小隊のチームメイトとも合流し、アヤカから異世界軍の様々な情報と、外部からの救援を遮断する巨大バリアーは東京タワーから放たれていることを聞き出した宰河は、それを一刻も早く無効化し援軍を要請することを次の目標として定めた。


 しかし、叡が狙われ続ける本当の理由についてアヤカが話そうとした時、第四小隊のチームメイトの一人がアヤカを撃ち倒した。

 発砲したのは、宰河が最も信頼を寄せていたパートナー、柚岐谷 綾だった。彼女もまた、異世界の使者であったのだ。

 仲間を守るため柚岐谷を倒した宰河は、さらなる敵の猛攻を突破しながら、ついに地下鉄駅へと到達した。


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◇戦闘シーン


『ドラゴン・ストーム』~『殺戮のミスト』~『グラビティ・デイズ』

交戦勢力:SAT/銃器対策部隊/国防陸軍特殊部隊WASP VS ロエベッタ王国 翼竜大隊

舞台:日本橋市街路上

戦闘形式:銃器 VS 怪物

結果/損害:戦闘ヘリが撃墜され甚大な損害を被る。装甲車が使用不能となり、多数の隊員が死亡。SAT第四小隊は竜を撃退し、少女を死守する。


『東京封鎖』

交戦勢力:国防海軍特殊部隊SBU VS ロエベッタ王国 翼竜大隊

舞台:東京湾アクアライン連絡橋上空

戦闘形式:戦闘ヘリ VS 怪物

結果/損害:SBU第一小隊四班の一機のみ生還、他のヘリは敵の攻撃により墜落。


『殺人摩天楼』

交戦勢力:宰河弘樹 VS ケヘラー王国 王室騎兵連隊 側近衛兵

舞台:スターライト室町ビル最上階 スターライトホテル温室プール

戦闘形式:銃+山刀(マチェット) VS チェーンソウ

結果/損害:宰河弘樹が、アヤカ以外の兵士を全て殺害。


『ダスト・トゥー・ダスト』

交戦勢力:SAT第四小隊 VS グーリンルド共和国 空挺突撃連隊

舞台:スターライト室町ビル レストランフロア

戦闘形式:銃器 VS 魔法

結果/損害:敵を全滅させ、少女の死守に成功。


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挿絵(By みてみん)


◆STAGE:05 THE WASTE TUNNELS「巣穴」



 ついにSATと銃器対策部隊の生存者一団と合流することに成功した、宰河たち。

 しかし地下鉄駅には、彼ら以外の人間は何処にも見当たらない。

 残っているのは、先行して退避していたはずのWASP隊員たちの銃撃戦の痕だけ。死体も見当たらない。

 とはいえ現状では地下鉄駅は厳重に封鎖され安全と判断した生存メンバーたちは、WASP隊員が残していった武器弾薬を分配して装備を立て直し、交代で警戒しながら束の間の休息を取ることにした。


 宰河が、叡を休ませるために仮眠室へ連れて行ったとき、そこで彼女は命を守られたお礼として宰河へ大胆にもキスをした。


「ボクは、小隊長さんが大好きなの。見せかけじゃなく、本当にボクを命懸けで守ってくれる……。代わりにボクは、小隊長さんを、癒してあげたい……」


 少女とは思えない艶やかな一面を見せる叡に対し、童貞であった宰河はひたすら当惑する。


 だが、安息の時は唐突に断ち切られた。

 突如、壁を突き破って現れたのは、掘削機のような固く逆立った表皮を持つ、巨大蚯蚓(ミミズ)

 ライフルの銃撃がほとんど効かず、次々と犠牲者が出るが、WASP隊員が残していた重機関銃と地雷を使ってやっとの思いで怪物を倒すことに成功する。


 もはやこの場所は安全ではなくなり、生き残った者たちは地下鉄東京駅の方面への移動を開始するが、地下鉄駅の深層部は、異世界の植物が生い茂る地下庭園と化していた。

 植物の根元には、大量の干乾びた死体があった。異世界軍は、地下鉄に居た利用客やWASP隊員たちを捕らえ、植物が育つための養分としていたのだった。

 そして、次々と湧き出てくる虫の怪物や、毒ガス、トラップに襲われ、さらに多くの犠牲を払いながら、宰河たちは地下トンネルを疾走する。

 だが道中、ついに叡が蜘蛛の怪物に捕まって連れ去られてしまい、彼女を助けようと追う宰河もまた、敵の手に陥ちて囚われの身となってしまった。


 地下鉄東京駅は、ガルータム王国軍、グザエシル帝国軍、ケヘラー王国軍の兵士が合同で駐留している強力な地下陣地となっており、宰河を助けに向かった仲間たちも、絶え間のない敵の攻撃に遭って消耗し、ついに分断され多くのメンバーが捕まってしまう。


 囚われた宰河の前に現れたのは、この地下鉄駅に巣食う蜘蛛女であり、怪物を操るガルータム王国軍の隊長:オゼロベルヤ。

 叡が異世界軍に狙われ続ける理由を、ついにオゼロベルヤが告げる。叡という少女は現世の人間ではなく、異世界で強大な力を持つ大国:エルコト連邦の姫であり、彼女を最初に獲得できた軍こそが、後の戦争の主導権を握ることができるのだと告げた。

 あまりの事に状況を理解しきれない宰河に対し、彼の高い戦闘能力を見込んでいたオゼロベルヤは、ガルータム王国の繁栄のために力を貸せと恐嚇する。

 宰河は、叡と人質に取られた仲間たちを救い、そしてオゼロベルヤが隠し握る全ての真実を暴くため、彼女の悪魔の契約を受け入れる。


 しかしその頃、叡を狙う他国の部隊も、地下鉄東京駅に着々と接近しつつあった。


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◇戦闘シーン


『異世界国ガルータム:地下浸透部隊』~『伏撃死線、トンネルラット・サバイバル』

交戦勢力:SAT/銃器対策部隊 VS ガルータム王国 領土開発大隊 地下浸透部隊

舞台:地下鉄三洋百貨店前駅

戦闘形式:銃器 VS 怪物

結果/損害:護送チーム生存者17名の内、半数以上が死亡。


『コール・オブ・デューティ』

交戦勢力:SAT/銃器対策部隊 VS グザエシル帝国 降下猟兵師団 第三中隊

舞台:地下鉄東京駅

戦闘形式:銃器 VS 銃器

結果/損害:果敢な攻撃により降下猟兵師団第三中隊に多大な損害を与えたものの、最終的には敗北し殆どの隊員が捕虜となる。


『闇撃のインフェルノ』~『バトル・オブ・パッシェンデール』

交戦勢力:宰河弘樹 VS ガルータム王国 領土開発大隊 地下浸透部隊

舞台:地下鉄東京駅

戦闘形式:銃器 VS 怪物+銃器

結果/損害:拘束を逃れた宰河は敵の多くを殲滅するが、仲間を人質に取られたことにより、再び捕縛される。


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挿絵(By みてみん)


◆各章の総評・反省・よもやま話 等


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◇STAGE:01 OPEN SEASON


 世界観の説明と、これから事件に巻き込まれていく人物たちの日常描写に重きを置いた章です。

主人公らの組織、戦闘能力、異世界の世界観、そして事件の発端となる【東京テレポーター】の説明が入るため、長めの導入部になっています。

 また、この章は連載当初と比較して非常に多くの改稿が入りました。

 元々はいきなりオープニングからSATの模擬戦から入っていましたが、東京テレポーターを利用する一般高校生視点の話や、射撃講習シーン、異世界側の出撃前の話などが後から追加で盛り込まれた為、序盤にしてかなりのボリュームになっています。

 当初は、早めに大事件を起こして注目を引きつつ後から小出しで世界観解説を進めていく手法で物語を考えていましたが、いかんせん警察特殊部隊という馴染みのない設定なので読者様が置き去りになるリスクもあったため、最終的には現状のように順を追って世界観を構築していく手法となりました。

 ひたすら銃器の効果と威力の説明が続く『プル・ザ・トリガー101』は完全な趣味の領域です。

 ちなみに、初期では模擬戦の後には主人公たちが勝利を祝って飲み会を行うシーンがありましたが、下ネタがきつく読者離脱が激しかったのでカットされました。


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◇STAGE:02 THE GATEWAY OF HELL


 異世界側の最初の侵攻となる章で、次々と人が殺されていく極めて陰惨な場面に満ちています。

 和解の道などない虐殺と、それに抵抗する人間たちの死闘の物語で、高校生:篠巻とSAT:永友を主人公に据えた、単品としても完結する章になっています。

 警官隊が弱すぎないか?というご意見を他所でいただいたこともあるのですが、犯人の確保が第一と考える警官隊が先攻で射殺できるわけもなく、さらに相手も未知の能力を持つ異世界の住人であり、情報が皆無であったため、異世界側の猛攻を受けて混乱の中で全滅してしまったという次第になっています。

 しかしながら異世界側も警官隊との激戦で多くのダメージを負って疲弊していった為、死力を尽くして倒れていった警官たちの犠牲が無駄になることはなく、篠巻がついに辛勝を掴み取ることが出来ました。

 最後はあのような形になりましたが、東京バトルフィールドの核となる様々な要素が詰まっているヘビーな章です。


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◇STAGE:03 BLOOD FALLS


 戦闘シーンが無く、作戦説明と武器調達、出発で終わる短めの章です。

 本作の重大なキーパーソンであるヒロイン「叡」が初登場する回でもあります。

 この章は、ほとんど作者の好みで構成されています。

 個人的に「重大な出来事に立ち向かう直前の作戦説明シーン」が非常に好きで、映画で言えば『エイリアン2』、『エイリアンVSプレデター』、『キングコング:髑髏島の巨神』のように、メンバーの殆どが怪物によってやられてしまう展開が待ち受けている中で、「いったい誰が生き残れるんだろう……」という不安感が煽られますし、見終わった後にもう一度見返すことで「ああ、この頃はみんな生きていて、幸せだったね……」という郷愁の気分にも浸れるので、作品がより味わい深くなる気がするのです。

 加えて、『ターミネーター』や『コマンドー』のように武器装備を大量調達するシーンも大好きで、アラモ銃砲店ばりにうるさい解説をBGMに銃器をガッチャガッチャ準備するような映画は無条件で百点満点だと思っています。

 全く共感要素なかったらすみません。


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◇STAGE:04 MARCH OF THE DEMONS


 強固に築き上げた重武装の防衛策が、一瞬で粉砕され、混沌の極みへと突き落とされる、東京バトルフィールド始まりの章。

 街が崩壊し市民も仲間も次々と命を落としていく中で、目の前の人命を優先すべきという警官としての道義と、与えられた任務に全力を尽くさねばならないという特殊部隊としての使命の、板挟みとなった宰河は、苦悩の末に任務を続行することを決意します。

 未曽有の侵攻によってあらゆる秩序が崩れていき、目の前の仲間が信用できるかも分からない疑心暗鬼に苛まれる中、宰河を導く叡という少女の存在は、宰河にとって信じることができる唯一の心の支えとなりました。

 宰河は単身で敵部隊を壊滅させられる類稀なる戦闘能力を持っていますが、この大きすぎる災厄の流れを変えることは出来ず、多くの犠牲を払い苦悩と挫折を味わいながら、一人の少女を守り、敵の核心へと少しずつ近づいていくことになります。


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◇STAGE:05 THE WASTE TUNNELS


 異世界軍による壮大な破壊と蹂躙を見せつけた第四章でしたが、第五章は地下鉄駅という閉鎖空間が舞台となり、先の見えない陰鬱な展開が続きます。

 仲間と武器が増えて安心したのも束の間、異世界の怪物の攻撃によって次々と仲間を失い、孤立していく絶望感を描いています。

 また、七つの国の連合である異世界軍が、横並びの対等な協力関係でなく、かなり力関係や思惑が異なっていることが明るみになるのもこの章の特徴です。

 身勝手な戦争を繰り返し自分の住む世界を滅亡に追いやった各国は、この現世を侵略して楽園を築くという大きな目標をもって表面上は手を組みましたが、その裏では誰もが、再び七つの国の間で領土と資源の取り分を巡り次の戦争が起こるであろうと予期していました。

 敵と味方の境界が混迷していく中で、圧倒的に不利で孤独な戦いを強いられ続ける宰河は、叡と大切な仲間を守り抜くために、重大な決断をしていきます。


 また、この章から初めて性行為が含まれるサイドストーリーがノクターンで別館掲載されるという試みを敢行しました。今後も話の展開により増える予定です。


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東京バトルフィールド総復習回は以上になります。

もし物語を追う為に役に立つことがあれば幸いです。


最新話は、今週中に更新予定です。


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