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540 何を挟んだら美味しいかなぁ

 後書きで予告した通り、1月26日に加筆修正しました。


 お塩を使って焼いたパンケーキを使えば、柔らかいパンが無くってもお肉とかを挟んだお料理が作れるってわかったでしょ。


 だからノートンさんとカテリナさんは焼いたぐちゃぐちゃ肉を挟んだパンケーキを食べながら、他にはどんなものを挟んだら美味しいかなぁってお話してたんだよ。


「果物を砂糖で煮たジャムは間違いなく合う思いますよ」


「それはそうだろう。元々のパンケーキ自体が菓子だから、甘い物との相性がいいからな。だが流石に移動中、甘いものばかりと言う訳にもいかないだろ?」


「そうですねぇ。あっ、そうだ! ルディーン様、なんかいい物知るなかったですか?」


 僕とストールさんはね、そんな二人のお話を聞きながらお茶を飲んでたんだよ。


 そしたらね、そんな僕にもなんか合いそうなものはないかな? って、カテリナさんが聞いてきたんだよね。


「パンケーキに挟んだらおいしそうなもの? そうだなぁ」


 お塩を入れて焼いたパンケーキは、食感以外は普通の柔らかいパンとあんまり変わんないんだよね。


 だったらさ、普通のサンドイッチに入れるもんだったら、きっと何でも美味しいんじゃないかなぁ。


「いいにおいのする煙で燻したお肉とか、揚げたお魚とかも挟んで食べたらきっとおいしいと思うよ」


「なるほど。確かにさっきの肉を挟んだものは美味かったからな。保存用に塩を強めに振って作った燻製肉はあれに負けないくらい味が強いから、間違いなく合うだろうな」


 ノートンさんの言う通り、このパンケーキに挟むんだったら味が濃いもんの方が絶対おいしいよね。


 それが解ったからなのか、そこからはいろんな意見が出て来たんだよ。


「塩味の強いチーズや野菜を酢漬けにしたピクルスとかも、挟んだらいけるんじゃないか?」


「う~ん、チーズはいい思いますが、ピクルスはそれだけだと酸っぱい思いますよ」


「あのね、酸っぱいお野菜は、焼いた油の多いお肉と一緒に挟むといいと思うよ」


「そうか。生野菜は流石に長旅では使えないからな。それの代わりとしてピクルスを使うのはいい手かもしれない」


 こんな風にお話してたら、その流れで野菜を酢でつけたものは油の多いお肉と一緒に食べるとおいしいよねってお話になったんだよね。


 そしたらさ、その油の多いお肉のお話からノートンさんがある食材の事を思い出したんだ。


「油が多いと言えば、ちゃんと調理すればかなりうまくなると解ったクレイイール。あれも案外、パンケーキに挟んでもうまいんじゃないか?」


「私も美味しい、思いますよ。ただ、旅先には持って行くできない思うのです」


 干したお肉と違って、お魚はあんまり日持ちしないでしょ?


 だからカテリナさんは、ホットケーキサンドには向かないんじゃないかなぁって言ったんだよ。


 でもそんなカテリナさんにノートンさんは、別に旅先で食べる物にこだわる必要はないじゃないかって。


「パンケーキに挟むって言うのは、何かの作業をやっているときに食べる方法として考えてもかなり有用だからな。街の中で食べられるものを考える事も無駄ではないと思うぞ」


「ああ、確かにそうなのです」


 ノートンさんのお話を聞いて、カテリナさんはそう言えばそうだねって納得したみたい。


 だから、それなら他にもいろいろなものが挟めるんじゃないかなぁってお話になりそうだったんだけど、


「あっ、そうだ! 忘れてた」


 その時僕が急にそう言ったもんだから、二人の目がこっちの方に向いたんだ。


「何を忘れていたんだい、ルディーン君?」


「あのね。僕が持ってきたお醤油って、ほんとはクレイイールに使うために作ったんだよ」


 僕はね、ノートンさんにクレイイールのかば焼きの事を教えてあげたんだ。


 そしたらそれを聞いたノートンさんは、確かにそれはおいしそうだねって。


「肉の油とあれだけ相性がいいんだ、強すぎると感じるほど脂がのっているクレイイールにつけて焼いたら、確かにかなりうまくなりそうだな」


「そうでしょ? それにぐちゃぐちゃにしたお肉と違ってクレイイールは炭で焼くもん。だから焼いたお醤油が炭の上に落ちるから、とってもいいにおいになると思うんだ」


 前の世界の僕、体が弱くってウナギを食べに行った事が無いからほんとかどうか解んないんだけど、オヒルナンデスヨでウナギが出て来た時はみんなそう言ってたもん。


 だから僕、クレイイールにお砂糖を溶かしたお醤油をつけて焼いた時もそれとおんなじように、きっとすっごくいいにおいがすると思うんだよね。


「う~ん、それは確かにありそうな話だな。よし、わかった。醤油もある事だし、試しに作ってみるか。カテリナ、人を市場にやってクレイイールを仕入れてこさせろ」


「クレイイールですか? でも市場売ってるの、泥抜きないものですよ?」


「それは大丈夫だ。ルディーン君が錬金術で泥抜きしてくれるからな」


 ノートンさんはそう言うとね、僕に向かってウインクしながらニカッて笑ったんだ。



 皆様、長い間休載してすみませんでした。


 また、再開したのにもかかわらず、かなり短くてすみません。


 これには事情がありまして、活動報告を読んでくださっている方は知っていると思うのですが、今年の初めにコロナにかかってしまったんですよ。


 そしてその後遺症で、かなり咳が出続けるという症状がずっと続いていました。


 それでもなんとかプロットを書き上げ、金曜日の更新から再開しようとしたのですがそれもかないませんでした。(詳しい事知りたい方は活動報告を読んでください)


 しかし、土日ならば休み休み書けるので、何とかいつも通りの更新ができると思っていたんですよ。


 ところが、金曜日の夜から食中毒のような症状が出てダウン。


 土曜日まる一日と日曜日の5時ごろまで寝込んでやっと座れるところまで回復したので、木曜日に書いたものに加筆して今回の更新と相成りました。


 また、普段なら一度書いたものを読み直し、加筆修正をしてからアップするのですが、正直今もかなり辛い状態なのでとてもできそうにありません。


 違う日に書いているので前半と後半で話が合わないところがあったり、極端な誤字脱字、表現がおかしな所があるかもしれませんが、後日体調が回復した時点でもう一度読み直し、加筆修正するのでご容赦ください。


追記

 カテリナさんのしゃべり方がおかしいのは誤字ではなく、辺境から来ているからという設定です。


 また、このような状況なので、もしかしたら次の金曜日も休載するかもしれません。


 ですがなるべく更新できるようにとは考えているので、期待をせずに待っていただけたら幸いです。


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― 新着の感想 ―
[一言] おおう!お体大事にしてください。(T-T) 健康大事。コロナ怖い。というわけで待ってますので焦らずゆっくり養生してから再開してください。
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