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人と神様の国取り合戦  作者: きりきりきりたんぽ
ダンジョン攻略
93/125

情報収集だぁー ダンジョン編

 どこに行ったのかわからなくなっちゃった。

おかしいな、まっすぐ後ろを追いかけたはずなんだけど見失った。

まあ、いつかまた会えるだろうからその時聞けばいいか。


「情報収集しに行くぞ。さっき少し見たけど、ダンジョンの中にいる魔物は外とは全然違いそうだったぞ。」


「そうだよね。スライムって聞いたことないし。あれ剣で倒せるのかな?」


「どうなんでしょう?魔法であれば倒せそうですが。」


「そうだね。でも剣持ってる人もたくさんいたから多分倒せるんじゃない?」


 確かに。杖を持ってる人と同じくらい剣を持ってる人がいたし。

もし、魔法でしか倒せないとかだったらもっと偏ってるはずだもんね。


 情報部屋にはすぐたどり着いた。まあここ自体そこまで広くないからね。

で1という旗が立っているテーブルの所に向かった。

そこに6人くらいの冒険者がいた。全員男で年齢は見た目20後半といったところかな。

挨拶とかはアントンがしてくれるでしょ。

 予想通りアントンが一番手前にいた人に声をかけた。


「こんにちは。皆さんもダンジョンに行くんですか?」


「あん?何だてめえら、まだガキじゃねえか。ここはガキが来ていいところじゃねえよ。

悪いこと言わねえから帰んな。」


 口調とは裏腹に彼は純粋に僕達のことを心配しているみたいだった。

何となくイーサンさんと同じような雰囲気を感じた。


「いや、僕達もCランクの冒険者なんで、情報を集めたらダンジョンに挑むつもりなんですよ。」


「……はあ、ここに来れるのはCランク以上だってのは知ってるだろ?だから強さのことを言ってるんじゃねえ。ダンジョンで死ぬ冒険者の大半がお前たちみたいなガキなんだよ。だから……。」


 すると少し奥の方からその仲間の男がこちらに声をかけてきた。


「いいだろ。別にほっとけば。死んでも自己責任なんだから、挑みたければ挑めばいい。

そんなことより、さっさと情報をまとめるぞ。」


「……ああ、わかった。お前たちも挑むなら気をつけろよ。」


「ありがとうございます。


 ……じゃあ、情報を集めるぞ。」


「「「うん(はい)。」」」


 さあて、じゃあ集めていこうか。紙も自由で使っていいみたいだから、重要な情報はメモっていこうか。


 簡単にまとめるとしたら魔物とダンジョンの構造かな。

 まず、魔物についてだけど、見たことがある魔物はいないみたい。

つまり、ダンジョンの中と外とじゃいる魔物が全く違うってことだね。

ダンジョンの1層に出てくる魔物は大きく4種類。

スライムとゴブリン、コボルドにオーク?みたいなもの。

 全部に共通して言えることは、基本的に弱いって感じかな。

 スライムは攻撃力が低すぎてダメージを食らうことはないって。また体の中に浮いている核を壊したら倒せるらしい。だから剣でも魔法でも大丈夫。

 ゴブリンに関しては説明がほとんどなくて、ただ群れていたら少し面倒かもとしか書かれていない。

 コボルドに至ってはゴブリン以下。群れることもしないから不意打ち以外気にする必要はないってさ。

 で、最後のオークみたいなものなんだけど、僕達が見たことがあるものは丸々と太った2歩行のブタって感じだったんだけど、なんか不健康。一言でいうと、めっちゃガリガリだ。

ただ、攻撃力は少しダメージがあるくらいだから、この中では一番警戒しなきゃいけない。


 で、肝心のボスについての情報なんだけど、ボスの名前がラットクイーン。

……うーん。なんか弱そう。って思うでしょ?

でもあとの方も読むとやばいことが書いてあった。

 最初にラットキングという名前の魔物を呼び出すんだけど、ステータスの感じだとブラッディ・ベア並みにあるんだよ。しかも何回倒してもクイーンが生きている限り復活してくるっていう。

それ以外にも遠距離攻撃と近距離攻撃それぞれに特化した子分を最大で10体ずつ呼び出すんだって。

……これだけでも無茶苦茶でしょ?

なのにラットクイーンそのもののステータスもブラッディ・ベア並みとまではいかないけど、それなりに高いし。

はー、無理じゃない、これ?


 次にダンジョンの構造なんだけど。これは結構わかりずらかった。

これはヒカリかアントンに任せようかな。

だって、地図に書かれているのでさえ迷路みたいな感じになってるんだよ?

それに壁とかは特に変化がないからちゃんと覚えていくことを推奨します、って書いてあるんだよ?

どうやって覚えるのさ?

 でも二人だったらきっと覚えてくれるでしょ。その代わり僕とシズクは敵を倒すことだけを考えればいいよね。

 ……うまく押し付けられたぜ。その代わり戦闘はボス戦以外全部やることを条件にされたけどね。


 結局、情報収集していたら体力的にその日のうちに出発することはできなかった。

受付に行って風呂を貸してもらってから、テントの中で休むことにした。

他の冒険者たちもそんな感じだったからね。

じゃあ明日からダンジョンに行くから今日はもう休まないと。


 ……って思ってたんだけどな。


「ほら、明日からダンジョンなんでしょ?だったら最終確認しておかないと!ね?」


目の前にヒナとマサムネがいた。まだ寝れないみたいだ。

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