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人と神様の国取り合戦  作者: きりきりきりたんぽ
ダンジョン攻略
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情報収集だぁー

 アナさんに呼ばれて受付に向かうと、そこには4枚の冒険者カードが置いてあった。

前のやつから変わったところといえば、カードの縁が鉄から金になったくらいかな。

それ以外は特に変わっていなさそう。


「はい、これが皆さんの新しい冒険者カードになります。

カードの縁が金に変わっていると思うんですが、これをダンジョン前のギルドに提示することでダンジョンに入ることができます。

それ以外に変わることが二つあります。

 一つ目は、このカードをギルドに見せれば金貨1枚まで借りることができます。

利子などはないので、借りたらちゃんと金貨1枚返してください。

一か月経っても返却されない場合、依頼達成時の報酬から引かれていきます。

また一度でもそうなってしまったら借りることができなくなりますので注意してください。

 二つ目はこの冒険者カードで口座を作ることができます。

口座を作れば、報酬が自動的にそこに支払われます。

また、ギルドの受付でそこからお金を引き出すことができるので、大金を持ち歩く必要がなくなります。」


 なるほど、口座を作ればそこに自動的にお金がたまるっていうことか。

そうすればさっきみたいなヒカリとジスクの言い合いもなくなるかな?

……まあ、なくならないか。


「ダンジョンに向かう時はその前に受付に来てください。

ギルドが発行する許可証がないとダンジョンに入ることができないので気を付けてください。」


「ここからダンジョンまでってどれくらいなんですか?」


「だいたいCランク以上の冒険者だと1週間くらいでダンジョンの街、イーストエンドにつくそうです。

その間は野営をする必要があるのでその準備はしておいてくださいね。

またダンジョンについてはここでも少しは分かりますが、基本的にイーストエンドのほうが豊富にあるのでそちらを利用した方がいいでしょう。」


「じゃあ、今日ここで情報収集をしてもいいですか?」


「かまいませんよ。案内しますね。」


 アナさんに案内してもらった。

場所は前来た情報部屋の隣だったけど、鍵が何個もかかっていた。

随分厳重だな。まあ、間違っても誰かが入っちゃいけないからなんだろうけど、その理由がわからん。


ガチャ、ガチャ、……ガチャン!


 一際大きい音が鳴ったと思ったら扉が開いた。


「どうぞ。一応言っておきますが、ここで見たことは間違っても外で話してはいけません。

()()()に関係する話もあるので。」


 なるほど、あの話っていうのは間違いなくあの神話のことだろうから、要はそういうことなんだろうな。


「分かりました。3人もいいな。」


 黙ってうなずく。


「終わったら受付にいるので声をかけてください。ただ、その時も部屋には一人はいるようにして下さい。」


 アナさんの言葉を聞いて、中に入るとそこには1から10という数字が書かれた10枚の地図があった。

その地図にはかなり入り組んだ道が詳細に記されいて、どの地図も行きつく先は大きな部屋だった。

これがさっきイーサンさんに聞いたボス部屋だったってことは一目でわかった。

そして重要なのはそこに書いてあったボスの情報だった。


「これってさ、多分……。」


「ああ、これがさっきアナさんが言ってたことだろうな。あの話に関係するっていうのは。」


「そういうことなんでしょうね。」


「私でもわかるよ。まさかね、―――――――――とはね。」





「じゃあ私がアナさんを呼んできますね。」


「うん、ありがとう。」


 さて、情報は少し集まったから何となく予想が立ったかな。でもボスとかは直接見ないとわからないね。

勝てるかな?せっかくだったら勝ちたいけど、それもさっきの知っちゃうとなんかためらっちゃいそう。

まあ勝てないだろうけどさ。『復讐者』と心身統合を使ったら何とかって感じかな、多分。

でもそれ1日に何回もできるかっていう問題があるよね。

できなさそうだから今の段階じゃ勝てない。残念。

 それにダンジョン内の魔物についてほとんど情報なかったし。

神話だったら最初は弱いって書いてあったっけ?でもそれが何を基準にしてるのかわからないしあんまり当てにならないかな。


「はーい、鍵閉めちゃうので出てくださいね。」


 いつの間にかアナさんが来ていた。

そして僕以外の3人も出ていた。

……声かけてよ。




「いやーさ、少しくらい声かけてくれてもよくない?」


「だってお前考え事してたし。そこ邪魔しちゃいけないだろう?」


「ですね。私も考えているのを邪魔されるのは嫌ですからね。」


「私はどっちでもいいかな。でも声かけない方が面白そうだったから声かけなかった!!」


「いやいや、そこは声かけようよ。恥ずかしかったじゃん。」


「だよね。レオの顔少し赤くなってたもんね。」


「うるさいよ。で、これからどこ行くの?」


「……話そらしたな。まあいいか。これからアカサ商会にいって野営道具を見るぞ。」


「なるほどね。了解。」



 そしてアカサ商会に着いた。“冒険者おつかれさまセール”という垂れ幕のついた。

……マジですか?

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