表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人と神様の国取り合戦  作者: きりきりきりたんぽ
ダンジョン攻略
77/125

護衛依頼について?

「はい、では商人の護衛依頼についての講習を始めますか。

この時期にCランクに上がれそうなのが4人しかいないので、今回は皆さんだけです。」


 シズクが『賢者』っていう称号を持ってたのには驚いたけど、それ以外にも『魔の道を切り開くもの』っていうもののほうが僕としては驚きだった。

だって、シズクも僕が行ってたところの魔法バージョンみたいなところに行けるんでしょ?

そうすれば説明をし直せるかなとか思ったんだけど……。


 そして今いる場所は冒険者学校。アナさんの前に座っています。

昨日その後すぐ街に帰ってきて、明日Cランクに上がりたいって言ったらここに来るよう言われた。

ギルド内にはこんな授業をできる部屋はないらしい。

まあ、2階にもそこまで部屋なかったもんな。

あのギルドで一番広いのが魔物の解体場所らしいけど行ったことないし。

前に出したところは酒場の前で、つぎからは解体場所に出してくれって言われたっけ。

今度からはたくさん使うだろうから場所聞いておかないと。

……結局シズクは行けたのかな?


「っていっても基本的なことを徹底してもらうだけですけどね。


 まず、依頼主が運んでいる商品に許可なく触れてはいきません。

それで壊れたって言われたらその額の弁償をしなくてはいけなくなります。

また、基本的に荷物を移すのは依頼主自身か、そのために雇われた人がいるので気にしないでください。


 次に、護衛の間の食料は事前準備か、その場で調達してください。

ただ、その場で調達する場合は事前に依頼主と話しをしておいた方がいいでしょう。

たまに依頼主が提供してくれることがありますが、その時は気を付けてください。

それに何が入ってるかわからないので。特に女性は狙われやすいです。


 最後に襲撃があったときです。

 魔物が来た時ですが明らかに勝てないと思ったら、倒すことは考えないでください。とにかく逃げることだけに集中してください。

また、その際に戦うよう言われた場合は依頼自体が無効になりますので、ためらいなく逃げてください。

その時どんな状態であったとしても、です。

ただ、冒険者カードを読み取ったときにそれが妥当であるかそうでないかがわかるので、勝てそうだったのに逃げてはいけません。

 盗賊というのが来た場合です。

ためらわず殺してしまって大丈夫です。彼らは魔物と同じですので。

ただ勝てないと思ったら、すぐに降伏してください。そうすれば、盗賊も冒険者に手を出してきません。

ただ、武器以外のものをすべて渡さなければいけなくなりますが。

 まあ、めったに盗賊には遭遇しないと思うので気にしないでください。

そもそもの数が少ないので。


 説明は以上です。

簡単に言えば、冒険者カードをなくさないで、命に関わるとき以外は依頼主の言うことに聞いておけば大丈夫でしょう。

 何か質問ありますか?」


 正直最後の一言だけでよかったんじゃないかな?まあ、今の所大丈夫だけども。

まあ、アントンに任せておこうかな。


「依頼を受ける前に二つ目のやつは記名多方外ですか?」


「そうですね。依頼主と依頼を受ける前に話すことがあるので、その時に決めますよ。」


「まあ、そうですよね。

そういえば、護衛依頼って絶対受けなくちゃいけないんですか?」


「いえ。ただ人気ですよ、護衛依頼。

報酬もいいし、うまくいい商会から声がかかればそのまま冒険者を引退できますからね。」


「なるほど……。なら僕達はいいかな。」


「じゃあダンジョン攻略の方をするんですか!?歓迎ですよ。

最近はCランクの冒険者の数は多いんですけど、みんな護衛依頼しか受けない人が多いんですよ。

そのせいで、ダンジョンに挑むパーティーはかなり少ないですし。


 ……そういえば、Cランクになればパーティーとか組めますが、名前とか考えてます?」


「……まったく考えてません。」


「まあゆっくり考えてくださいね。


 と、ここで商人の護衛依頼についての講習は終わりです。

ですがまだ話さなくてはならないことがあります。」


「なんですか?」


「これから話すのはCランク以上の冒険者なら知っていることですが、それ以外の人は領主様といった地位が高い人しか知りません。なので、このことについてはCランク以上の冒険者のみがいるところでしか話してはいけません。

 いいですね?」


 アナさんの言葉からは有無を言わせない迫力を感じた。


「わ、分かりました。」


「では、皆さんにも話しましょうか。


 ―――この世界にある嘘みたいですが実際にあった神話について。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ