決戦の時 その5
ブラッディ・ベア戦闘時のステータスを載せておきます。
参考にどうぞ。
レオとアントンです。
シズクとヒカリは次回です。
レオ
LV 20
HP 656/656
MP 409/409
SP 537/537
攻撃力 556
魔法力 365
物防力 235
魔防力 214
回避力 372
スキル 『片手剣 LV4』『両手剣 LV9』『火属性魔法 LV3』『水属性魔法 LV1』『風属性魔法 LV3』『身体強化魔法 LV8』『武器強化魔法 LV7』『感覚強化魔法 LV2』『魔力制御 LV8』『魔力把握 LV5』『魔力放射 LV7』『魔力感知 LV7』『鑑定 LVMAX』『身体苦痛耐性 LV2』
称号『剣の道を進むもの』『魔の道を進むもの』『復讐者』
アントン
LV 19
HP 758/758
MP 449/449
SP 577/577
攻撃力 483
魔法力 228
物防力 424
魔防力 381
回避力 109
スキル『片手剣 LV7』『両手剣 LV4』『盾術 LV8』『火属性魔法 LV3』『水属性魔法 LV1』『風属性魔法 LV1』『身体強化魔法 LV7』『武器強化魔法 LV6』『魔力制御 LV6』『魔力把握 LV5』『鑑定 LV4』『身体苦痛耐性 LV3』
称号 『剣の道を進むもの』『復讐者』
ドゴーン!
シズクが放った魔法は火を消そうと暴れていたブラッディ・ベアに直撃して、その場で大きな火柱を立ち上った。
少し離れたところにいた僕達にも熱風が来たぐらいだから、その中心にいたブラッディ・ベアはもしかしたらもう倒せているかもしれない。
そう、思わせてくれるほどの威力だった。
たっぷり5秒ほど火柱がその場に屹立し、周囲を燃やした。
そして、その火柱が消えた後には全身が黒く焦げたブラッディ・ベアが倒れていた。
でも、どうせすぐに回復するはず。
それなのに、シズクは魔力を大量に使ったみたいでヒカリに支えてもらってようやく立っているような感じだった。
「……お、おいっ!?なんで倒れてるんだよ!?
お前はこいつらを殺して、あの街も壊さなきゃいけないんだぞ!!」
焦ったような男の声が聞こえてきた。
おお、そういえばいたな。忘れてたよ。
「お前を捕えるのにどれだけの仲間が死んだと思ってるんだよ!?
おいっ!さっさと起きろっ!」
おっ、マジ?
もう残ってるのが少ないっていう感じかな?
だったら後処理も楽そう。
でもまあ、そんなうまくいかないよね。
だってみるみるブラッディ・ベアの毛が元に赤色に戻っていくし。
今のうちに鑑定で探っておくか。
鑑定は便利だけど常に発動させておくことができないから長期戦には不便だな。
名称 ブラッディ・ベア
LV 48
HP 1038/1038
MP 589/1032
SP 756/1045
攻撃力 845
魔法力 0
物防力 452
魔防力 356
回避力 205
スキル 『再生 LV5』『魔物支配 LVMAX』『?? LV??』『?? LV??』
称号 『魔王』『使役されるもの』
なるほど、もう一つのスキルは魔物支配か……。
でもなんでこれが今分かったんだ?
一応情報を共有しておくか。
「ブラッディ・ベアが持ってるスキルは全部で4つ。
1つが再生で今使ってるやつ。でも魔力を消費してるみたい。だからこのまま攻めるよ。
でもう一つが、魔物支配。文字通り魔物を支配するスキルだと思う。
後はまだ不明って出てる。
ステータスは攻撃力が845、魔法力0、回避力205。」
3人に近づいて、ギリギリ聞こえるような声量で伝えた。
物防力と魔防力を伝えなかったのはあっても『復讐者』のおかげで無視できるからね。
『復讐者』には他にも二つ効果があるけど、まだそっちは使えないし。
「グルアァァァッ!!」
「よし!よく起き上がった!」
そうこうしているうちにブラッディ・ベアが再生を終えて起き上がった。
その目に明確に敵意と殺意を浮かべながら。
つまり手加減はここまでで、本番はこれからって感じかな。
だったらこっちも本気を出したほうがいいね。
「アントン、シズク。頼んだ。」
「ああ、任せろ。」
「うん。頼まれた。」
二人は大きく深呼吸をすると
「「心身統合。」」
とつぶやいた。
それと同時に二人の雰囲気がガラリと変わった。
冷静さがなくなり、あふれんばかりの殺意が放たれ。
表情から感情が抜けて、目には怒りや憎悪といった負の感情が浮かび上がった。
ステータスもかなり上がってるはずだ。
前回の時は感覚的に最大で2倍だったけど、今回は1.5倍に調整して戦うはずだったし。
そうすれば自分で心身統合を解除できるんだよね。先週試したらそうだったし。
ドンッ!
ブラッディ・ベアがさっきと同じように、でもかなり強く踏み込んだ。
もちろん速度もかなり速い。ヒカリの支援魔法があるとはいえ、感覚強化も切っている今じゃ全く目で追えない。
でもそんなブラッディ・ベアの強烈な右腕の攻撃をアントンが右手で持っていた盾で受け切って見せた。
そして、欠かさず左手の剣で肩を切りつけた。
それを確認して、シズクが目を閉じて魔法の準備を始める。
ただ、同じ魔法でも威力は段違いだろうけど。
で、僕とヒカリが何をしているかというとヒカリはアントンに絶えず回復魔法をかけている。それ以外の支援魔法はまだ切れていないみたいだ。
僕は無防備な二人にもしものことが起きないように周囲の警戒をしていた。
魔物が1匹出てくるだけでやばいからね。
まあ、それだけでもないんだけど。
ブラッディ・ベアとアントンは激しい近接戦をしていた。
ブラッディ・ベアは攻撃した後にカウンターが飛んでくるのに気づいたのか、攻撃した後に少し距離を取ってアントンのカウンターを躱すようになった。
アントンの方もブラッディ・ベアの攻撃を盾で受け流すことが何回かできていた。ただ、どんなうまく受け流すことができたとしてもダメージは少なからずあるようで、攻防のたびに体に傷が増えていく。ヒカリの魔法がなかったらもう勝負はついていただろうな。
そして男は途中まで喚いていたけど、アントンとブラッディ・ベアが放つ威圧に吞まれたのか泡を吹いて倒れていた。
ドコドコ……。
そんな時こんな音が聞こえてきた。
まさか……。この足音って……。
「……オークです。どれくらいいるかはわかりませんが。
それと、あと少しで支援魔法も切れます。なので、私は支援魔法の準備をしなきゃなので、そちらを対処できません。」
「……だよね。」
支援魔法が切れるとステータスがいきなり下がって、隙になりかねないもんね。
特に今切れたらまずい。ブラッディ・ベアと戦ってるアントンにとってその隙は致命的だからな。
って言うことはあっちは僕一人でやるしかないかな。




