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人と神様の国取り合戦  作者: きりきりきりたんぽ
称号『復讐者』
55/125

今度はグレイ・ウルフ討伐 その1

「昨日はよくわからなかったけど、なんか楽しかったね。」


「そうだな…。なんかテンションがおかしかったな。」


 オークロードを倒たあと、冒険者ギルドの酒場で初めてごはんを食べることになった。

その場で、他の冒険者たちと話すことになったんだけど途中からあんまり覚えてない。

ソフィアさん達と話した後、オークロードを売るってところまでは覚えてるんだけど、そこから冒険者ギルドで大騒ぎになった。

 なんでも、オークロードそのものが現れるのがだいたい年に1回くらいしかないから当然だと。

それでそのオークロードを討伐するために遠征隊っていうのがDランクとCランクの冒険者で組まれる。長ければ一か月ほどかかるけど、討伐できたらその日は昼間だろうとお酒を飲みながらオークロードの肉を食べるって言うのが習慣らしい。でも、たまにダンジョン帰りの上位ランクの冒険者に討伐されるようなこともあるみたいで、毎年食べられるっていうわけでもないらしい。

だったら、大騒ぎにもなるよね。

 おばちゃんの行ったときには普段ならもう帰るような時間だったし。

でもなぜか、もうオークロードを倒したのが僕達だって知ってたんだよね。

大事だったのかな?


「今日も、オーク討伐に行きますか?」


「私はオーク討伐がいいな。レベルも上がるし、ごはんも豪華になるし。」


「じゃあ、しばらくはオーク討伐に絞るか。

でも、オーク以外の魔物もいるかもしれないから4人のままで行動するぞ。」


「「「了解。」」」


 西の門につくといつも通り、衛兵さんに冒険者カードを渡して外に出る。

そこでイーサンさんと遭遇した。


「おう、オークロードの討伐ご苦労さん。」


「こんにちは。いや、本当に危なかったですよ。攻撃力的に一回でも食らったらほとんどアウトでしたから。」


「そりゃそうだ。普通は大盾をもった冒険者で攻撃を受けて、時間稼ぎしながら少しずつ削っていくんだからな。オークぐらいなら倒せるとは思ってたが、オークロードを倒せるとは正直思っていなかったさ。」


「そうですか?そんなに驚いていなかったように見えたんですが。」


「昨日のうちに聞いていたからな。初めて聞いたときは驚きすぎて、食ってた串焼きを落としたぐらいだ。

それで、今日もオーク討伐か?」


「そうですね。オークと戦えば、レベルも上がるし、お肉が夜ご飯に増えるので子供達も喜ぶんですよ。」


「そうか。頑張れよ。でも死んだらその子供達もごはん食べれなくなるわけだから死ぬなよ。」


「分かっていますよ。イーサンさんはどこに行くんですか?」


「俺はちょっと見回りに行こうと思ってな。明日から昨日酔いつぶれてた冒険者が復活するから異常がないかどうか確認しに行くぐらいだ。

毎年遠征の後に死ぬ冒険者がわりと多いんだ。」


「そうなんですか。イーサンさんも気を付けてくださいね。」


「おう。」


 門の前でイーサンさんと別れて、魔物を探す。

うーん、あんまり見つからないな。

昨日は馬車用の道を進んでいったら割とすぐに見つけたんだけど。

どうなってるんだろ。


「見つかった?」


「いや、見つからないな。

それよりも、お前片目が見えていないのに普通に戦えるんだな。」


「そりゃね。また時間があるときに聞いてくれれば教えてあげるよ。

……お、あそこになんかいない?」


「ほんとですね。あれは確かウルフという魔物だったような。でも結構いますね。」


「確かに10匹くらいいるね。あれならここから魔法でも狙えるけど、どうする?」


「ちょっと待って。鑑定だけさせて。」


名称 グレイ・ウルフ

基本情報

LV 5~15

HP 50~100

MP 0

SP 25~75

攻撃力 150~250

魔法力 0

物防力 20~30

魔防力 10~20

回避力 0~20


スキル ーー

称号 ーー


個体情報

LV 12

HP 85

MP 0

SP 60

攻撃力 220

魔法力 0

物防力 27

魔防力 17

回避力 14


スキル ーー

称号 ーー


「なるほど、こいつ回避力が0じゃないから攻撃躱されるかもしれないね。」


「じゃあ、シズクとヒカリが魔法で攻撃。俺たちはこっちに来たのを攻撃するぞ。」


「「了解。」」


 シズクとヒカリが魔法の準備を始めたのを確認して、僕達も剣を抜いたり、背負っていた盾を手で持ったりと準備をした。

……うん?ちょっとさびてる?


「ファイヤーランス・5連!」

「ウインドランス・5連!」


おっと、二人の魔法が飛んで行った。


「「「「キャンッ!?」」」」


5体ほど倒せたっぽいな。

でも、もちろんこっちに気づいて向かってきている。

二人の魔法は間に合わないかな。


「じゃあ、前の2体任せた。僕は奥の3体やる。」


「分かった。」


 魔力放射と魔力感知と身体強化を発動させる。いつもと同じだね。この感じは


「とびかかってくるよ。」


「おう!」


ガキッ!


アントンが攻撃を受け止めて戦い始めたところで、奥の3匹に意識を向ける。


おっ!後ろ足で踏ん張ってるからとびかかってくるかな?

うん、きたね。

一歩横によけて攻撃をかわして首筋に剣を振り下ろす。


ズッ!


 うん、きれいに倒せたな。やっぱりこれが一番安定するな。

それに両手剣のスキルも結構レベルが上がってきたし。

あと2匹か。

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