レベルがたくさん上がったぜ
胸糞な展開を書くのがとても苦手です。
なので読みづらいかもしれません。
「空に魔法を撃てば集合の合図だっけ?」
「そうだよ。
私が空に魔法を撃つから、それでアントン達に伝わるはずだよ。
ファイヤーボール、っと。」
少し木から離れたところでシズクが空に魔法を撃った。
……今日はもうグレイ・ラビットの相手をするのは嫌だからね。
「じゃあ、これであとは待つだけだね。」
「うん、じゃあ今のうちにステータスの確認をしておこうか。
って言っても、鑑定でもわかるんだけど。」
「むー。ずるい。私も早くレベル上げるから待っててよ。」
「はいはい。」
名前 レオ
種族 人
ランク D
LV 7
(HP 496/496)
(MP 446/446)
(SP 455/455)
攻撃力 296
魔法力 170
(物防力 105)
(魔防力 84)
(回避力 177)
(スキル『片手剣 LV2』『両手剣 LV5』『火属性魔法 LV1』『水属性魔法 LV1』『風属性魔法 LV2』『身体強化魔法 LV5』『武器強化魔法 LV4』『感覚強化魔法 LV2』『魔力制御 LV6』『魔力把握 LV3』『魔力放射 LV3』『魔力感知 LV3』『鑑定 LVMAX』『身体苦痛耐性 LV1』)
称号(『剣の道を進むもの』『魔の道を進むもの』『復讐者』)
名前 シズク
種族 人
ランク D
LV 6
(HP 426/426)
(MP 674/684)
(SP 237/237)
攻撃力 83
魔法力 301
(物防力 69)
(魔防力 86)
(回避力 122)
(スキル『杖術 LV2』『火属性魔法 LV5』『水属性魔法 LV4』『風属性魔法 LV4』『身体強化魔法 LV2』『魔力制御 LV4』『魔力把握 LV4』『鑑定 LV3』)
称号(『魔の道を進むもの』『復讐者』)
「LV3の鑑定だと魔物の名前くらいしかわからないけど、LVMAXだとどんな風に見えるの?」
冒険者カードで互いのステータスの情報を交換をした後、シズクが聞いてきた。
「そうだね、この冒険者カードに書かれている情報はすべて見えるよ。
あとその魔物のステータスの上限と下限も見えるよ。」
「何それ。めっちゃ便利じゃん。
私も早くスキルレベル上げよ。」
「頑張れー。…あれ?あれって、アントン達じゃないよね?」
川の下流の方から歩いてくる人の姿が見える。
……10人ちょっと、か。
「絶対違うね。
アントン達だったら多分わざわざ街道の橋まで行かないで、川を飛び越えてくるでしょ。
その方が圧倒的に早いし、私だったらそうしてもらうよ。」
こちらに近づいてくるにつれて、その姿がはっきり見えてきた。
……はあ、やっぱりか。
「お?今は二人か?
もう片方の女はいないのか。」
「あのでかいのもいないぞ。
どうせ死んじまったんだろ。弱そうだしな。」
「まあ、もう一人のほうが俺のタイプだったんだけどしょうがないか。
あのガキで我慢するか。」
「何言ってんだよ。
俺たちはパーティーの勧誘に来ただけだろ。入った後は知らんが。」
「「「「ははははっ!!」」」」
4人組についてきていたEランクの子供達は突然のことにオロオロしている。
はあ、もういっかな。
「ねえ、もういいよね。
一回ぐらいアレ試してみた方がいいんじゃない?」
「そうだね。ちょうど僕もそう言おうと思ってたんだ。
ぶっつけ本番でちゃんと使えるかわからないし。」
村で教わったけど、全然できなかった秘伝の技。
孤児院に入ってすぐにジークさんに頼んで、教えてもらった結果ようやく4人そろってできるようになった奥義とも呼べるもの。
「あ?何言ってんだ?」
「そうだそうだ。
痛い目にあいたくなかったら、女を残して街に帰んな。」
「どうせ俺たちのほうが強いんだしな。
抵抗するだけ無駄だぜ。」
「夜相手してやるからよぉ。
そんな焦んなって。」
「じゃあ、やるよ。レオ。」
「うん、いいよ。シズク。」
最近のEランクの冒険者はやる気がちゃんとあるな。
俺たちの説明をちゃんと聞くし、みんな今からやってみろって言ったら普通にできそうだな。
Cランク冒険者であるイーサンは内心で感心していた。
もっとも、それを表情に出すことはないが。
「いいか、こいつらの攻撃力は高いんだ。
盾役のやつは受け切ろうとするな。絶対に受け流せ。受け切ろうとしたら、強すぎて意識を持っていかれるぞ。
そして、そこをアタッカーが攻撃しろ。魔法でも剣でもそこは大丈夫だ。」
表情や言葉に出してしまうと、油断してしまうからな。油断した結果グレイ・ラビットみたいな弱い魔物に殺されてしまう新人冒険者はたくさんいる。そんなことはできる限り避けなければならない。
この中から、ダンジョンを攻略して世界を救う英雄が生まれるかもしれんからな。
俺が無理だとあきらめてしまったことを成し遂げてられる可能性があるやつには死んでほしくないな。
でも、今日の朝会った子供達は少し異質だったな。みんながCランクって言っても遜色がないくらい強かった。もしかしたら、って期待してしまいそうだ。
あいつらからは、アルセナルの連中と同じなにかを感じる。
今は俺のほうが強いが、すぐに抜かされるだろう。
だったら、今くらい守ってやりたいもんだ。
「…ンさん、…ーサンさん!」
ん?こっちに走ってくる子供の姿が見えるな。
確か彼は、……、まさか。
「イーサンさん、助けて!殺し合いになっちゃってる!朝の同年代くらいの子たちと育成依頼を受けてたはずのⅮランクのが殺しあってる!」
「……場所は?」
「このまま、まっすぐ向こうに行ったところ!あいつらを助けてあげて、イーサンさん!」
「任せろ。新人を助けるのは先輩の仕事だ。
お前はここで休んでいろ。あと、…これをもっていろ。魔物除けの魔道具だ。」
「わ、わかった。」
「じゃあ、ここでじっとしていろよ。」
すぐに教えてもらった方角に全力でダッシュする。
あの馬鹿どもめ…。
大丈夫だとは思うが、殺されるなよ。
お前らが殺されたら、面倒なことになるんだからな。
全力で移動したせいか、思ったよりもすぐにたどり着いた。
その場は、異常尽くしだった。
4人の倒れている傷だらけの男。
それにとどめを刺そうとかなりの殺気を放っている二人の少年少女。
それを必死に止めようと話しかけている二人の少年少女。
その姿を前にガタガタ震えていたり、意識を失っているEランクの子供達。
……もう、どうすればいいんだよ。
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