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人と神様の国取り合戦  作者: きりきりきりたんぽ
称号『復讐者』
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ふざけたやつら

「今日はアイテム袋も持ったし、ちょっともうちょっと川沿いのほうに向かってみるか?

たしか川沿いにウサギってたくさんいるんだろう?」


「そうですね。せっかくなので、できるだけたくさん討伐しましょうか。」


「いいじゃん、鑑定も使ってみたいよ。

他にも使いたい魔法はあるけど、そこは魔力が許す限りになりそうだし。」


「じゃあ、今日も二人に分かれる?

その方がたくさん狩れるんじゃない?」


 街の近くでも二人一組で行動した方が効率が良かったし。


「そうだな。じゃあ今度は俺とヒカリ、レオとシズクのペアで行くか。」


「「「了解。」」」



街から出て街道にそってまっすぐ歩くと川が見えてきた。

そして、川の近くではたくさんの人が集まっていた。


「いいか、今日はグレイ・ラビットの倒し方の説明だ。

お前たちがⅮランクに上がったら最初に狩る魔物になるから、しっかり聞いてみておくように。」


「「「「「はい!」」」」」


 おお、Eランクの人たちか……。ざっと30人くらいか?

確かに見たことがある顔がちらほら見える。見間違いじゃないよな?

それに見た感じⅮランクかCランクの冒険者がちらほらいる。

 ……大丈夫か?どう考えても上位ランクの冒険者の数が足りていないんだが。


「ここにいたら、あんまり狩れそうにないし少し上流の方に行ってみる?」


「そうだな。聞いた感じここではたくさん狩れそうにないしな。」


 まあしょうがないか。

そう思って上流の方に足を進めようとしたとき、


「ちょっと待て。」


 後ろから声をかけられた。

さっき、仕切っていた人が声をかけてきた。


「お前たちはこっちでやらなくて大丈夫なのか?

見た感じまだⅮランクに上がったばかりだろ?」


「大丈夫です。」


 実際大丈夫だし。でもこの人は普通に心配してくれたみたいだね。

そう、この人は。


「ほんとかー?意地張るなよ。

俺たちが手伝ってやろうか?」


「もちろん、対価はわかってるよな。

しかも、かわいいじゃん。夜が楽しみだな。」


 横から4人の男が顔を出してきた。

ふざけた野郎だな。ここで殺してやろうか。


「いらないです。」


 アントンは普通に返答しているが、怒ってるだろうな。

いつも、他人と話すときはアントンが話してくれるけど、今みたいなときは本当に助かるな。


「は?ガキは黙ってろよ。

な?君たちも俺みたいな強そうなやつがパーティ―メンバーのほうがいいだろ?」


「俺たちはあと少しでCランクに上がれるんだぜ?

かわいがってやるからこっちにこいよ。」


 ……4人、か。なら()()()()

他のは、……そのつもりはなさそうだな。

剣に手をかけようとしたとき、


「お前ら、やめとけ。

お前たちより、あの4人のほうが強いぞ。」


「は?何言ってんだよ、イーサン。

あんなガキのほうが俺たちよりも強いってのか?」


「そういっている。それにお前たちは今ギルドからのEランク冒険者の育成依頼を受けているだろ?

もし抜けるなら失敗ではなく、放棄って扱われるぞ。」


「チッ!わーったよ。ガキどもの前でグレイ・ラビットを倒してやればいいんだろ。」


 4人組のリーダー格の男がそう吐き捨て、もともと立っていた場所に戻っていった。


「すまないな。もしあいつらに絡まれるようなことがあったら、俺に言ってくれ。

Cランク冒険者のイーサン宛てに伝言ってギルドの受付にいえば俺にも伝わるはずだ。」


「分かりました。」



 予定通り、上流のほうにやってきた。

ここら辺には冒険者はいなさそうだな。


「はあ、ほんとに嫌になるわ。あんなのがまだ生きてるとか。

今度街の外で絡んできたら殺してやろうかな。」


「待ってください。殺すならだれにも見つからないくらい奥に行ってからにしなければ。

あんなのを処分しただけで捕まるのは嫌ですよ。」


「えー?せっかくだったら、正当防衛?ってやつで両腕斬り落としてやればいいじゃん。

そうすれば、あれはもう冒険者として生きていくのはできないし、犯罪者呼ばわりされるのもあれでしょ?」


「お前ら落ち着け。

気持ちはわかるが、落ち着け。」


 アントンが止めてくる。

まあ当然か。


「あれの対処はギルドの任せればいい。

そんなことで、お前たちが手を汚す必要はないからな。」


「分かったよ。

じゃあ、早速分かれて魔物狩ろっか?」


「いいよー。じゃあアントン、アイテム袋貸してよ。ヒカリが収納魔法使えるから私たちが持っててもいいでしょ?」


「そうですね。収納魔法もレベルが上がればたくさん入るようになるかもしれませんし。

いいのでは?」


「そうだな。じゃあなくさないようにな。

あと危なくなったら、空に魔法を撃て。確認したら、すぐにそこに向かうようにしよう。」


「あともう入らなくなった時も、それでいいんじゃない?」


「そうだな。じゃあそうするか。」

今日は1話しか投稿できませんでした。

すいません。


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