凄い発見だった。
魔法の名前を修正します。
翌日の朝、昨日と同じように魔物討伐に行く準備をした。
「今日は昨日と同じでウサギの魔物を討伐しに行くぞ。で、レオは本当に一人で大丈夫なのか?」
「うん、試したいことが増えたからね。大丈夫だよ。それにそんなに離れるつもりもないよ。」
「私たちも試したいことがあります。今日はたくさん倒しますよ。」
「そうだよ。ヒカリが何を試したいのかはわからないけど、昨日の量じゃ全く足りなかったからね。」
その通り。
昨日持って帰った10匹のウサギのうち、準魔王種以外の9匹を渡したけど、あんまりおかずにお肉が増えなかった。これは普通にお肉をごはんで食べるには、多分30匹ぐらい必要だな。
ヒカリの収納魔法で入るのは10匹で、手に持てるのは2匹か3匹。
頑張ったら、20匹くらい1回で運ぶことができるな。
「じゃあ、今日はどれくらい討伐する?最高で20匹くらいだと思ううんだけど。」
「ヒカリの収納魔法と手持ちって感じか。確かにそれくらいが上限になりそうだな。」
「じゃあ、一人当たり5匹って感じ?」
「ちょっと待ってください。収納魔法の上限は30匹くらい入りますよ。」
え?確か魔力が圧迫されるから10匹くらいが限度じゃなかったっけ?
「え?そんなに入るの?」
「入りますが、その間魔力を全く使えません。なので収納をした後は無防備になります。」
ああ、そういうことね。使える魔力量が収納すればするほど減っていって、最終的に使えなくなるって感じか。
「なるほど、じゃあ収納した後は3人でヒカリを守るぞ。そうすれば、30匹討伐しても大丈夫だな。」
「内訳はどうするの?僕は10匹ぐらい倒したいんだけど。」
「なら私たちは20匹倒せばいいね。早速行こうよ。」
東の門から街を出て、草原にたどり着いた。
「じゃあ、ここで一旦わかれようか。」
「その前に、“ウインド・ケージ”と、それと“ライト・ブレッシング”。昨日と同じ支援魔法をかけました。それでも、危なくなったらすぐにこちらに来てくださいね。」
「その通り。昨日と同じことしちゃいけないよ。」
「もししたら、別れて行動するのはレベルが一定まで達するまで禁止にするぞ。」
「分かってるって。みんなも頑張ってね。」
ふう、まず今日は魔力が四分の三になるまで昨日できるようになった、魔力を渦を巻くように放出してそれを感知することで、魔物を認識できるか試してみるか。多分できると思うんだけど。
……お、見つけた。色は灰色って感じかな。じゃあ、ちょっと目を閉じて、ウサギの位置を魔力放射と魔力感知だけで対処してみるか。
ぱちっ!
目を閉じたら当然だけど、何も見えなくなった。でも不思議と周囲の状態は何となく把握できてる。
範囲は3~4メートルって言った感じかな。
この感じは、入ってきてるな。魔力の渦をまっすぐに突っ切ってくる物体があるのを感じる。
じゃあ、これを昨日と同じように躱して、斬る、と。
シュッ!
うん、いい感じに倒せたな。
で、魔力消費は…全然大丈夫だね。
倒した魔物を拾って次の魔物を探しに行く。
5分もしないうちに見つかった。やっぱり、数が多いのかな。色もさっきのよりも少し薄いくらい。
じゃあ、さっきと同じようにやってみるか。
シュッ!……シュッ!……シュッ!……シュッ!
5匹ほど同じように倒したところで、魔力が四分の三ほどになった。
じゃあ、今度は鑑定を使ってみるか。
鑑定の発動速度とか見える情報とかも確かめておかないとな。
ちなみに倒した後の魔物は
名称 魔物肉
所有者 レオ
種類 食用肉
耐久値 100
攻撃力 0
効果 耐久値が減るほど生で食べた時に体を壊しやすい。
みたいな感じだし。すぐに鑑定結果はすぐに出たけど。これじゃ魔物の名前もわからないし。
次は魔物を生きた状態で鑑定してみよう。
……やっぱり、すぐに現れたな。色はこれまた灰色っぽいな。
まあ、鑑定してみようか。
名称 グレイ・ラビット
LV 3
攻撃力 60
魔法力 0
物防力 10
魔防力 10
回避力 0
スキル ー
称号 ー
鑑定結果はすぐに出た。なるほど、確かに攻撃力はとんでもないことになってるな。食らったら本当に危ないな。
まあ、でも簡単に倒せるかな。サクッと5匹倒したら、3人と合流しますか。
シュッ!……シュッ!……シュッ!……シュッ!……シュッ!
最後だけなんか色が真っ白だったけど、まあ、後で合流した後考えますか。
「お~い!調子はどう?」
「おう、20匹倒しきったぞ。それに試したいことも試せたみたいだしな。」
「その通りだよ。ヒカリの支援魔法のおかげで魔法の強さが段違いになったし。私に魔法1発で3匹巻き込めたんだよ。」
「まったく、やりすぎですよ。半分くらい焦げてしまっていたじゃないですか。
レオは試したいことは試せたんですか?」
「試せたよ。あとこれの収納も頼んでいい?」
「いいですよ。…、10匹も本当に討伐したんですね。」
今日は最低限やりたいことも試せたし、よかったな。
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