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人と神様の国取り合戦  作者: きりきりきりたんぽ
称号『復讐者』
29/125

レベルアップって何ですか?

「分かりました。じゃあ、アナさん、レオとヒカリの二人が魔物を倒した時に違和感というか異変を感じたって言ってたんですが…。」


「異変、ですか?具体的に教えてもらえませんか?」


「レオ、話してみろ。」


 まあ、アントンは当事者じゃないからね。


「分かった。…えっとですね。魔物を倒した後に体の中の奥に何かが入っていくような感覚がして、そのあとそれがあふれて体中に広がっていくのを感じたんだけど、こんなことについてアナさんは何か知ってる?」


「そうですね。冒険者カードを見てみると答えがわかると思いますよ。」


「冒険者カード?」


 言われた通りに冒険者カードを見てみる。



名前 レオ

種族 人

ランク D

LV 3

(HP 446/446)

(MP 396/396)

(SP 405/405)

攻撃力 196

魔法力 95

(物防力 55)

(魔防力 34)

(回避力 102)


(スキル『片手剣 LV1』『両手剣 LV4』『火属性魔法 LV1』『水属性魔法 LV1』『風属性魔法 LV1』『身体強化魔法 LV4』『武器強化魔法 LV3』『感覚強化魔法 LV2』『魔力制御 LV5』『魔力把握 LV3』『魔力放射 LV1』『魔力感知 LV1』『身体苦痛耐性 LV1』)


称号(『剣の道を進むもの』『魔の道を進むもの』『復讐者』)


「あっ!レベルが上がってる!」


「「「マジ(ほんとうです)か!?」」」


「ちょ、ちょっと見せてくれないか?」


「いいよ。」


 アントンに冒険者カードを見せる。


「…ほ、ほんとだ。しかも二つも上がってるぞ。ステータスも上がってるし。」


ガタッ!


 アナさんが椅子から立ち上がった。


「二つも上がったんですか!?一体何体の魔物を倒してきたんですか?」


「えっと、三匹ですね。」


「いやいや、3匹倒しただけじゃ絶対に二つもレベルは上がりませんよ。いくらレベルが低いうちは上がりやすいとはいえです。

ちょっと冒険者カードを貸してもらってもいいですか?討伐履歴を確認させてもらいます。」


「い、いいですけど。」


 アナさんに冒険者カードを渡すと、アナさんはそれを受付の奥にある何かの中に入れた。


「…ねえ、あれって何か知ってる?」


「あれは、ギルドにしかない魔道具だぞ。冒険者あーどの中の情報を見れるんだ、」


「確か、この街にも魔道具のお店あったよね。なんか攻撃用の魔道具とかないかな。」


「あるらしいが詳しくは知らん。今度行ってみたらどうだ。」


「そうするよ。」


 魔道具で情報を見終えたのかアナさんが少し焦り気味でこちらに向かってきた。


「ちょっと、奥に来てもらってもいいかしら?」


「「「「え?」」」」




 なんか応接室のようなところに案内された。二脚の長椅子に一つの机といういかにもな部屋だった。そしてその案内してきたアナさん自身は「ちょっとギルマス呼んでくるんで、座って待っててくださいね。」とすぐにいなくなってしまった。

 ……この椅子座り心地がいいな。


「なんかやらかしちゃったのかな?」


「そんな心配するな。俺たちは普通に街の外に出て、そこで魔物の討伐をしてきただけだ。何も責められるようなことはしてない。」


「そうだよ?それに、冒険者をやめるってなっても私たちは4人とも一緒だから大丈夫だよ。」


「そうです。私たちは一人も欠けたらいけないんです。…それと、一応私たちのステータスも確認しておいた方がいいのではないですか?」


「そうだな。今のうちにやっておくか。」



名前 アントン

種族 人

ランク D

LV 2

(HP 588/588)

(MP 279/279)

(SP 407/407)

攻撃力 198

魔法力 58

(物防力 84)

(魔防力 41)

(回避力 24)


(スキル『片手剣 LV3』『両手剣 LV2』『盾術 LV3』『火属性魔法 LV1』『水属性魔法 LV1』『風属性魔法 LV1』『身体強化魔法 LV3』『武器強化魔法 LV2』『魔量制御 LV3』『魔力把握 LV2』)


称号(『剣の道を進むもの』『復讐者』)




名前 ヒカリ

種族 人

ランク D

LV 3

(HP 417/417)

(MP 557/557)

(SP 235/235)

攻撃力 61

魔法力 219

(物防力 29)

(魔防力 33)

(回避力 94)


(スキル『杖術 LV3』『火属性魔法 LV3』『水属性魔法 LV2』『風属性魔法 LV3』『光属性魔法 LV3』『収納魔法 LV1』『身体強化魔法 LV1』『魔力制御 LV3』『魔力把握 LV3』)


称号(『魔の道を進むもの』『復讐者』)




名前 シズク

種族 人

ランク D

LV 2

(HP 386/386)

(MP 644/644)

(SP 197/197)

攻撃力 43

魔法力 221

(物防力 29)

(魔防力 26)

(回避力 62)


(スキル『杖術 LV2』『火属性魔法 LV4』『水属性魔法 LV4』『風属性魔法 LV3』『身体強化魔法 LV1』『魔力制御 LV2』『魔力把握 LV3』)


称号(『魔の道を進むもの』『復讐者』)


「俺たちのレベルも上がってたな。でも、レオとヒカリが感じたっていう違和感を感じなかったな。」


「レベルが上がった個数でしょうか。私たちは同時に2上がったから、とか。」


「もしそうだとしたら、倒した魔物の数が同じなのに上がったレベルが違うって言うのはどうなんだろう?」


「倒した魔物の強さとかが関係してるとか?ほら、黒っぽい魔物のほうが危険だって書いてあったじゃん。私たちとの違いってそこしかないと思うんだけど。」


 ガチャッ。

 部屋の中に強面のおじさんが入ってきた。しかも体は引き締まってるし、目線も鋭いな。それだけじゃなく、


「それは正しいぞ。」


え?………誰?まじで知らない人なんだけど……。


「強い魔物のほうが倒した時に得られる経験値は多い。で経験値が一定まで達すれば、レベルが上がるっていう感じになってるな。だからまあ、レベルを上げたければ強い魔物と戦うのが一番だ。」


 僕達の前の椅子にドカッと勢いよく座った。…いやいや、マジで誰?


「えっと、誰ですか?」


 おじさんはキョトンとした顔をして、すぐに何か納得したような表情になった。


「俺はこの街ウェスタ―の冒険者ギルドのマスター、ゴルドだ。まあ、ギルマスって呼んでくれればいい。」


まさかのギルマスだった。

面白かったら、是非ブックマークと評価をお願いします。

モチベが上がって、更新頻度が上がります(?)。


…、最高で一日に3~4話って感じになります。

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