情報収集完了!さっそく…
2章からサブタイトルをそれぞれつけていきます。
また1章のサブタイトルもつけていきます。
「今日は、どうする?俺としてはまずウサギとか小さい感じの魔物の討伐をしてみようと思ってるんだが。」
「僕もそれは賛成。付け加えると色は白っぽいのだけがいいと思うよ。」
「ああ~、この注意書きね。私も読んだけど、あれめちゃくちゃ強くなってるってことだよね。」
「そうですね。なるべく早くクマ系統の魔物の動きに慣れていきたいですが、今はまだ時期的に早いですね。私は賛成です。」
「あ、私も賛成ね。」
「よし、じゃあウサギがよくいるところは……、東のほうの草原みたいだな。早速行くか。夕飯調達するぞ。」
「「「おー!」」」
冒険者ギルドを出て街の外に出られる門に向かう。この街には北門、東門、西門、南門、の4つがある。その中で冒険者がるようできるのは、非常時を除いて東門、西門、南門の3つのみで、北門は領主の一族しか使うことができない。そしてもちろんどの門にも衛兵がいて、身分証がないと街に入ることはもちろん出ることもできない。身分証にはいくつか種類があり、領主の家とその縁戚に当たる人が持つ特別な鉱石でできた硬貨のようなものや、商人が持っているペンダントのようなもの、それと冒険者が持っている冒険者カードがそれにあたる。
東門につくとそこには、街から出る用の門と街に入る用の門に分かれていて、それぞれ5つずつ門があった。そのうちの一つの所に向かった。
「身分証を提示してください。」
「はい。」
4人で冒険者カードを衛兵に渡した。
「確認しました。その年でDランクとはすごいですね。頑張ってください。」
「ありがとうございます。」
東門から出るとそこには青々とした草原が広がっていた。
足首あたりの高さまで草が育っていて、ところどころに背の高い木が立っている。門の正面には整備された街道が伸びていて馬車などが通りやすいようになっている。北の方には、かなり遠くだが森林があるのが見える。
「さて、まずはウサギの魔物から探すって感じでいいか?」
「そうだね。情報部屋でウサギの魔物は普通にいるけど木か川の近くに行けばたくさんいるって書いてあったよ。木の場所はまだしも川の場所は見てきてないからわからないけど。」
「それは私が見てきたので大丈夫です。街道をこのまま進むと北の方に見えてくるそうです。」
「私はここら辺で探したほうが最初はいいと思うな。最初から2匹以上の相手をするのは大変じゃない?」
「ああ、それと今日は初めてだから太陽が昇りきるころには帰るつもりだ。」
「「「了解!」」」
草原の中を適当に探していると割とすぐに見つけられた。でも、問題があって、
「なんかでかくない!?」
そう、見つけたウサギは知ってるウサギよりもかなり大きかった。それと色はちょっと灰色っぽかった。
「何言ってんだ。魔物は普通の動物よりも二回り近く大きいぞ。俺があれの攻撃を盾で受け止めるからそこをレオが攻撃しろ。シズクとヒカリは取り逃がした時、魔法で攻撃してくれ。」
「分かった。」
「りょーかい。」
「いいですよ。」
剣を抜いて戦う準備をしたとき、デカウサギがこちらに気づいた。そして
「シャァァァァァ!」
雄たけびを上げながらこちらに突進してきた。デカウサギの前にアントンが盾を持って体勢を低くした。その直後、
ドンっ!
という音がした。盾とデカウサギがぶつかったのだ。両者ともに体勢を崩している。
「レオッ!」
「分かってる!」
身体強化と武器強化を使いながら、体勢を崩したデカウサギの首あたりめがけて剣を振った。
ザシュッ!
確かな手ごたえを感じて、デカウサギのほう見てみると倒れていた。一目見ただけで討伐に成功していたとわかった。
「やったのか?」
「うん多分。」
「ちょっと確認してきますね。」
「あれ?私たち出番なかった…?」
みんなで倒したばかりのデカウサギを囲んでみてみる。おお、確かに倒せてる。
「収納魔法で収納できれば大丈夫です。できなければまだ生きているってことですが、……問題なさそうですね。収納できました。」
「つまり初討伐成功ってこと?」
「そうですね。そういうことになります。」
「なんか、あっけなかったね。」
「そうだね。私何もできなかったもんね。」
明らかに不服そうにシズクが声を上げる。まあ、確かに僕とアントンしか戦っていないしな。じゃあ
「2人組に分かれて戦ってみる?」
「うーん、でも危なくないか?」
「アントンとシズクが組んで、僕とヒカリが組めばいいんじゃない?あまり離れないようにしていれば大丈夫なんじゃない?」
「そうしよう!アントンが受けたところを私が魔法で倒すから!」
「そうですね。レオに支援魔法をかけてもいいですし、足止めしてもらってそこを攻撃魔法で倒してもいいですね。」
「…まあ、そうか。倒す順番は交代で回す感じにすればいいか。あと少しでも危ないと思ったら声を上げるようにしてくれ。互いにフォローできるように準備しておくようにするぞ。」
「「「了解!」」」
「じゃあ、昼頃まで倒せるだけ倒すぞ。」
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