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異常な(?)ステータス

「みんな、自分の冒険者カード確認したか?」


孤児院についてすぐに話し合いになった。


「したよ。」


「確認できたよ。」


「しましたね。」


「じゃあ、パーティー内だけでステータスとか共有しとくか。」


「そうだね。周りから結構浮いたステータスしてたし。」


「やっぱり!?私も全然違くてびっくりしてたんだ。」


「私も同感です。」


「じゃあ、まずは俺から。」


名前 アントン

種族 人

ランク D

LV 1

(HP 578/578)

(MP 269/269)

(SP 397/397)

攻撃力 183

魔法力 48

(物防力 64)

(魔防力 21)

(回避力 19)


(スキル 『片手剣 LV3』『両手剣 LV2』『盾術 LV2』『火属性魔法 LV1』『水属性魔法 LV1』『風属性魔法 LV0』『身体強化魔法 LV2』『武器強化魔法 LV2』『魔力制御 LV2』『魔力把握 LV1』)


称号(『剣の道を進むもの』『復讐者』)


「次は私だね。」


名前 シズク

種族 人

ランク D

LV 1

(HP 376/376)

(MP 634/634)

(SP 187/187)

攻撃力 33

魔法力 201

(物防力 19)

(魔防力 11)

(回避力 47)


(スキル 『杖術 LV2』『火属性魔法 LV4』『水属性魔法 LV3』『風属性魔法 LV3』『身体強化魔法 LV1』『魔力制御 LV1』『魔力把握 LV3』)


称号(『魔の道を進むもの』『復讐者』)


「次は僕の番かな。」


名前 レオ

種族 人

ランク D

LV 1

(HP 426/426)

(MP 376/376)

(SP 385/385)

攻撃力 156

魔法力 65

(物防力 35)

(魔防力 14)

(回避力 72)


(スキル『片手剣 LV1』『両手剣 LV4』『火属性魔法 LV1』『水属性魔法 LV1』『風属性魔法 LV1』『身体強化魔法 LV3』『武器強化魔法 LV2』『感覚強化魔法 LV2』『魔力制御 LV4』『魔力把握 LV2』『魔力放射 LV0』『魔力感知 LV0』『身体苦痛耐性 LV1』


称号(『剣の道を進むもの』『魔の道を進むもの』『復讐者』)


「最後は私ですね。」


名前 ヒカリ

種族 人

ランク D

LV 1

(HP 387/387)

(MP 537/537)

(SP 215/215)

攻撃力 41

魔法力 179

(物防力 9)

(魔防力 13)

(回避力 54)


(スキル『杖術 LV3』『火属性魔法 LV2』『水属性魔法 LV2』『風属性魔法 LV3』『光属性魔法 LV3』『収納魔法 LV1』『身体強化魔法 LV1』『魔力制御 LV1』『魔力把握 LV3』)


称号(『魔の道を進むもの』『復讐者』)


「やっぱり、全体的にステータスが高いな。」


「まあ、ジークさん達に鍛えてもらってたからじゃない?」


「そうだね。私たちの強いところが重なってないから、やっぱりレナさん達はこれを狙ってたんだね。」


「そうですね。ちょうど4人でパーティーが組めるようなスキル編成です。追加でほかの人をパーティーに入れる必要はなさそうですね。」


「これから、魔物討伐と修行を繰り返せばあいつを倒せるようになるな。」


「そうすればようやく、ジークさんや院長先生に恩返しができるね。」


「あの時、ジークさんに助けてもらえてなかったら、院長先生に拾ってもらえなかったら、今の私たちはないもんね。」


「本当に今の私たちはいくつもの奇跡が重なった上にありますね。」










「はあ?村が魔物に襲われた?そうか、さっきのブラッディ・ベアがそれを引き起こしたってところか。かなりでかい規模だな。確かに一撃で倒せなかったし、かなり強いな。…で、これからどうするんだ?」


「それは近くの村にこのことを知らせに行かなくちゃ。ほかの村もあの魔物も襲われるかもしれないし。」


「ああ、その必要は無いな。俺がここの近くの村に行ったとき、ちょうどその村が襲われていてな。助けた後、今は襲撃してきた魔物の残党狩りと森の中に逃げた村人を探していたんだが。まさか、複数の村を同時に襲撃するとはな。前例はないが運が悪かったってとこか。」


「じゃあ、これからどうすれば…。」


「だからそれを聞いたんだが。」


「……くなりたい。」


「うん?」


「強くなりたいです。あの魔物を倒せるくらい、強く。」


「へえ?あれはかなり強い魔物だぞ。ああれに勝とうと思ったら、かなり気にしい修行をしなきゃいけないが、それでもやるのか?」


「はい。僕はもう、目の前で家族が、友達が、死んでいくのをただ見ているだけなのは嫌なんです。せめて死んでもいいから、相討ちにもっていけるくらいの力が欲しい。」


「はあ、ほかのガキどもは?」


「俺もできることなら、力が欲しい、です。」


「私も。」


「私もです。」


「こりゃ、ほっといたら死にに行きそうだな。…はあ、これから俺たちが拠点にしてる街に向かう。そこまでは連れてってやるから、そこからは自分で孤児院でも探して勝手に強くなれ。無駄死にだけは絶対にするなよ。お前たちの家族の仇討ちができるのはもうお前たちしかいないんだからな。」


「「「「分かりました。」」」」






「この街の生まれじゃないから、孤児院には入れてやれないね。」


「速くこの街から出て行ってくれないかね。受け入れてくれる孤児院なんてないんだから。お前たちがいると治安が悪くなる。」


 街で、ほとんどの孤児院でよそ者だからという理由で門前払いを食らった中で、今の院長先生だけが快く迎え入れてくれた。


「うちに来なさい。ほかに行く当てはないんでしょう?子供なんだからちゃんと大人に甘えなさい。」


あの時の言葉を僕達は忘れることはないだろう。

これで、街に来るまでの経緯はほとんど書きました。

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