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陰次伯の決断

地皇三年もあと数日を残すのみとなった。陰麗華は、文叔と逢っていた杜の中の祠に、あまざけと麥飯を捧げ、土地の神に祈る。


 ――どうか、あの人が無事でありますように。

  

 両膝をつき、一心に祈っていると、扉の外で誰かと小夏の争う声がした。慌てて覗いてみると、喰い詰めた流民の一家と、小夏が対峙していた。


 「どうしたの?」


 陰麗華の問いに、小夏がいかにも嫌そうな顔で振り返る。短褐と呼ばれる毛織の衣服に、足元はこの寒空に裸足のままの薄汚れた一家。父親らしき男は髻を麻縄で結っているが、前髪が乱れて顔の半ばを覆い、女は髪も結わずに下ろしたまま。背中に赤子を一人背負い、父親は三歳ほどの幼児を抱いている。


 「お嬢様、だってこの汚い人たちが、祠で休ませてくれって……」

 「子供が熱さ出して……おねげぇしますだ!」

 「子供が?」


 見れば、父親が抱える三歳ほどの幼児がぐったりしていて、顔が赤かった。


 「大変!……でもこんな寒いところじゃ……」

 

 陰麗華は小夏に一足先に邸に戻り、部屋を用意するように命じた。小夏が呆れたように言う。


 「正気ですか! こんな汚らしい人たちをお邸に入れるなんて! しかも、病気なんですよ! 厄介な病気だったらどうするんですか!」

 「それでも目の前で苦しんでる人を放置できないわ。小夏! お願い」


 小夏が渋々、邸へ走り出すと、陰麗華は母親に尋ねる。


 「熱があるのはこの子だけ? そっちの小さい子は大丈夫?」

 「へぇ、ちっこいのはまだ……移る病気じゃないと思いますだ」

 「あなたたち、お腹は空いてるの?」

 「そりゃあ……」


 陰麗華は祠の祭壇の上に供えた麥飯を持ってきた。


 「粗末なもので申し訳ないけど、少しでも食べて。動けるようならわたしの邸へ……」

 「まさかあの、大きなお邸のお嬢さん?」

 

 陰麗華は頷き、微笑んだ。


 「わたしはたいしたことはできないけど、せめて熱が下がるまででも、休んでいって」

 「ありがとうごぜえますだ……ありがてぇ!」


 夫婦は泣きながら麥飯を頬張り、子供にも食べさせる。だが熱のある子供は食べられないようだった。


 「その子には、邸で粥を作ってもらいましょう。……そろそろ動ける?」


 瞬く間に空になったおひつを抱えて、陰麗華は先に立って歩く。


 「あなたたちも遠くから来たの?」

 「俺たちは南郡のもんだべ。郷里が焼かれて……食うもんもなくて、どうしょうもなくて反乱軍について歩いてきただ」

  

 陰麗華は首を傾げる。流民は普通、集団で移動していく。


 「どうして、あなたたちだけなの?」

 

 夫婦が顔を見合わせ、男の方が言った。だいぶ草臥れていはいるが、意外と若いかもしれないと思う。――士大夫は三十まで独身も珍しくないが、農民の結婚年齢はもっと早い。

 

 「もう、食いもんがねぇって言われただ。自分の子は食えねぇから、子を換えっこして食おうって。俺はそれを聞いて恐ろしくなって……」

 「断ったら、子供が攫われそうになっただ!だから……」

 「こ、子供を食べるっ?」


 あまりの発言に陰麗華が息を飲む。耳を疑うような言葉に、陰麗華は動悸が激しくなり、胸を押さえて呼吸を整える。

 

 「そんな恐ろしい……」


 陰麗華は未だかつて、飢えたことはないが、飢えとはそれほど人を狂わせるのだろうか。

 ちょうど、夕暮れで西の空が赤く染まっていた。まるで人の血で染め上げられたようだと思い、陰麗華は恐ろしさで目を閉じる。

 

 さきほど、この夫婦はわずかな麥飯を分け合い、幼い子供二人に懸命に食べさせようとしていた。飢饉と戦乱が起こる前は、貧しくとも愛のある家庭を築いていたのだろう。――当たり前に続くと思っていた平和な暮らしは、突然、粉々に砕け散った。


 陰麗華は、彼らを見ながら思う。

 ――文叔は、なぜ、叛乱など起こしたのだろうか。どんな麗しい大義名分を掲げようとも、戦乱はまず、彼らのような罪なき弱い者たちを苦しめるのに。




 

 

 陰麗華が邸に戻ると、なんと兄の陰次伯が待っていた。


 「お兄様……」

  

 流民を邸に入れたことを咎められるかと思ったが、陰次伯は子供たちと母親を使用人棟で休ませるように言った。


 「移る病気じゃないとはっきりするまでは、接触する者は最低限にすること。父親には聞きたいことがあるから残ってくれ」


 陰次伯が命じると、家宰は父親から病気の子供を受け取り、母親を連れて奥に下がる。父親はその場で膝をついた。


 「お助けいただき、ありがとうごぜえます! 俺は……」

 「礼はいい。お前はどっちの方からきた」

 

 陰次伯は流民の男の言葉を遮り、尋ねる。


 「俺は、南郡の新市の者ですだ。村を焼かれて……新市の兵にくっついてきたども、食いモンがなくて、子供を攫われそうになったんで、集団を抜けたです。ここまで来て、子供を喰われちまったら、何にもならね」

 「新市の兵は、劉兄弟の〈漢軍〉と合流したのか?」

 「そうするか、おかみに寝返るか、上の方で揉めてたみてぇだけんど……」

 「お前、もう一回、やつらの動向、探ってこれるか?……何、タダじゃないし、家族はうちで面倒を見てやる」

 

 陰次伯の申し出に、男は薄汚れた顔で、目の前の書生風の若い男をじっと見た。一度集団を抜けた男は、裏切り者扱いされるかもしれない。でも――。


 「や、やるだ。新市の兵がこれからどうするか、探ればいいだか?」

 「一番知りたいのは、〈漢軍〉の動向だ。言っておくが、根も葉もないデマじゃなくて、正しい〈情報〉だぞ? お前はそれを選択できる才覚はあるか?」

 「……難しい言葉はよくわかんねぇだども、ウソじゃねぇホントのことを探ってくればええんだなや?」 

 「その通りだ。意外と頭いいじゃないか」


 男は陰次伯に頷くと、立ち上がる。


 「んだばすぐに行ってくるだ。女房と子供のことだけ、おねげぇするだ」


 陰次伯は男に干し肉を少しと、小さな佩玉を渡す。 


 「戻って来た時、うちの門番に見せれば、僕に連絡が来る」


 男は押し頂くように受け取ると、風のように門の外へと走り出た。

 あっと言う間のことで、陰麗華は言葉一つかけることができなかった。

 




 男が戻ってきたのは年を越えた正月朔日の、夜。

 飢饉と叛乱の影響で、例年よりもささやかな新年の宴を陰次伯は抜け出し、自房に戻る。灯りがぼんやり灯る薄暗い室内で、ボロを纏ったひどく薄汚れた男が、家宰から水をもらい、喉を鳴らして一気に飲み干した。

 男は陰次伯を見ると、いきなり早口で言った。


 「前隊ぜんすい大夫が死んだ。〈漢軍〉が沘水で前隊大夫らの軍を破っただ!」


 陰次伯も家宰も、驚いて息を飲んだ。


 流民の男――左武と名乗った――の見てきたことによれば、以下の通りであった。 

  

 地皇三年(西暦二十三年)十二月のみそか夜、〈漢軍〉と〈新市兵〉、〈平林兵〉は合同して、藍郷らんきょうに駐留していた官軍の輜重しちょうに夜襲をかけ、これを奪った。伝令が沘水ひすいの畔に陣を張っていた前隊ぜんすい大夫、属正らの軍に注進するも、翌日、年が改まって地皇四年春正月甲子朔の早朝、漢軍の別動隊と〈下江兵〉が前隊ぜんすい大夫しん阜・前隊属正梁丘賜(りょうきゅうし)を斬り、官軍は総崩れになった。


 「新年で、大夫の軍は前夜から振る舞い酒が出て、みんな鎧も兜も脱いでいただ。まさかこんな年越しの夜に襲撃があるなんて、想像もしてなかっただなや」


 その前の三日間、〈漢軍〉の方は年末年始で士卒に休みを出していた。その様子を遠目に見た官軍でも兵士が休暇を要求し、郡大夫がそれを認めた。官軍の方はすっかり正月気分で、気が緩んでいた、その隙を狙われたのだ。


 「たぶん、あの休暇は味方の士気を高めるだけでなくて、敵を油断させるためだっただなや」


 左武の言葉に陰次伯は頷き、その晩は左武に食事と酒を与えて休息させ、英気を養った左武は、翌朝にはまた戦場へと情報収集に出かけて行った。


 その後は別のルートからも続々と情報が集まってきた。

 官軍側の死者はざっと二万人以上。何より、郡のツートップが戦死して、郡の指揮系統は完全に崩壊した。劉伯升率いる〈漢軍〉と〈下江兵〉は勝ち戦の勢いのまま、郡治の宛城に向かう。折しも、南陽に派遣されていた中央派遣の納言のうげん将軍荘尤、秩宗ちっそう将軍陳茂の軍が、宛城に入城しようと育陽付近にいたのを、伯升はこれにも襲いかかって大いに破り、そのまま宛城を包囲した。〈新市兵〉、〈平林兵〉らも宛の周辺に集結し、兵力は膨れ上がって十万を越えた――あくまで()()であろうが。

 

 陰次伯はその情報を鄧仲華と共有し、さらに分析を行う。

 小長安で壊滅しかけた〈漢軍〉は、見事に復活を成し遂げた。


 「しかし夜襲をかけるなんて、軍隊に参加したことない奴らばっかりなのに、すごいな」


 陰次伯が感心したように言えば、鄧仲華はちょと皮肉っぽく首を傾げる。


 「年明け早朝の奇襲は夜が明けてからだろうし、藍郷の夜襲は〈新市兵〉や〈平林兵〉が担当したんだろう?……やつら、もともと夜盗上がり、夜中に荷馬車を襲う本職プロだろ。餅は餅屋ってやつじゃないの」


 そう言われてみればその通りで、陰次伯も笑ってしまう。


 「でも郡大夫を斬ったのは大きいね。あとは宛を確保できるか――」

 

 鄧仲華はそう言って、郡の指揮系統が壊滅した以上、もう追捕はないと判断し、鄧汎を連れて家に戻ることにした。


 「さすがに、二か月地下暮らしは辛かったよ。母さんも心配しているだろうし……」

 「劉文叔のとこに駆けつけないのかよ、親友のくせに」


 陰次伯に言われても、仲華は首を振った。


 「僕はもともと、叛乱とか柄じゃないし。……どう見ても戦争向きじゃないでしょ。次伯にいさんだって、同じ人種じゃないか」

 「そんなこと言ったら、劉文叔だってそうだろ。剣術も馬術も稽古はしているし、普段から農作業で身体は鍛えているけど、僕たちは武将じゃない。まさか馬に乗って戦う日が来るなんて、想像もしていなかったけど、今はそんなこと言っていられるご時世じゃないんだよ」


 家族と財産を守るためには、士大夫であっても自ら武器を取るしかない。

 郡大夫の軍が壊滅し、中央派遣の軍も撤退を余儀なくされた現在、宛城周辺は要するに無政府状態にある。郡治の宛はまだ、おかみも統制が取れていて〈漢軍〉に降らず、中央の救援を待つ構えだが、育陽は叛乱軍の手に落ちた。育陽は宛と新野のちょうど中間地点、叛乱軍が新野に目をつけない理由はなかった。――何しろ、新野には南陽でも最大クラスの富豪、陰家がある。


 「鄧偉卿にいさんが加わっているから、新野を掠奪するとは思えないが……」

 「ならず者の集団の中で、偉卿にいさんの発言権がどこまであるのかが問題だよね」


 密かに鄧汎を匿っていたとはいえ、見た目上、陰家は劉文叔のとの婚約を破棄して郡大夫の甄阜しんふと婚姻を結ぼうとし、鄧家を見殺しにして小長安の悲劇に高見の見物を決め込んでいたに等しい。多くの家族を失った劉氏にしてみれば、裏切り者に見えているかもしれない。


 「鄧氏うちや来氏もいるから、新野全体を、ということはないだろうが……」

 

 だがその翌日、従軍していた新野の県宰・潘叔が、僅かな手勢に守られる形で、ヨレヨレになって帰城した。即座に県城の門を固く閉じ、〈漢軍〉に備える構えを見せ、城内の男たちに招集をかけた。――まちを守るために県宰のもとに馳せ参じよ、と。


 叛乱軍――つまり〈漢軍〉――の首魁は舂陵しょうりょうの劉伯升・文叔兄弟で、同県の鄧偉卿も参加している。しかし、半数以上は南郡から北上してきた緑林の残党、言い換えれば暴徒化したならず者の集団である。彼らを劉兄弟や鄧偉卿がどこまで統制できるのか不安である以上、門を閉じる判断は正しい。だが、宛が叛乱軍に包囲され、郡大夫も属正も戦死した今の状況で、おかみの救援が新野までやって来る可能性はほぼほぼゼロである。中央が派遣した納言のうげん将軍とやらの軍は、宛よりも北方の潁川えいせん郡の方に逃げ去ってしまい、新野の救援には遠すぎた。


 陰次伯は県宰に付くつもりはなかった。県宰の潘叔は、郡大夫の腰ぎんちゃくで、妹の麗華を四十過ぎの甄阜しんふ小妻めかけに差し出せと言ったのだ。そんな男は信用できない。


 陰次伯は県宰からの招集を無視し、独自に〈漢軍〉に合流する準備を始めた。鄧偉卿と連絡が取れれば、彼を仲介に劉伯升に協力を申し出るつもりだった。陰家の名声と莫大な富は、劉伯升としても喉から手が出るほど欲しいに違いない。


 陰次伯は反対する継母の鄧夫人を無視して、陰氏の一族郎党、奴隷、家僮、下戸こさくにんらの、壮健な男たちを招集し、倉に仕舞ってあった武器を配り、自身も鎧をまとう。――成人男性は軍役の義務があるので、武装の用意はあるのだ。


 陰家の広壮な邸宅の、中庭に一族の主だった者や下戸こさくにんたちを並べて点呼を取っていると、なんと県宰の潘大人が僅かな伴とともに陰家にやってきた。潘大人も武装している。


 その姿を見て、陰次伯は書生っぽさの残る端正な表情を露骨に歪める。


 「何の用です? あのド腐れ大夫が死んで、麗華との件も霧散したはず。母が何を言ったが知りませんが、僕はあなたのことも腐れ大夫と同じくらい、許せないと思っている。お帰りいただけないですかね?」 

 「妹御の件については、お詫びのしようもない。だが、県宰としては、上役に逆らうわけには――」

 

 陰次伯は視界に入れるのも不快だとばかりに顔を背け、言った。


 「すでに別の男と婚約の調った士大夫の娘を、地方長官の権力で無理に妾にしようとした、その片棒を担いだ。――当主の僕が留守にし、家を守るのが未亡人の継母だけだという、こちらの足元を見て。郡大夫を諫めることもせず、わが身可愛さにあなたは妹を売り飛ばしたのです。妹が奪われる前に郡大夫が非業にたおれたのも、天の道というべきでしょうね」

 「それは――だが、わしも県宰として、城を守る義務があるのだ。陰家の力を貸してくれ。今、新野の者たちがバラバラになっては、この県は食い荒らされるだけだ」


 県宰の説得を、陰次伯は鼻で笑った。


 「あなたが欲しいのは、陰家の力ではなく、陰家の富でしょう?――僕は陰家を挙げて劉伯升の軍に投ずる覚悟でいます。あなたが城門を閉じるなら、僕は城を出て彼らの元に向かうだけです」

 「……おかみに、逆らうと言うのか?」


 県宰の声が低くなるのに対し、陰次伯の背後に控えていた家宰ら、陰家の家僮たちが腰の剣に手をかける。


 「あなたをはじめとするおかみが、我が家に強いた屈辱を忘れろとでも? か弱い女である継母を脅し、妹を強奪しようとしたおかみを、今さら信じる気にもなりません」

  

 県宰が溜息をつく。


 「だが、わしは新朝の官吏として……」

 「どうせ、鄧家は叛乱にくみし、県の南の来家も協力を拒んだ。――劉兄弟の従兄弟というだけで、県の属吏だった来君叔の捕縛を認めたあなたを、新野の豪族たちが信用するはずがない」

 

 陰次伯の言葉に、県宰も唇を引き結ぶ。


 「……今となっては、それはその通りだ。だが、あの時点では叛乱軍に勝ち目はないとわしは思った。貴公は若いから、翟義てきぎの乱を憶えてはいまいが、あの後始末は凄惨を極めたのだ。わしは新野をそんな風にはしたくなかった」


 県宰はしばらく考えていたが、陰次伯に言った。


 「南陽の劉伯升にならば、わしは投降を受け入れよう。……実は、〈平林兵〉の一部が新野に迫っている。これを拒む間だけは、待ってはもらえまいか。奴らはただのならず者で、受け入れたら最後、婦女を強奪したりと、非道を行うに違いない」

 「……劉伯升には門を開くと、確約してもらえるのなら」

 「約束する」


 去っていく県宰を見送ると、間もなく、斥候の左武が、情報を持ってきた。


 「〈平林〉の奴らが城に迫ってるだ。あちこちで村を焼いた、タチの悪い奴らだ」

 「……県宰が言ってたやつか」


 陰次伯は少し考えて、左武に言う。


 「……お前、宛を包囲している劉伯升に接触できるか?」


 左武がしばらく考えるように、陰次伯を見る。


 「……俺はただの農民で、えらい旦那方にお目通りを願うのは……」

 「僕の書簡を託そう。新野の陰次伯からと言って、劉伯升に渡してくれればいい。新野の鄧偉卿を頼るか、劉伯升の弟の劉文叔を通せば、信用してくれるはずだ。……劉文叔は、陰麗華の許嫁だったんだ」


 左武が前髪に隠れた黒い目を見開いたらしい。


 「……お嬢様の。……うまくいぐがどうかはわがんねぇだども、若様が必要だば言わっしゃるなら、俺はやるだ」


 陰次伯は自室に戻ると手早く木櫝もくとく(幅広の木簡)に数行の書簡を書きつける。二つに折って小さな布の袋に入れ、紐で縛って結び目に粘土を貼りつけ、陰家の印を押す。粘土が乾けば封印の役割を果たすのだ。

 左武は封泥ふうでいを壊さないように袋を懐にしまうと、再び陰家の門を走り出て行った。



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