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異世界から来た奴がモテモテチート過ぎてウザい  作者: 痛瀬河 病
最終章 誰もが欲しいものへ手を伸ばし、勝者は只一人
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エピローグ

『一秒魔王』


 ルークには死後そんなあだ名がついたそうだ。

 本人が聞けば「流石にもう少し長かったわ」とツッコみそうだが、リオンは「どんな形でもちっぽけな人族が単体で歴史に名を残してるんだから充分じゃない?」と笑っていた。


 ルークの死後、五秒後に神崎や強華、異世界組は元の世界へ帰っていった。と言いたいところだが、強華はルークの死を見届けた後直ぐに自死した。

 一瞬場が混乱し、神崎がまともにニアリスへ別れの言葉が残せなかったのを強華なら嬉しそうにするだろうと言うのが後の皆の見解だ。ニアリスも流石に「少しだけ強華様が嫌いになりましたわ」と微笑みを崩さぬまま暗いオーラを充満させていた。

 しかし、ニアリスは恨み言ばかり言っている暇もない。

 ルークの暴走のせいもあるが新国家ホイホイは人族が集合した世界人口最大の国家となっている。それを神崎もいないニアリスだけでまとめるのは本当に大変な仕事だ。

だが人族が一つにまとまることで単体での性能で上回っている他種族も簡単には手を出し辛くなっている。

 結果としてルークが人族の地位を上げたのだから皮肉なものだ。


 ティグレ、ヨハネはそれぞれまた旅に出た。

 噂ではヨハネは『キングルーク教』なる新たな新興宗教を作り死者を蘇らせる研究をしているらしい。油断すれば結局現魔王に戻った鬼々の席を奪いに来るかもしれない。


 他の皆もそれぞれの道を歩み始めている。

 だが、誰一人ルークと出会う前と同じ道を歩んでいる者はいない。彼は残したのだ深い深いツメ跡を良い方にも悪い方にも。




「お前は誰だ?」


 フードの女は微笑んだ。


「力が欲しくないか?」


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