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異世界から来た奴がモテモテチート過ぎてウザい  作者: 痛瀬河 病
最終章 誰もが欲しいものへ手を伸ばし、勝者は只一人
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似た者同士

「つまりアナタは空っぽってことだね」

「そうだよ! でも、僕は間違っていない‼ 世界が皆幸せになる道を僕は選んだんだ‼」


 神崎の攻撃の圧が上がっていく。

 神崎の息が上がっていく。それでも、それでも攻撃は止まない。

 なぜ自分が向きになっているのかもわからない。

 強華はその嵐の中、神崎へ思いつぶつける。


「ッ、アナタは薄っぺらい。ルークに比べて言葉にどこか心がこもっていなかった。それは結局他人に決定を委ねたからだよ」


 神崎の耳にその言葉がやけに深く沁みた。

 雫が湖面に落ちる様に深く深く広がり腑に落ちる。

 振り払うように頭を振った。


「いや! そんなこと、 ……そうか」


 だけど、一度腑に落ちてしまうとどこまでも落ちていく。

 それと同時に心は落ち着いていくのだ。


 強華は拳を固く握った。

 あんな世界に戻るくらいならここでルークの為に死んだ方がいい。

 強華は自ら神崎の水柱と炎の柱の中に飛び込んでいった。被弾覚悟で突撃していく、皮膚は焼かれ、水圧で骨が軋む。だが、それでも掻い潜った。これで強華の最も得意とする近接戦に持ち込める。


「……きっと君と僕は同じだったんだ」


 神崎の言葉が強華の耳を優しく犯す。


「僕は見ず知らずの大多数の他人へ君はルークへ決定を委ねてしまったんだね」


 神崎も拳を固く握った。


「ありがとう、君の言葉で自分が少しだけ見えたよ」


 強華も悟った『あぁ、同属嫌悪か』だから、ワタシはこいつが嫌いだったんだと。


「さぁ、時間がない。正解のない間違い同志の戦いを始めよう」


 残り二分二十八秒。




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