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異世界から来た奴がモテモテチート過ぎてウザい  作者: 痛瀬河 病
最終章 誰もが欲しいものへ手を伸ばし、勝者は只一人
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彼等もまた転生者

 ルークが背後の三人に視線で合図を出す。

 三人は以心伝心でもしているかのように部屋中に三方へ散っていく。


 神崎、鬼々は三人とルークの四方へ視線を動かしつつ、警戒を怠らない。遠距離、中距離、近距離、ルーク以外の三人の手札はまだわからない状況で思ったより余裕はない。


 先制を仕掛けてきたのはルークにより呼びだされた三人のうち唯一の女性。ひらひらとした淡いピンクのドレスをはためかせ彼女は自身の胸に手をやり喉を震わす。


「死歌~狂醒め~」


 その一言を放った瞬間、魔王の間が部屋中震える。

全ては彼女の発する歌に支配された。神崎、鬼々は脳味噌をかき混ぜられるような苦しみに苦悶の表情を浮かべる。

 ルークの微笑みに歌に混じり僅かな声が聞こえる。


「ラシェリは前の世界で最も歌で人を殺した人間だ」


 これだけの邪悪な歌声ならばルークたちにもダメージがあるのではと神埼が見回すが、ルークや他の転生者、それに後ろのヨハネやティグレが苦しんでいる様子はない。


『私をその辺の三流歌手と同じにしないで下さいませ。真の超一流は届けたい者にのみその歌を届けるのですわ』


 そんな言葉が神崎の脳内へ直接届けられる。どうやらラシェリはテレパシーの類もつかえるらしい。


「うっ、うざい」


 痺れを切らした鬼々がご自慢の大鎌を投擲の要領でラシェリに奮い、コンサートの中断を測る。しかし、それを待っていたかのように大鎌がふいに空で消える。


「うん、これはいいものだ。さっきから欲しいなと思っていたんだ」


 その大鎌はルークの呼びだした二人目の転生者の手の内に収まっていた。深くフードを被り、マスク姿、顔のパーツで確認できるのは僅かに覗く紅い目だけだ。


(ルパッドは前の世界で全てを盗みつくした大泥棒、最早貴様らの手元に残るものはないと思え)


 ルークは三人の転生者をスキルの力により完全に把握していた。異世界(ナ・)転生(ロウ)も既に八回目の使用をしている。このスキルはただ異世界人を呼びだしているわけではない。レベルが上がるごとに呼びだした転生者の情報が多くルークに流れ込んでくる仕様のようだ。そして、逆にこちらの世界のこともまた転生者は早く理解する。

 そうなってくるとルークの指示は本当にやりやすい。本来、前線派ではなく指揮官向きのルークの力を存分に発揮できる。


「鬼々が丸腰なった! 畳みかけるぞ‼」



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