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異世界から来た奴がモテモテチート過ぎてウザい  作者: 痛瀬河 病
第五章 破滅と混沌の世界へようこそ
247/284

最後まで彼と彼女は

 が、一発目の爆弾は不発で終わる。


「俺は過去と未来を自由自在にこの手に収めた剣士だ」


 ハレルの刀に爆弾の導線部だけが切り取られて地面に転がっている。

 ルークの投げた爆弾は当然爆発出来ない。

 ハレルは『伝家』に触れ次撃を繰り出す。六人は互いに距離を取り、的を絞らせないように下がった。


「負け犬が威勢よく吠えるじゃないか」


 ハレルの持つ宝刀『伝家』は過去を斬る刀。

 刀の柄に触れただけで自分が切断可能な威力、範囲で攻撃を終了させている。つまり攻撃範囲に入ってしまえば回避不能だと言うことだ。

 未来を予見し相手が攻撃を回避出来ないタイミングと自身が攻撃を回避出来るタイミングを未来視するヨハネのスキルに近いものがあるかもしれない。


「が、それは二重だ」


 ルークが拳銃でハレルの足元に落ちた導線部の切断されたトリニティ爆弾へ発砲し、見事に命中。


―バァアァァアァァァンンンン‼‼‼


 爆弾は見事その役目を果たす。

 ルークの拳銃の弾丸に使われているトリニティがドロクの作ったトリニティ爆弾と誘発し、威力十分の先制パンチへと早変わりした。


 砂煙の上がる中、ハレルの安否は不明。

 今の一撃で仕留められるはずもないが、いつまでもダラダラと足踏みは出来ない。

 ルークはこの砂煙の晴れるまでに次の一手を考えなくてはならない。


「……ゆけ」


 ルークが次手を指示する前に彼女は小さく声をあげる。

 アレーニェだ。


「恐らく私はここで死ぬ。実力差は歴然じゃしの。だが、全力で足止めして見せる。だから、改めて約束せい。お前はさっさと魔王になって村の皆を絶対に生き返らせるとな」

「……お前」

「本当に勘違いするなよ。私は今でもお前が嫌いじゃ。だが、私にはそれしか選択肢がないのじゃ。だから、託す。先へゆけ」


 その言葉は他の皆にも聞こえていたようでアレーニェを背に全員が走り出す。


「……ついでにお前も生き返らせてやるよ」

「ふん、余計なお世話じゃ」


 ルークとアレーニェ、彼等が相容れた時はついに最後まで訪れなかった。だが、見据える先だけは同じ方向のままだったようだ。






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