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異世界から来た奴がモテモテチート過ぎてウザい  作者: 痛瀬河 病
第五章 破滅と混沌の世界へようこそ
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君をアイラブユー

 利用しろ。

 頭の中ではそう叫んでいる。

 でも、理性と本能は齟齬を生み、揺れ続け、次の一歩が生まれない。


「ルーくぅん」


 シオンの猫撫で声がルークを呼んだ。


「最後にね、ここにいる皆ぜーんぶルー君にあげるから、一個だけ約束してほしいの」

「……なんだ言ってみろ」


 無償なんて嘘だ。

 当然の交換条件。

 それをリオンやティグレ、周りは息を飲み窺った。


 シオンの笑顔は無邪気で無垢な悪意の欠片もないものだった。


「あのね、まず毎朝お姉ちゃん起こしに来ること。その時は絶対におはようのキスが欲しいの。ベロチューね。それでも起きない時はお布団の中に入って沢山悪戯して体をほぐしてくれると多分起きると思うからお願いね。でも、たまにはお姉ちゃんが寝坊助な弟を起こしに行くって王道シュチュエーションも楽しみたいからぐっすり寝ててもいいよ。その時は見られても良い勝負パンツを履いておいてね。凌辱の限りを尽くすから、でも安心してね『シオンねぇが世界で一番大好きです』ってたったの百回言えたら絶対に辞めてあげるからね。それと寝室は絶対だけど、いつどこでお姉ちゃんがルー君に発情するか分からないからお姉ちゃんとの愛の巣には至るところにローションと拘束具を用意しておくこと、ルー君の可愛いお尻の穴が裂けちゃったら大変でしょ。あと、そうだ呼び方は基本はシオンねぇが一番萌えるんだけど、週に一回はローテーションでシオンお姉ちゃん、お姉ちゃん、姉さん、シオン姉様、姉上、姉君、姉者、姉たま、お姉たま、ねぇねぇ、姉貴、糞姉貴(反抗期のテンションで)おねぇ、シーちゃんって呼んでほしいんだけど、他に思いついたらまた言うね。食事なんだけど、お姉ちゃん朝弱いから朝ご飯だけはルー君に作って欲しいの、ううん贅沢は言わないからルー君の作ったものならお姉ちゃん何でも食べるよ。ただ、一個だけお願いがあって食事にはルー君の唾液や爪の(自主規制)や朝絞りたての(自主規制)やトイレに行く前の(自主規制)を入れておいてほしいの。それだけは良い手いればお姉ちゃん泥だって石だって食べれちゃうんだから。他の食事はお姉ちゃんが作るから安心してね。っていうか、ルー君はお姉ちゃんが作るもの以外食べちゃ駄目だよ。安心して変なものなんて入れてないから、入っているのはお姉ちゃんの愛情だけです。夜這いは一日交替で代わりばんこにし合おうね。それと寝ているとき以外でお姉ちゃんと話さない時間が一時間以上空くのは禁止だからね。ただし倦怠期プレーと反抗期プレーと喧嘩中プレーの時だけは許可します。どう? お姉ちゃん少し見ない間に大人になったでしょ? 昔みたいにべったりってだけじゃないんだから。それとルー君、女の子の友達や恋人を作るのは反対しないよ? だってどうせお姉ちゃんと弟の関係の方が深いわけだしね。でも、その子たちとなにか一度でもお姉ちゃんとの約束よりも優先したらその度にちょっとだけ痛いお仕置きをするから、それだけは覚悟しててね。大丈夫、薬を使うのは最終手段だから、ただお姉ちゃんの愛を身体できっちり感じて欲しいだけなの。子供は何人欲しいかな? お姉ちゃんはお姉ちゃんだから最低三人以上ならルー君の意見を尊重するよ。でも、やっぱり三人は最低でも必要だと思うから、これは約束ね。そうだ、そうそう忘れるところだったお風呂、お風呂は絶対一緒に入ろうね。で、身体は絶対に洗いっこしないと駄目だよ。ルー君の髪の毛一本だって自分で洗っちゃ駄目。全部私がやってあげるからね。決して抜けた陰(自主規制)を狙っているわけじゃないよ。本当、それだけは信じてね。ね、これだけたったこれだけのことだから、ようはたった一つお姉ちゃんを大事にしてねってたった一つの約束でしょ。それと子供の頃からやってたお姉ちゃんに愛を囁く時間は昔は三時間だったけど、ルー君も世界征服したら忙しいだろうし、一日二時間五十五分でいいよ。勿論、一秒でも足りなかったときは昔みたいにちょっとだけルー君の為を思ってお仕置きするからね。でもやっぱりこれだけ譲歩出来るようになるなんてお姉ちゃんも大人になったなぁ」


 世界から音が消えた気がした。


「ねっ、黙ってないで何か言ってよ、ルー君」


 絶句。絶句。絶句。

 みな、絶句した。



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