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異世界から来た奴がモテモテチート過ぎてウザい  作者: 痛瀬河 病
第四章 人を喰らえ、人共よ
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読み合い

【能力名】

 一方的(アリガ・)(タメイワク)

【LEVEL】

 LEVEL4

 ~次のLEVELまで、十二回の恋が必要。

【スキル詳細】

 自身の考えていることをイメージとして任意の相手一人に伝える事ができる。

 ただし、対象は一度以上会話を交わしたことのある相手のみ。

 距離、場所は関係ない。

 相手の考えは読めない。

 距離が離れるごとに伝わるまでの到達時間も比例して伸びる。


 一方的(アリガ・)(タメイワク)、それがムッツリのもう一つのスキルだった。

(まずい、ムッツリのスキルが私達の連携の要だったのに)

 ワンコは焦りを感じ始めた。しかし、それは他の五人も同じだ。ムッツリのスキルは多対一、それも我の強いこのセブンズと言うメンツが協力して戦闘に当たるにとても重要な役割を担っていた。


「こうなれば先に倒しきるまで」

「ちっ、距離を取ることが先決じゃな」

「ニニは援護に回るんだあい」


 既に考えに分離が出始める。

 ワンコは統率を取る為に指示を飛ばそうと口を開こうとした。

 その時にはもう遅かった。


「この俺を前に悠長なものだな」


―ズゥン‼‼‼


 最強は繰り返すだけでいい。

 ただ、絶対に勝てる手札を繰り返し出し続けるのだ。

 さすれば、最後に立っているのは自分だけだ。


 セブンズの戦闘不能のムッツリを除いた六人に再度オセロムのスキルが猛威を振るう。理屈は分からない。しかし、それが発動すれば否が応でも地面に張り付けられるのだ。


「ふむ、今回は全員捕まえられたな。範囲を広げて正解だった」


(ほう、一番回避行動が早かったのは赤髪の編み込みの女か。先ほども俺の攻撃を回避できていたな。予知系のスキル持ちか?)

 オセロムはヨハネに注視した。現在戦闘可能な面子で唯一オセロムの攻撃に対処姿勢が取れているからだ。

 だが、それがミスだ。 

 幸か不幸か、彼はヨハネと対称の位置にいた。その為、オセロムもヨハネに目を向けた一瞬だけ目をきることになる。

 オセロムは久々に戦闘で驚きを覚えた。

 確かに地面に縫い付けたはずの敵が頭上から降って来るのだから。

 そこには両手剣を振り下ろすワンコの姿があった。


(一度目の地面に縫い付けられた時に確信した。あれは完全な固定ではない。手や顔は地面に触れたままだが稼働で来た。あくまでスキルの力で抑えつけられているに過ぎないと言うことだ。つまり、私の意思とは無関係に、ただの事象として起こる分には地面からの離脱が出来る可能性が生まれる)


 ワンコは地面に縫い付けられた瞬間に高く跳ねた。



【能力名】

 成人(フッ・)不良(オレモ)

【LEVEL】

 LEVEL8

 ~次のLEVELまで、何かを二千六百二時間撫でなければならない。

【スキル詳細】

 自身の身体で触れた固体の硬度を下げる(柔らかくなる)

 生物には使用不可。

 硬度の下降する幅はスキル保有者の意思(ただし具体的にイメージ出来ていなければ発動しない)によって決定する。ただし、硬度はあくまで固体を保つ(どれだけ柔化させようとも液体にはならない)

 このスキルに解除は存在しない。発動後、その固体の硬度が戻ることはない。



 ワンコはこのスキルにより自身の足元の地面をおっぱいの柔らかさに変化させた。そして、そこに勢いよく飛び込むことでオセロムの頭上に跳ねたのだ。

 だが、ここからが問題だ。

 オセロムは驚きこそしたものの既に頭上のワンコへの迎撃態勢は出来ている。ワンコの振るった剣はあっさりと躱され、次にワンコの腹部へとこん棒の一撃がお見舞された。胃液が競り上がり、ワンコの口から唾液と共に吹き出す。

 ワンコはトラックにでも衝突したような勢いで弾き飛ばされる。

 だが、ワンコは笑う。

 その目で戦果を見たからだ。


「はは、またスキルが解けているではないか」

「……もう貴様のスキルの種も割れ始めた。次はない」

「はっ、それはどちらの方かな」


 オセロムは頬に薄皮一枚の裂傷を複数負っていた。ワンコのもう一つのスキルによるものだ。そして、それを皮切りに残りのセブンズの拘束も解ける。

 互いの様子見が終わり、攻略戦の時間が始まろうとしていた。


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