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短編の歴史

宇宙の砂

作者: 猫乃つづり
掲載日:2018/02/24

ここは宇宙のどこかにある星。

僕は何故かここにいた。

僕が乗っている一人用の宇宙船が墜落したのがそうだった。

もう死んだと思っていた。

しかし、違った。

死んでいないどころか生きていた。

この星のおかげなのだろう。

何故か?

それは辺りが衝撃を吸収するようなクッション性のあったこと、地球と同じように空気がそれと同じだったことか生きてる証だろう。

だから、自分は生きてる。

そして、今は夜空を眺めてる。

満点の夜空、遠い星の夜空のどこかに青く澄んだ地球があるのだろう。


「帰りたいな……」


そう言った時だった。


「寂しいんだね」

「うわっ!?きっ聞いてたのかい!?」


聞いていた人物というよりこの星にいきる宇宙人、タコロット星人のポコタが僕の呟きを聞いていたのだった。

ポコタは僕が不時着した星で助けてくれた命の恩人だ。

そして、ポコタは僕の問いにうん、聞いてたとはにかみながら言って、僕の隣に座る。


「ほいっタコターラ」

「おっありがとう」


タコターラとは地球でいう炭酸飲料のようなものだ。

というか、地球のものよりも美味しいものだ。

もし、地球で帰ってきたら商品化させたい。

そのくらい、美味しいのだ。


僕はそれを受けとるとボトルを開いてタコターラを一口飲むと、再び口を開くのであった。


「美味しいね、タコターラ」


率直の感想をポコタにぶつける。

嘘でもないし偽りでもない。


「でしょ、じゃあソラの大好物はタコターラで決まりだね!」


ポコタは僕が教えた地球での喜びの表現のひとつグッドサインをして喜びを表現する。


「まぁ大好物は地球の寿司は変わらないけどね」

「そうなんだ……ガクッ」


ショックだったのか、肩を落とすように残念そうにしているポコタ。

大好物は寿司というのは変わらないけど


「でも、美味しいものにたくさん出会えてよかったよ」


確かにそうだ。

最初の方はポコタ達の食べる料理を食わず嫌いしていた。

環境が同じようなとはいえど 食文化が違えば、何が起こるかわかったようなもんじゃない。

だから、食わず嫌いになっていたけど、いつのまにかというか人は空腹には弱い生き物だから、スープを飲んでみたけど美味しかった。

思えば、いろんなものを食べたと思う。

まだ、この星の美味しいもの、はたまた珍味的なものを食べたいと思っていた。

しかし、何故だろう、涙が流れるような気がしてるのは偶然かな、分からない


「うっうっうっ」


情けないよな自分、夜空を見ただけでこんな感じになっちゃうなんて……

こんな自分をポコタは笑うのだろうか、そうなのだろうか?

情けない自分だな、そう思った。

でも、ポコタはそんな自分をバカにするどころかポコタも泣いてるのだった。


「うっうっうっ帰りたくなるの分かるよ……僕だって……自分の星じゃないどこかにいたら……同じだと思うようっうっうっ」


なんで、ポコタ泣いてんだよ、情けないじゃないか。

男って泣くとダメだとか僕が地球の豆知識で教えたのに言ってやろうと思うが口にでない。


しばらく、泣いた、ポツリポツリと涙を流した。


どのくらいたったのだろうか?


僕とポコタは夜空を眺めるようにして、寝そべった。

地球と違ってクッションのように柔らかいそれは

さながら眠りを誘うような感じだった。

それがどうも心地よいのか、眠たいような声で言う。


「ふわぁぁ、泣いたら疲れてきちゃったね」

「うん、そうだねもう戻ろっか?ソラ」


ここで寝るのも悪くはないけどと言いたいけど、外で眠るのは風邪を引くリスクがあることを考えると迷惑をかけてはいけないと思い、ポコタにうんと頷き、家にもどることにした。

すむ家があるのはいいことだ。

いきる場所がある。

形だけではない心の安らぎ

僕は地球には帰れなくなったけど、帰りたくなって涙を流したけど、僕はこの地で生きよう、ポコタとこの星にいきる宇宙人とともに。

お母さん、お父さん僕は地球には帰れなくなったけど、この星で元気に生きてます。

もし、地球に帰ることができるようになったら、この星の砂持ってかえってプレゼントします。

それが僕の誇りだから。


「よーし!明日からロケット開発してみようよ」


ちょっと戸惑うポコタ、しかし、ポコタは僕の目標とするものを察したのか


「うん、そうだね、ロケット作ってみようか!」


気のせいか、何処かの星がキラリと僕の目標にこたえるようにして、光ったような気がした。





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