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「レオナルドなんか論外よ。
しかもアイツは隣国の侯爵家の三男って公式でなってたけど、隠し設定が王家のご落胤よ?
揉め事なんかゴメンだわ」
「知らなかった・・・」
「2ndやってないもんね」
元官公庁のバリキャリだった郁ちゃんは前世は独身を貫いた人だから、結婚に関するハードルが高そうだと思った。
×
結局リーナの逆ハーとか他の攻略対象なんかより前世の旦那さんによく似たスタンさんを好きになった私を
『アンタらしいわよね~』
と笑っていたソニアさん(郁ちゃん)は偶に王都に帰って来た時に私とお茶をするけど、
『まあ、一回りも年上の主任じゃなくてもいいとは思うけどこればっかりはねえ~』
と肩を竦めた。
「それより主任にはギルドに帰って来てもらえると嬉しいんだけど。
もーギルマスもサブマスも脳筋でさ~。
事務が未だにてんてこ舞いなのよね」
「自分で言いなよ~。
彼は冒険者のほうが良いって言ってるから無理だよ~」
そんな事を言ってたら後ろから・・・
「リナ!
スマン待たせた」
「あ。スタンさん!」
「あ~あ。
主任が来ちゃったから退散すっか~。
じゃあねえ」
「何だよ、ソニア又リナに付き纏いか?」
「女同士でお茶ですよ。
も~疑り深いんだからこのオッサン・・・
じゃーね里奈。又ね~」
「うん。又ね~」
自分の分のレシートを持って颯爽と支払いを済ませて喫茶を出ていく郁ちゃん(ソニアさん)はやっぱり周りの異性の目を釘付けにしてる・・・
あれ? 今気が付いたけど、前世とあんまり変わんないや。
そういや彼女はモテすぎて相手が決まらなかったんだよね・・・
「どうした?
難しい顔をして?」
メニューを見ていたスタンさんが不思議そうな顔をする。
「ううん。
ソニアさん、どうするんだろって思っただけ」
「アレと結婚できる胆力のある男がいると思うか?」
「・・・居ない訳じゃないけど難しいかもしんない」
「?」
私が思い浮かべたのは、浅黒い肌の紫水晶の瞳をした愉快犯みたいなおちゃめな人だ。
実際ゴブリンキングを惨殺? した彼女の所業を見てもゲラゲラ笑いながら
『おもれーオンナッ!』
って喜んでたから・・・。
でも彼は帝国の皇帝の甥だもん難しいのかもね・・・。
「今日はお買い物でしょ?」
「ん? ああ」
ウェイターに注文を終えてこちらを向いたスタンさん。
眼鏡の奥の青い瞳がちょっとだけ泳いだのを不思議に思って首を傾げる。
「今日は職人街に行こうと思って」
「何買うの?」
「指輪」
「護符?」
「いいや。
護符みたいに使うと消えるんじゃなくて、一生消えないヤツだ。
王太子夫妻のお陰で今流行ってるだろ?」
「・・・・ッ?! え?
それって、けけけえ結婚指輪ではッ?」
彼はテーブルに肘を置き頬杖をついてニンマリ笑ってから、
「嫌か? 俺とお揃いじゃ?」
私は首をブンブン横に振って
「嬉しいですッ!
スタンさんのお嫁さんにしてくださいッ!」
笑顔でそう答えた。
ソレを見て、彼は凄く優しい目になって
「そうこなくちゃな!」
そう言ってスタンさんが私の左手を取って。
「一生この指に着けといてくれ」
薬指にキスを落とした――
~FIN~
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『転生脇役ヒロインはオジサンS級冒険者を諦めない!』~転生辺境伯令嬢は可憐な魔法少女を目指しますッ~おまけ後日談。
by.hazuki.mikado
お読み頂きありがとうございましたッ(_ _)




