27転生脇役ヒロイン[リナ]のHAPPY END
そんな訳で――
あの後。
国内初大勢の人員を招集して行われた大規模な掃討作戦は無事終了した。
残念ながら白骨化したした女性の遺体はやはりエルフ族のものだと判明し種族を超えて協力体制を取ろうという流れになり、国家間の調整で王太子夫妻は大忙しになったらしく暫くは会えそうにない。
小間切れ肉にならずに済んだゴブリンキングの死体は魔塔に引き取られていき、残ったゴブリンの死体は全て魔術師達が焼き払って辺りを浄化した。
死体を放置すると不衛生になるだけでなく余計な魔獣を呼び寄せる原因になったりダンジョンが発生したりと、予測不可能な事が起こる原因になるからだ。
あと天井が完全になくなってしまい、洞窟というよりは渓谷みたいになっちゃった洞窟の堆積層から魔石結晶が出たらしくて、学者がわんさか押し寄せてなんか地質を調べてるんだって。
それと
ソニアさん(郁ちゃん)は現場に冒険者として行っちゃった事が実家にバレて。
冒険者ギルドの責任者が現場派遣した事を謝罪しに出向いた事で実家からのお咎めは無くなったけど、冒険者登録証は家から申し立てをされちゃって半凍結処置になったらしい。
婿取り終わるまで、復帰はお預けなんだって。
ゲーム上では知らなかったけれどソニアさんの実家がホントに国際的な大商家らしく、本来ならカジノ絡みで問題を起こしてなければスタンさんもお婿さん候補になってたらしいけど当人同士が乗り気じゃなかったらしくて、スタンさん自身からも以前にお断りをしていたらしい。
だから冒険者としての彼女の事だけじゃなくて彼女の実家の事にも詳しかったんだって。
優秀な人で彼女の実家の商家向きの人は少ないので婿探しにギルドの事務に行ってたらしいけど、冒険者ギルドより商業ギルドのほうがいいんじゃないかって郁ちゃんに(ソニアさん)に聞いたら、
「他国に商売の関係で出張があるから、腕っぷしも必要なのよね」
と。
遠い目をしてた。
商隊を率いる時に冒険者や傭兵を当てにしていたら本人達の身が危ないんだそうだ。彼らに裏切られたら命が危ういからだって。
商団の私兵もいるらしくて、ソレを統括しなくちゃいけないから商売の事だけじゃ駄目だから、小さい頃から自分も鍛えてるんだって。
ソレが行き過ぎて冒険者登録にまで発展したらしい。
難しいんだなと神妙になってしまった。
魔術師ノインとの仲はゲームと違って接点はそれ程無かったらしくて、確かに幼馴染みだけどお姉ちゃんでしか無かったそうだ。
「コッチが中身が多少は大人でしょ?
子供っぽくて・・・
ツンデレに何時までも付き合ってらんないわよ~。
やっぱり自分を大事にしてくれる人じゃなきゃ。
ゲームじゃないんだからさ~」
そう言いながら喫茶店で彼女はコーヒーをブラックで飲み干して眉根を寄せた。
そりゃあそうだなと納得した。
ツンデレなんてゲームや漫画ならまだしも付き合ってたら疲れるだけだと思う。
優しい言葉をこっちが掛けてもツンツンされたら嫌になるに決まってるわ。
「向こうはどう思ってるのかは知らないけどね」
ご近所さんなので偶に会って食事位はするんだそう。
「ノインとの結婚は絶対に無いわね。
旦那に求めるのは強さと優しさだもん。
顔が良ければ尚良しよね~そのうち実家が焦れて(金の)力ずくで婿取りになるかもね」
「レオナルドは?」
私の言葉を聞くと途端に顔を顰めるソニアさん(郁ちゃん)。




