24転生脇役ヒロイン驚愕する
「私のッ! 嫌ああああああッ!
リーナたんがッオッサンとキスするなんてぇ―――!
ぎゃあああぁあッ!!」
「「うわッ!?」」
辺りに響き渡る女性の金切り声で、ギョッとして思わず目の前のスタンさんに余計にギュッと抱きついちゃって・・・
ラッキー♡
その格好のまま声が聞こえてきた下を二人で覗き込む。
――そこには地面に膝をついて此方を凝視している女性の姿が・・・
え~~~・・・
又あの人なの?
ソニアさん??
そしてその横には金髪イケメンだけどチャラいレオナルド・・・
叫ぶソニアさんと私達のいるこちらを交互に見てる。
顔は超絶困惑中って感じだ。
「主任~~~ッ!
何やってるんですかッ!
リーナたんは、主任みたいなオッサンには超絶勿体ないこの世界のヒロインなんですよッ。
このロリコンオヤジッ!
その手を離しなさいッ!!」
――はぁ?
いやいやいやいや、そんな事言ってるアンタこそ、両手に持ってる双剣から手を離しなさいよおぉッ!?
目ぇ血走ってるじゃんッ!?
鬼気迫る顔で此方を・・・
ていうか、スタンさんを睨むソニアさん・・・ こっわ!!
「リーナたん、あなたはこの世界で唯一無二のヒロインなのよ~!!
そんな普通顔のオッサンの毒牙に引っかかっちゃ駄目なのよッ!
いくらシルファ王太子ルートが駄目だったからって他にも相手が残ってるでしょうがッ!
人生諦めちゃ駄目なのよッ」
・・・・ん?
「たった一回の失敗でお手頃なオッサンで手を打つなんて駄目よッ!
アジェスだって、テオドールだって、ノインだって、2ndだけどレオナルドだって残ってるじゃないのッ!」
・・・・・・んん?
まって、この人の言ってる事ひょっとして・・・
「え、それって『ドキ☆キュン魔法少女リーナ♡貴方のハート狙い撃ちしちゃうぞ☆』の事言ってるの?」
「そうに決まってるでしょッ!!
――て? あら?
どうしてリーナたんがその名前知ってるのッ?!」
リナ達二人とソニアの間に沈黙が流れた・・・・
×××
「と、兎に角その手に持ってるダガーをしまってください!
怖いからッ!!」
スタンさんが足場をゆっくり降ろし、地面に降り立つ私達。
と言ってもスタンさんはソニアさんを警戒してるみたいで、未だに私はお姫様抱っこのままだけど・・・
スタンさん、細見えしてたけど、こっそり触ったら筋肉質だった・・・ ポッ♡
背が高いから細く見えてたんだ・・・
納得。
ソニアさんは私達と向かい合わせに立って困惑顔のままブツブツと呟くいてる。
まるでスマホのハンズフリーイヤホンマイク使って歩きながら喋ってる人みたいで怖い・・・・。
意外とアレって知らないままで周りから見ると気持ち悪いんだよね・・・
「え・・・
リーナたんが『ドキ☆キュン魔法少女リーナ♡貴方のハート狙い撃ちしちゃうぞ☆』の事をなんで知ってるの・・・
え??」
「え~と、ひょっとしてソニアさん?
もしかすると転生者なんですか?」
――ビクッ!
と肩を竦めた後でオズオズと此方に顔を向ける彼女。
ウ~ン、やっぱり清楚系美人だ。
でもスタンさんは私のこと好きって言ってくれたもんね~♡
アレ? でもこの人なんか私の事彼には勿体無いとか言ってた気が・・・
私が首を傾げた瞬間彼女にズザザッと詰め寄られて、私を横抱きにしたまま(キャ~♡)後ろに飛び退くスタンさん。
「そうッ!
そうなのよリーナたん!
ひょっとして貴女もなのッ?!」
あ~、3人目見つけた・・・
リーナ推しの人か~・・・
面倒くさそうだなぁ・・・
――自然とリナの眉間にシワが寄った。




