表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

114/120

22転生脇役ヒロイン危機一髪




 『ドオーーン・・・・』


 13時ピッタリ。


 リナの無茶苦茶適当な転移魔法で運ばれた巨大な岩が大きな音を立てて、地震かと勘違いさせる位には地面を揺らす。


 重量はどのくらい有るのかは謎だが小山一つ分は有るだろうと思われるサイズの岩の塊が唐突に空中に現れ、洞窟の真上にある亀裂めがけて落下したのだ。



 もし洞窟の天井部分が崩落しなくとも、敵襲だと察知したゴブリンが出口目掛けて押し寄せるだろうという予測を立て、王宮騎士団と辺境伯兵団そして冒険者ギルドの精鋭達が入り口の正面と、見つかったもう一つの裏口とも言える抜け穴の正面で警戒態勢を取ったまま待ち構える手筈になっている。




「案外簡単に天井が抜けたな・・・」


「ですなー・・・」


「「「「・・・」」」」



 亀裂部分に残っていたリナの所属する第1小隊の騎士達が若干引き気味で大穴の空いた地面を見つめているが、リナは額の汗を拭きながら



「緊張しましたッ!」



 とか、いいつつ笑顔である。



 ――馴れとは恐ろしい・・・



 まぁ、穴からゴブリンが騒いでいるのが漏れ聞こえて来たので完全に集落が潰れたわけではなさそうだが・・・



「別働隊と合流しましょうか」



 リナがそう言って少し離れた位置で待機していた小隊に向けて一歩踏み出した途端、彼女の足元が突然崩れたのだ。



「え? きゃッ!」


 

 躓いて彼女の身体が割れて出来た穴に落ちる直前、何かに支えられるようになり身体が浮き上がった。



「「「「「「?」」」」」」



 何故穴に落ち無かったのかと、思わず自分の腹の下に目を向けると彼女の視線と誰かの視線がぶつかり・・・



「いゃあああぁあッ!!」


「××?×▲×◯×××☆!!」



 リナが突然握っていた杖で力いっぱい相手の顔面をぶっ叩いた。




×××




 緑がかった灰色の肌、尖った耳に淀んだ灰色の瞳。


 人間の成人男性並みに身長があり、その身長と同じくらいには腹回りの太さがあるでっぷりとした醜悪な姿のゴブリンの王――恐らくはメイジだろうと推察された個体が現われたのである。


 彼は不意をつかれたのか、リナの攻撃を避けそこねて顔を顰めるが、あっさり彼女の足首を掴んだ―― 最初から彼の肩に担がれた格好だったので、そこが一番てっとり早かったのだろうが・・・



「臭いッ!!


 気持ち悪いッ!


 ちょっとッ離してよッ!!」


「×××▲×××◯×××!!」


「なにいってんのか分かるわけないでしょッ!!


 触らないでよッ!!


 離せッ!!


 臭いいいいぃい!!!」


「ッ!!!!」



 掴まれていなかったもう片方の膝が相手の顔の中心辺りに暴れた拍子にガッツリ入ったようで、彼はリナを力一杯放り投げると鼻を抑えて蹲った。



 ゴブリンも鼻は普通に痛いらしい・・・



 その隙に地面を転がって離れるリナは



「くっさーいッッッ!!」



 と叫びながら自分に清浄魔法(クリーン)を掛けながらもう一回転して、運悪くそのまま穴に落ちる。



「きゃあああッ!」


「「「「「リナッ!」」」」」







「全員総員攻撃ッ! 目標ゴブリンキングッ!」



 小隊長の声がリナの耳に届いた――







 リナ、ピーンチ・・・・?




 ×××




 「きゃあああッ!」



 ――やだやだやだやだ!!



 必死で足場を作るために魔法を構築するリナ。



 ――空中に足場を作るのって氷魔法と風魔法だから私苦手なのよッ! ってそんな事考えてる場合じゃないッ!


 サーチで見た以上に洞窟の天井は高かったみたいで、まだ地面が遠いから今なら!



 そう思って空中で止まるために足場を作る魔術を思い出すけど、何で発動しないのッ!?




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ