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20コイツはそんなタマじゃねえ




 「主任、お疲れ様です」



 後ろから声を掛けられ、振り返ると薄いブルーの髪の毛が目に映る。



「ソニアちゃんッ!?」



 ――レオナルドの目の色が変わったような気がするが・・・


 まあいいか。


 好きにしろ。



「どうしてこんな所にいるんだ?」


「冒険者ギルドの纏め役で派遣されました。


 ギルド側に辺境伯兵団や王宮騎士団のように団長がいる訳じゃないので」


「だからって、お前が来たら受付が困るだろうが」


「ギルド本部の指示です。


 ギルマスが第2警戒態勢指定にしたので受付も今は新規受付が止まってます」


「あー、暇って事か?」


「ええ、まあ。


 私もAクラス冒険者ですので」


「えッ? ソニアちゃん冒険者登録してるの?」


「ええ」



 レオナルドが横で騒ぐのを他所に彼女をよく見れば、いつものギルドの制服ではない。



 ――これは魔法反射の加護が付与されたミスタリーレ製の衣装か。


 流石、実家が大金持ちなだけはあるか。



「辞めたんじゃなかったのか?」



 ――彼女は実家に猛反対されて冒険者活動は辞めた筈だが?



「登録はそのままでしたので。


 ギルマスが代わりに行ってこいと。


 もうすぐサブマスが来る予定です」


「そうか」



 ――まあ、ギルドの責任者が全員不在ってわけにもいかんだろうしな。



「お、いたいたスタンのオッサン」


「・・・ なんだ?」


「コレな~、今連絡が来たんだけどよ、ゴブリンの集落の位置情報と現状な。


 現地で13時に作戦行動に出るらしいが、こっちは待機だ。


 一応王領区だから辺境伯兵団は最後になる予定だ」



 帝国人の青年がメモを渡してきた。



「ギルド側のリーダーに渡しといてくれ。


 辺境伯兵団長は確認済みだ」


「ああ。


 スマン。


 おい、ソニア」



 黙ったままそれを受け取る受付マネージャー。



「了解です」



 温度のない目線で渡されたメモを確認する彼女(ソニア)がどうしてリナと俺のデートの邪魔(?)をしに現れるのかが全くわからん。


  見た目に皆が騙されるが、俺の知ってるコイツは元々恋愛なんかに興味があるような、そんな可愛らしいタマじゃない。


 それに俺に気がある訳なんぞ無いはずだ。



「どうしました? 主任」


「主任はやめろソニア」


「アヤシイ・・・」


「お前は黙っとけ」



 レオナルドの目線が煩い。


 思わず溜息が出た。



「面倒くせえ現地に跳ぶか」


「他と連携を取れという指示です」



 冷たい目で睨んでくる――



 ――どう見たって惚れてる男に向ける目じゃ無いよな・・・



 何が目的だ? 





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