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冒険という名のパラダイス!!  作者: めーる
第4章 魔王よりも先に、世界征服!!
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4章 第19話

 ……さっきまで居た? いや、お前たちが目前に現れた時には、プルイドらしき奴の姿は既になかったと思うぞ??


 俺がペリシアの発言を耳にするなり、心中でツッコミを入れていたら、


「早く探しに行きましょう!!」


 アネータさんの、焦りながらも美しく透き通った声が聞こえてきた。


 ……やはりアネータさんの声色は最高だな。


 久しぶりの美しい声をシミジミ感じていると、視界端からイリビィートの右腕が伸びてきて、


「なにをしているのかしら? 早く宝を奪いに行くのよ……」


 耳元で、ソッとそんな事を伝えられた。


「え?」


 急な言葉に戸惑いながら、辺りを見渡して気付く。


 ……シュティレドが、翼を広げている。


 俺の瞳には、大きく黒い鱗翼を背中から堂々と広げているシュティレドが映った。


「翼を広げてしまったら、周りの皆んなに……侵入者だと言っているようなもんじゃないか……?」


 唖然としながら無意識に呟いてしまった。


 すると、俺の微かな発言を耳にしたドルチェが、小さな口をユックリ動かす。


「宝を盗んだ人は、何処にいるか分からないんだよぉ? 居場所が分からない人は、上空から捜すのが、良いんだよぉ??」


 いや、でもさぁ……他に探す方法は、いくらでも存在するだろう?? 現に、周囲の人達から、物凄く警戒されているし……。


 怪しまれている証拠に、


「背中から翼!? 確か侵入者は、上空から不法入国してきたんだよな!?」


「絶対、アイツらが侵入者だな……」


 などなどの陰口が、辺り一帯から湧き上がっている。


 ……はぁ、どうしてこんなことに……??


 俺が疑いの視線を浴びながら、憂鬱に浸っていたら、


「その黒鱗翼は……もしや? 仮面で顔を隠しているから気付かなかったが、もしかして……六魔柱のシュティレドなのか??」


 突然、フェンが辿々しく呟いてきた。


 そんな発言に対して……シュティレドは首を横に振り、すぐさま言葉を返す。


「いいや、勘違いだと思うよ? それよりも……早く迷子人を探しに行かなくても良いの??」


「そうだな……探しに行かなきゃな。極悪な者だと勘違いしてしまって、すまなかった」


 フェンは、シュティレドへ軽く頭を下げると……後方に振り返り、此方へと背を向けた。


 と、次の瞬間、


「おっと、そういえば……お前たちは、此処ら辺の人々を石像にしたんだったな?」


 再び此方へ顔を向けて言ってきた。


 ……うわっ! なんだこいつ、ウザッ!?


 フェンの不意な行動に対して、ついつい苛立ってしまう。


 俺が不快な気持ちをジンワリ抱いていると、突然にセリカの声が鼓膜に響く。


「ねぇ!! こんな奴らなんてどうでも良いから、早くプルイドさんを捜しに行きましょうっ!!」


「え? いや、でも……」


 フェンは眉を八の字にしながら、なにか言い返そうしているが……


「うるさいっ!!」


 セリカに威勢良く言われるなり、右腕を引っ張られ……俺たちから遠ざかっていく。

 ペリシアとアネータさんも、セリカたちを追って……段々と遠ざかっていく。


 ……騒がしかったけど、もう少し一緒にいても良かったな。


 セリカたちの去って行く姿を見つめながら、そう思っていると、


「それじゃあ、僕らも……そろそろ捜しに行かなきゃね」


 シュティレドの穏やかな声が、聞こえてきた。


 俺はすぐに、声が発せられた方へ視線を変えて問い掛ける。


「なぁ、捜すっといっても……どうやって捜すんだ?」


 言葉を言い終えるなり、シュティレドがユックリと唇を開けて言う。


「『上空を飛行して捜す組』と『陸を歩いて捜す組』に分かれて、捜したりするのはどうかな?」

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