表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/91

4連続模擬戦(11)

 ここからが本当の戦いだ。


「私がこれを出すのは模擬戦では初めてだぞ」


 レイがニヤリと笑いながらそう言ってきた。


 今のレイは、ものすごく長い槍を持っているみたいに見える。

 それたけじゃなく、レイの周りにキラキラと雪の結晶が舞っている。

 しかし、レイピアが木製だからか、あまりかっこよくは見えない。


「ここにきてそんなもの出すのかよ」


 セイヤの背中に、冷や汗が流れる。


 木製だからといってあまく見てはいけないだろう。

 少なくとも今持っている木製の剣では太刀打ち出来ないと思う。


「お前はそれだけの相手だということだ」


 嬉しいこと言われている用だけど、全く嬉しくないのは何でだろう。

 ……とりあえずあの武器の強さを知らないと対処のしようがない。


「俺のことを過大評価し過ぎだろ」


「私は正当な評価をしているまでだ」


 正当な評価ねぇ……。

 ホントに何も出来ないんだけどな。

 どうせなら、


「評価してくれるならその武器の性能を教えてくれよ」


 セイヤの言葉でレイがキョトンとした顔をした。

 それはすぐに笑顔へと変わっていった。


「ハッハッハッ! お前はやっぱり面白いな。敵に説明を求めるとはな。良いだろう、少しだけ教えてやる」


 レイは笑顔で説明し始めた。


「この『零氷武合』はな、『アイスボール』と同じで、切った物を凍らせるんだ。そして、凍らせたものを雪の結晶へと変化させるのだ。雪の結晶にも性能はあるが……まぁそれはお楽しみと言うことだ」


 切った物を凍らせて雪の結晶に……。

 ヤバい武器じゃねーか!?

 人を切ったら完全犯罪だって出来るだろ。


 俺の考えが顔に出たのかレイが笑いだした。


「ハッハッハッ! 安心しろ。人が雪の結晶になることはないからな」


「それなら安心したよ」


 しかし、それでも反則級の力だろう。


 一体こんなやつとどう戦えばいいんだよ。


「まぁ頑張ってくれよ」


 レイがニヤリと笑いながらそう言ってきた。


 精一杯やらせていただきますよ!

評価よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ